ホンダは欧州やアメリカで2021年モデルを続々と発表したが、これらの中から今後国内で販売を予定しているモデルを公式HPで紹介した。タイと欧州で最初に発表された「GROM」から、正式発表間もない「REBEL 1100」まで、一挙に7機種。正式発表が待ち遠しい!
海外発表済みの2021年モデルより国内販売予定車×7機種
ホンダは、公式HPにおいて2021年モデルとして国内販売を予定しているグローバルモデルを公開した。欧州や北米、アジアで発表済みの2021年モデルから、主要機種をあらかた網羅したと思われる7車をセレクト。発表されたばかりで話題沸騰のレブル1100を筆頭に、パワーアップしたエンジンを引っ提げて登場した新型X-ADVやNC750X、フルモデルチェンジされたPCX、新エンジンでフルモデルチェンジのCB125R、グロム、さらにはマイナーチェンジ版のCB1000Rと、楽しみな機種が勢ぞろいだ。
国内仕様のスペックや装備、カラーリング、アクセサリーについては正式発表を待たねばならないほか、価格や発売時期も未発表。いずれも続報を待ちたい。以下に各機種をダイジェストで紹介しよう。
【Brand New!】Rebel 1100/DCT
2020年11月25日に欧米で発表されたばかりのホットモデル。日本ではレブル250が2018~2019年に軽二輪クラスで2年連続ベストセラーとなっており、その“シンプルなスタイリングで足着き性に優れ、低重心で軽量”というシリーズ共通の特長をビッグマシンクラスに反映した。
エンジンはCRF1100Lアフリカツインから継承する並列2気筒で、マニュアルミッション車(MT)とデュアルクラッチトランスミッション(DCT)搭載車の2タイプを設定。酸化チタンコート処理を施したフロントフォークやリザーバータンク付きリヤショックに、トラコンやクルーズコントロールも備えている。
なかでもファンを驚かせたのは価格だろう。北米価格では日本円換算で100万円切りを達成しており、日本発売時も税抜きで同じぐらいの価格(税込110万円前後~)が期待できそうだ。
【Model Change】X-ADV
2017年に初代が登場し、新たなジャンルを確立したオートマチック・アドベンチャー。2021年モデルではエンジンおよびシャシーを大幅に改良し、スタイリングも一新している。
エンジンは出力を向上したうえで、スポーティな走りも可能とする5つの走行モードを用意。切れ上がった2眼LEDヘッドライトにはデイタイムランニングライト(DRL)を組み合わせ、シャープなたたずまいとしている。シート下スペースは容量を+1Lの22Lとし、フルフェイスヘルメットも収納可能なほか、USBチャー―ジソケット(タイプC)も新設された。
また、専用アプリを通じてスマートフォン機能を音声入力またはハンドルスイッチ操作で行うことが可能な「Honda Smartphone Voice Control system」を採用(Android OSのみ対応)している。
【Minor Change】CB1000R
現行モデルをベースに、ヘッドライトハウジングをティアドロップ型に変更し、新デザインのホイールを獲得するなどしてマイナーチェンジ。新たにX-ADV同様のボイスコントロールシステムも採用した。
【Model Change】NC750X/DCT
オールラウンドなクロスオーバーモデルとして人気のNC750Xは、X-ADVと同様に最高出力を向上した新エンジンを搭載。スロットルバイワイヤを採用し、初採用となった3つのライディングモードでエンジン特性を調整可能に。また、各モードはDCTのシフトスケジュールとも連携する。
メットインスペースは容量+1Lの23Lとし,新設計のLED灯火類を採用。スタイリングや実用性に至るまで全てを刷新している。欧州仕様ではサスペンションがショート化され、シート高が30mmマイナスの800mmとなったが、これは従来の国内仕様と同等の数値だ。
【Model Change】PCX
ホンダの国内公式HPでは詳細を明らかにしておらず、姿もシルエットのみ。欧州ではフルモデルチェンジされたPCX125が発表されており、4バルブ化された新型エンジンにトラクションコントロールシステムを採用し、世界各国で支持されている快速ぶりと実用性に磨きをかけた。
フレームを新設計となり、リヤサスペンションのストローク量は+10mmの95mmとなったのは嬉しいところ。リヤタイヤは14→13インチへと小径化され、代わりにタイヤ幅を10mmアップして、外径はほぼ不変としながら乗り心地と接地感を向上している。従来型の数少ない弱点だった、大きな荷重がかかった際のリヤのストローク不足が改善されているはずだ。
ヘッドライトにはDRLを採用し、視認性を増した新メーターも採用。シート下スペースは容量+2.4Lの30.4Lとした。オプションの35Lトップケースがスマートキーでロック&オープンできるようになったのもトピックだ。さらに、欧州で発表されたPCX125のみならず、PCX150やPCXハイブリッドにも同様のモデルチェンジが実施される模様。150版は排気量拡大の噂もあるが……。
【Model Change】CB125R
DOHC化され、さらにボア×ストロークも異なる新設計エンジンを搭載。もちろんユーロ5に適合しており、1.63ps & 0.12kg-mのパワー&トルクアップを果たしている。45.5km/lの燃費を実現し、10.1Lの燃料タンク容量と掛け合わせれば約460kmという途方もない航続距離に。また、125ccクラスでは世界初採用となるSHOWA製SFF-BPフロントフォークを採用して走りの質を向上している。
こちらも国内公式HPでは詳細が明らかにされていないが、IMU制御のABSなど従来からの装備を引き継いだうえで、価格上昇も最小限となりそうだ。
【Model Change】GROM
新型グロムは、5速ミッションを採用した新エンジンを獲得し、初代モデルに寄せた可愛らしくもスポーティなデザインに一新され、さらにカスタムベースとしての資質も高めてフルモデルチェンジされた。
エンジンはロングストローク設定の新ユニットで、今後は他機種への展開も予想される。5速ミッションを採用し、全域でパワーアップしたうえ、マフラーは一体型から分割構造となってスリップオン交換が可能に。DRL採用の新LEDヘッドライトや新作ホイールも採用したほか、LCDメーターはギヤポジションインジケーターも表示する新型となった。
タイ発表時には着せ替えキットも紹介されるなど、カスタマイズの素材としても“遊べる”1台に仕上げようという気合がみなぎる。ちなみに、日本ではすでにHRCからレースベース車が登場している。
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