●文:ヤングマシン編集部
●車両別アーカイブ:ホンダ グロム
走りもカスタムもイケる! 要望に応えた神変更だ
新エンジンに、初代を思わせるスタイル…。ホンダ グロムが’13年のデビュー以来最大のリニューアルを果たした。
タイと欧州で発表された待望の’21モデルは、ヤングマシンのスクープ通り新たに超ロングストロークの空冷単気筒を搭載。現行とほぼ同じ出力を堅持しながら、高回転域を中心に全域でパフォーマンスを向上し、次期排ガス規制のユーロ5にも対応した。さらにミッションを従来の4速から5速化。最高速は92→94km/hにアップしたという。
液晶メーターは、ギヤポジ付きに変更。燃料タンク容量も5.7→6Lにアップしたほか、スリップオンマフラーに対応するなど、オーナーの要望をフィードバックした装備が揃う。
【’21 HONDA GROM】●予想価格:42万円前後 ●予想発売時期:’21年2月
さらに特筆すべきは、モディファイのしやすさだ。強調された片側6本のボルトを着脱すればカンタンに外装を交換可能。タイ仕様では着せ替えキットを用意するなど、”Mod It Yourself”をスローガンに、自分仕様へ仕上げていく新たな価値観を提案している。
タイ仕様はABS付きが7万7400バーツ(約26万円)、STDは6万9900バーツ(約24.3万円)。現行の日本仕様はABSなしで36.3万円。国内の新型車はABSが義務付けられ、日本では42万円程度になるか?
股下のサイドまで深く覆うシートを採用し、テールまわりは従来よりシンプル&コンパクトに。その一方で、初代に似たボリュームのあるタンクカバーが際立つデザインとしている。
【カラーバリエーション】欧州仕様は3色設定(左)。全カラーともアウターフォークがゴールドアルマイトとなる。またタイ仕様と異なり、シルバーを含む全色が黒ホイールを履く。一方のタイ仕様(右)は独自のブルーを設定し、全4カラーから選べる。銀のみ金色のアウターフォークとホイールを採用。他はアウターフォークがシルバーとなる。
【’13/’16 HONDA GROM】丸みを帯びた初代’13(左)に対し、’16では上下2眼やシャープな造形の未来的スタイルに変貌(右)。新型は異型1眼に丸いフォルムで先祖返りしつつ洗練さを増した。鉄製モノバックボーンフレームは踏襲か。 [写真タップで拡大]
【期待度MAXなロングストローク新ユニット】タイ発表の新型スーパーカブ110と同系と思われる新設計の横置き2バルブ空冷シングルを搭載。ボア×ストロークは52.4×57.9mm→50.0×63.1mmと大幅にロングストローク化し、圧縮比を9.3:1→10:1にアップした。エンジン&マフラーは外観も別モノに変更された。
スペック上はほぼ同様ながら、パワーカーブを見ると全域でトルクアップし、高回転パワーも向上している。
【待望の5速!】従来型は3速と4速が離れ気味。本格的に走りたい人は、5速にカスタムする例が多かったが、ついに標準で5速に。
【ホイールほか足にも新作投入】ホイールは12本→5本スポークに変更。ABS仕様は、加速度や車体姿勢を検知するIMU付きに変更した。φ31mm倒立フォークは踏襲。
【交換しやすい構造】’16以降は一体型マフラーとなり、スリップオンが使用不可。新型では分離式となり、カスタムがはかどる!
【DRLの新LED】初代の流れを汲む新作LEDヘッドライト。両サイドがデイライトで、ローで上半分が点灯する。
【ギヤポジション付きのCB125R系に】従来型より液晶部が大きいCB125Rと同タイプのメーターを導入。待望のギヤポジションを表示し、シフトアップインジケーターも備える。液晶は125Rのネガに対し、ポジ表示だ。
タイ仕様には着せ替えキットもあるぞ!
タイではタイホンダの純正カスタムパーツ群を組みつけたサンプル仕様として、モタードモンスター/スクランブラーランブラー/アドベンチャーマスターの3種を公開。日本での発売は不明だが、気分に応じて早変わりできるのは新型ならでは。導入を期待したい。
【日本ではHRCからレースベース車が先行登場】保安部品を取り外し、HRCキットパーツを組み込んだレースベース車も発表。写真はイメージで、各ショップが独自のレース用コンプリート車として販売する。
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