次期排ガス規制クリア? 絶版? ’20-’21新車バイク動向予想〈400ccミドル編〉


●文/まとめ:ヤングマシン編集部(沼尾宏明)

’21年以降、バイク新車ラインナップに大変動が起きる。欧州で’21年1月から次期排ガス規制のユーロ5が全面導入され、規制をクリアしていない車両は”絶版”を余儀なくされてしまうのだ。新型の噂を含め、どんなマシンが生き残るのか、はたまた去りゆくのか緊急予想を敢行。本記事では400ccミドルクラスの動向をまとめた。

400ccミドルクラス:ロングセラーの2台に明暗が!?

’92年の初代以来熟成を重ね、今や400クラスで唯一の直4マシンとなるホンダCB400SF/SB。ヤングマシンでは、国内次期規制が始まる’22年11月以降もシリーズが継続すると予想する。’21か’22モデルで改修されるだろう。

一方で存続が危ういのは、CBを上回る長寿車のヤマハSR400。’78年時の基本構成を守ってきた空冷シングルはかろうじてユーロ4を乗り切ったが、厳しい次期規制は対応が困難と考えられる…。

ホンダCB400SF/SB [ユーロ4]:クラス唯一の直4は大幅刷新か?

世界唯一の400cc水冷直4エンジンを、ネイキッドらしいオーソドックスな車体に搭載する正統派・CB400SF/SB。グローバル化が進む昨今、国内生産&日本専用車というレアなモデルだ。次期規制クリアのため、バルブ切り替えのハイパーVTECを廃止し、大変更すると我々は予想。ピストンとヘッドを新作とし、ロングストローク化で燃焼効率を重視すると見ている。

【NEXT HODNA CB400 SUPER FOUR/SUPER BOL D’OR|IMAGE】スタイルは慣れ親しんだ現行型を継続と予想。CBX400F風の派生車もぜひお願いしたい!

【’20 HONDA CB400SF/SB】■水冷4スト並列4気筒399cc 56ps/11000rpm 4.0kg-m/9500rpm ■車重201kg ●色:赤×白 青×白 黒 ●価格:88万4400円~/104万600円~ ※諸元と写真はSF

ホンダCBR400R [ユーロ4]:500版は既に対応済み

’19で大幅熟成したツインスポーツ・CBR400R。欧州向けのCBR500Rは’20年9月登場の新型でユーロ5に適合した。日本向けの400も対応は確実だ。

【HONDA CBR400R】■水冷4スト並列2 気筒399cc 46ps/9000rpm 3.9kg-m/7500rpm ■車重192kg ●色:赤 白 黒 ●価格:80万8500円

ヤマハSR400 [ユーロ4]:43歳で歴史に幕を降ろす?

’17年の生産中止を経て、’18年に復活を果たしたSR400。蒸散ガス放出防止のキャニスターを装着するなどしてH28年排ガス規制に適合した。しかし次期規制は手強く、超長寿車もついに終了と我々は予想する。さらに’21年10月からABSが義務化。非装備のSRはそこで終了か…?

【YAMAHA SR400】■空冷4スト気筒399cc 24ps/6500rpm 2.9kg-m/3000rpm ■車重175kg ●色:青 黒 ●価格:58万3000円

カワサキ ニンジャ400/KRTエディション [ユーロ4]:斬新カラーもユーロ4

250並みの軽さを誇るニンジャ400。10月1日発売の’21年型は今までにない青緑の新色や最新KRTカラーを導入したが、ユーロ5には未対応。

【KAWASAKI Ninja400/KRT EDITION】■水冷4スト並列2気筒398cc 48ps/10000rpm 3.9kg-m/8000rpm ■車重167kg ●色:ライム×黒 青緑×黒 黒 ●価格:72万6000円

BMW G310GS/R [ユーロ5]:LEDヘッドライトでシャープな顔立ちを獲得

‘16年に登場した、普通二輪免許で乗れるBMWアドベンチャーマシン・G310GSと、そのベースとなるネイキッド・G310R。ともに’21にてユーロ5規制対応を果たした。

【’21 BMW G310GS/R】■水冷4スト単気筒313cc 34ps/9500rpm 2.85kg-m/7500rpm ■車重169.5kg ●価格&発売時期:未定 ※諸元と写真はGS


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