●文:ヤングマシン編集部
ホンダはベストセラー国産クルーザーのオーバー1000cc版、レブル1100 DCT(REBEL 1100 DCT)を2021年3月11日(MTは5月13日)に発売する。レブル250/500とともに撮影&実車に触れることができたので、1stインプレッションとともに詳細をお届けしたい。同時に映像レポートも掲載する。
車両別アーカイブ:レブル1100
“キング”レブルは筋肉質なデザインで質感も高い! なのに足着きはレブル250並み
レブルざんまい! そんなオープニングで始まる映像レポートをフリーライターの谷田貝洋暁さんがお届けしているので、後程ご覧いただきたい。
ホンダのレブルといえば、2018年~2020年の3年連続でレブル250(単気筒エンジン搭載)が軽二輪クラスの販売台数トップに輝き、文句なしのベストセラーとなったことは記憶に新しい。兄弟車にはフレームや足まわりを共有するレブル500(エンジンは並列2気筒)があり、幅広いライダーに支持されている。
そんなレブルシリーズに、CRF1100Lアフリカツインをベースとしたエンジンを搭載する、キングレブルことレブル1100が登場した。正式発表は2020年12月で、大型二輪AT限定免許でも乗れるDCT仕様は2021年3月11日に121万円で、そしてMT仕様は110万円で2021年5月13日に発売される。
車重は、このクラスとしては軽量な223kg(MT)/233kg(DCT)で、ホイールベースは250/500からプラス30mmの1520mm。全長は同様にプラス35mmの2240mmだ。さらに、シート高はプラス10mmの700mm。正式発表時に判明したこれらの数値から、レブル1100はかなりコンパクトで扱いやすそうだということが想定できた。
実車を目の前にすると、燃料タンクやエンジンまわりのマッシブなデザインから、大型バイクらしい迫力が感じられる。前輪は18インチと大径で、フロントブレーキはシングルのφ330mmディスクを採用しており、スタイリングの印象はけっこう250/500と異なる。
しかし、実際に触れて跨ってみると、意外なほどコンパクト。足着き性は250/500比でわずかに高くなったシート高の影響はあるものの、大きな差はないように感じられた。ハンドルバーはやや開き気味で、ステップ位置も250/500に比べれば少し遠いが、コンパクトといって差し支えない範囲に収まっている。
取りまわしについても、170kgのレブル250や190kgのレブル500に比べれば動き出しにそれなりの重さは感じるが、1100クラスのクルーザーと考えれば軽いほう。前輪が不自然に切れ込むこともなく、不安はない。
アフリカツイン比でクランクマスを32%増量した並列2気筒エンジンや、50~160km/hで設定可能なクルーズコントロール、プリセット3種+マニュアル設定のホンダセレクタブルトルクコントロール(トラコンの一種)など、実際に試乗してのインプレッションは近日中にお届けできる予定だ。
HONDA REBEL 1100 / Dual Clutch Transmission(DCT)[2021 model]
【HONDA REBEL 1100 / Dual Clutch Transmission(DCT)[2021 model]】主要諸元■全長2240 全幅850[830] 全高1115 軸距1520 最低地上高120 シート高700(各mm) 車重223kg[233kg](装備)■水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 1082cc 87ps/7000rpm 10.0kg-m/4750rpm 変速機常時噛合式6段[電子式6段] 燃料タンク容量13L■キャスター28°/トレール110mm ブレーキF=φ330mmディスク+4ポットキャリパー R=φ256mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=130/70-18 R=180/65-16 ※[ ]内はDCT ●価格:MT=110万円/DCT=121万円 ●色:黒、赤(MT/DCTとも) ●発売日:MT=2021年5月13日/DCT=2021年3月11日
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