●まとめ:ヤングマシン編集部(高橋剛) ●写真:楠堂亜希 ●取材協力:ホンダモーターサイクルジャパン
ホンダ スーパーカブ110 『天気の子』ver.
’58年発売のC100に端を発する、軽量コンパクトで頑丈な超ロングセラーモデル・ホンダ スーパーカブは、世界で愛され続けている。
スーパーカブ『天気の子』ver.は、当初「HondaGOバイクレンタル」専用モデルとして登場したのだが、好評を受けて110/50㏄版ともに一般販売された(受注期間終了)。
かわいいだけじゃない。走りの実力が人気のヒミツ
最初に謝ってしまいますが、自分、『天気の子』観ていませんっ! それなのにスーパーカブ110『天気の子』バージョンに乗ってしまい、申し訳ありませんっ! めちゃくちゃ有名な映画ですから、もちろん何となくのあらすじは知っています。主人公の天野陽菜が、祈ることで晴れ間を作り出せるという不思議な能力を持っていることも…。 映画に興味はあったんですが、レース&バイク三昧の生活の日々ではなかなか観る時間もなくて…という言い訳。でも、こうしてピンク色がかわいいスーパーカブ110に乗らせてもらえて、とっても光栄です。
「男勝り」とか「中身はオッサン」とか言われたい放題の自分ですが、実は自分のヘルメットやツナギやマシンにはピンクが入っていますし、髪の毛も一部ピンク色。意外かもしれませんが、ピンク好きなんです。”女の子=ピンク”という図式にあえて乗っかろうという魂胆(笑)。女子であることで注目してもらえるなら、ピンクもすごく有効ですよね。
でも、ピンクなら何でもいいってわけじゃないんです! 私はこのスーパーカブ110『天気の子』バージョンのピンクの色合いがとても好き。派手すぎることのないちょっと落ち着いたトーンは、どこか懐かしさを感じさせてくれるスーパーカブのフォルムにめっちゃ似合ってますよね。
スーパーカブのデザインは本当に不思議です。レトロっぽさもありながら、決して古くさくはありません。昔こそ”オジサンのバイク”という印象でしたが、今となってはかわいいカラーリングも増えたし、ディテールにモダンさもあって、女子がオシャレに乗りこなすこともできます。
たぶん、最初から「すべての人のために」という考え方で作られているからなんでしょうね。デザインのみならず、乗りやすさ、壊れにくさ、そして燃費の良さと、スーパーカブに乗るすべての人を満足させようとする作り手の心意気を感じます。
乗れば乗るほど納得のポテンシャルを感じさせてくれるスーパーカブ。さぁこれからピンクの『天気の子』バージョンに乗りますが、あくまでもレーシングライダー目線でインプレしますよ!(笑)
スーパーカブ110:カラーバリエーション
広がり続ける原二カブの世界
90ccシリーズの生産終了を受け、’09年に110ccエンジンを搭載して登場したスーパーカブ110。以降、さまざまな派生モデルや限定モデルを交えながら”カブワールド”を広げ続ける。現在は熊本製作所が生産拠点だ。
後編では、岡崎静夏さんがスーパーカブ110 『天気の子』ver. に試乗。そのインプレッションをお届けする。
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