●文:ライドハイ編集部(根本健)
“サーキットで本領発揮するマシン”であるホンダ「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」の、普段は注目されにくい低回転域パフォーマンスに、ネモケンこと元WGPライダーの根本健がフォーカス。その完成度は並外れて高かった!
ツーリングペースでも最新電子制御で快感ライディング!
「サーキットで本領発揮するマシン」の謳い文句どおり、高速コーナリングでも旋回する軌跡が膨らまずに曲がり続けるパフォーマンス。160km/h以上のコーナーでも後輪が路面へ食い込むようにグリップして、グイグイと曲がりながら旋回半径を維持する途方もなさに圧倒される。
このいかにも高負荷を前提にしたエンジン特性は、8~9,000rpm以上で深くバンクしたままスロットルを大きく開けても、いわゆるピーク域に陥りがちな空転気味にならず、強大なトラクションを発揮するパワー/トルクの出方が絶妙。こうしたサーキットでなければ立証できない、高次元のパフォーマンス向上はさすがというほかない。
いうまでもなくハイパーエンジンの常識で、 160kW(218PS)を14,500rpmとピークパワーを従来より高回転化で得るエンジン特性とくれば、街中やツーリングはさぞかしストレスを感じるだろうとイメージしがち。ところがRR-Rは2,500rpmあたりからでも、曲がっていくのに有効なトラクションが得られ、しかもその特性は以前では考えられないほど完成度が高い。
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