ホンダは欧州と北米でブランニューモデル「REBEL 1100(レブル1100)」を発表。DCTとマニュアルミッションがあり、北米価格はDCT=9999ドル/MT=9299ドル。なんと日本円換算で約97万3000円からという破格のビッグサプライズだ!
↓↓国内モデルが正式発表されました↓↓
ホンダはベストセラーのレブル250、レブル500に続き、ブランニューモデルの「レブル1100/DCT」を国内正式発表。アフリカツイン系の並列2気筒エンジンを搭載したリッターマシンでありながら、極限まで[…]
ビッグレブルのエンジンはアフリカツインがベース、価格は3分の2以下?!
ホンダは欧州と北米でブランニューモデルの「REBEL 1100(欧州名はCMX1100 REBEL)」を突如発表した。本誌が以前からスクープしていたように、CRF1100Lアフリカツインのものをベースとした1084ccの並列2気筒エンジンを、無駄なものを徹底的に削ぎ落としたシンプル極まる車体に搭載。世界中で好評のレブル250/300/500のミニマリズムを継承し、同じ方法論に則って開発されたというレブル1100は、オーバーリッタークラスとしては異例の「豪華さを追求しない」というコンセプトがとても新鮮だ。
スロットルバイワイヤ採用で4つのライディングモードに3段階セレクタブルトルクコントロール(トラコン)、ウイリーコントロールを備え、クルーズコントロールも完備する。灯火類はフルLEDで、メーターはシンプルな反転表示のLCDタイプだ。
フロントブレーキはシングルディスクにラジアルマウントキャリパーを組み合わせ、φ43mm正立フロントフォークはカートリッジ式で、リヤにはピギーバックスタイルのツインショック。必要な性能を確保しながらシンプルな作りを追求している。トランスミッションは、マニュアルトランスミッション(MT)とデュアルクラッチトランスミッション(DCT)の2種類が用意される。
なによりのサプライズは、その価格だ。北米ではMT=9299ドル(日本円換算約97万3000円)/DCT=9999ドル(約104万5000円)と発表されており、同系エンジンを搭載する2021年型アフリカツインの1万4399ドル(約150万5000円)~1万7999ドル(約188万2000円)と比較すると、なんと3分の2以下。日本仕様のアフリカツインが161万7000円からというベース価格を考えても、同じ価格比でビッグレブルが日本で発売されたとしたら、約104万5000円からということになる。1100ccのエンジンを搭載するクルーザーとしては異例の価格といっていいだろう。
本誌情報によれば日本でも発売されるのは確実。続報を楽しみに待ちたい。
HONDA REBEL 1100[2021 model]スタイリング&スペック
【HONDA REBEL 1100[2021 model]】主要諸元■全長2240 全幅853[834] 全高1115 軸距1520 最低地上高120 シート高700(各mm) 車重223kg[233kg](装備)■水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 1084cc 84ps/7000rpm 10.0kg-m/4750rpm 変速機6段 燃料タンク容量13.6L■キャスター28°/トレール110mm ブレーキF=φ330mmディスク+4ポットキャリパー R=φ256mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=130/70B18 R=180/65B16 ※諸元は欧州仕様 ※[ ]内はDCT ●北米価格(参考):MT=9299ドル(日本円換算約97万3000円)/DCT=9999ドル(約104万5000円) ●色:黒、赤 ●日本導入時期:調査中
HONDA REBEL 1100[2021 model]ディテール
2021年にふさわしいボバースタイルに仕上げられたレブル1100は、無駄なものを徹底的に削ぎ落としたミニマリズムが特徴。灯火類はフルLEDで、ヘッドライトにはレブル250/500でも新鮮な驚きを提供した4眼のLEDバルブをφ175mmのヘッドライトユニットに仕込む。イグニッションキーでシートを開けると、そこには隠された収納スペースとUSB-タイプCの充電ソケットを内蔵している。
メーターは反転表示のLCDタイプで、1インチのファットバーを採用するハンドルバーの左手元にあるスイッチでライディングモードやDCT、標準装備されたクルーズコントロールなどを操作する。
エンジンはCRF1100Lアフリカツインから転用された1084ccの270度クランク並列2気筒で、フライホイールマスを32%増量することで低回転域のレスポンスを向上するとともにパルス感のあるキャラクターを強調。スロットルバイワイヤを採用し、エアボックスは容量7L、もちろんユーロ5適合だ。そして5.3Lのオーバルセクションを持つマフラーにより、パワフルなサウンドと4000rpm以下のパンチ力を実現している。MTとDCTはともに6速が設定される。
電子制御も充実している。ライディングモードは3つのプリセット(スタンダード、レイン、スポーツ)と1つのユーザーカスタマイズがあり、セレクタブルトルクコントロール(いわゆるトラコン)は3段階に調整可能。また、デュアルクラッチトランスミッション=DCTはオートマチックのDモードが3種類あり、ライディングモードに連動。これにユーザーカスタマイズ可能なモードをプラスしている。
車体はφ35mmのチューブラースチールフレームでレブルらしいスタイリングとし、スイングアームにはφ50.8mmの丸パイプを採用。キャスター角は28度としながらフロントフォークは30度に寝かす“スランテッドフォーク”を兄弟車のレブル250/500と同様に採用する。
シート高は700mmとし、バンク角は左右35度。φ43mm正立タイプのカートリッジフォークにピギーバックスタイルのツインショックを装備する。フロントブレーキはφ330mmシングルディスクだが、キャリパーはラジアルマウントの4ピストンだ。
![HONDA REBEL 1100[2021 model]](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
メーターは反転表示のLCDタイプで、ファットバータイプのハンドルクランプ上にマウントされる。下段にはパワーモード/セレクタブルトルクコントロール/エンジンブレーキコントロールを統合制御するライディングモードの様子が。 [写真タップで拡大]
![HONDA REBEL 1100[2021 model]](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
セミドライサンプの並列2気筒エンジンは、ケースカバー内にウォータ―ポンプを内蔵するなどして外観も非常にスッキリしている。クランクは270度にオフセットされ、90度Vツインと同じ駆動パルスを生む。 [写真タップで拡大]
![HONDA REBEL 1100[2021 model]](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
キャスター角28度に対し、フロントフォークは傾斜角が30度となるようオフセット。低く長く見えるスタイリングと、バランスのいいハンドリングを両立。インナーチューブにはダークネイビーの酸化チタンコーティングが施され、全体の引き締まった印象を引き立てる。ブレーキキャリパーはラジアルマウントの4ピストン。 [写真タップで拡大]
HONDA REBEL 1100[2021 model]ギャラリー
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