ホンダは今、揺れている!?

ホンダ内に3つの新型CB案が浮上【”俺たちが欲しい次期CB総選挙”投票!】

今年の春に「CB-Fコンセプト」を発表したことで、フラッグシップCBの近未来像を提示してみせたホンダ。しかしヤングマシンでは、次期CBには3つのプランが存在しており、いまだ本決定に至っていないという情報をキャッチした。ホンダの看板機種、その将来は果たしてどうなるのか!? WEBヤングマシン読者の投票による「俺たちが欲しい次期CBはどれだ? 勝手に総選挙」を実施する!

エフか、フォアか、はたまた新規路線か?

ホンダが次期フラッグシップCBの検討に入っているという噂は、かなり以前からあった。’20年3月に発表された「CB-Fコンセプト」はまさにその現れなのだが、その他にもCB750フォアの復刻タイプやモダンネイキッドという方向性もあり、大きく3方向の構想があることをヤングマシンでは掴んでいる。

しかし、この方向の策定に関してホンダ社内は揺れているという。言うまでもなく、CBとはホンダの2輪車そのものを表すブランドだから、安易な内容では許されないからだ。

ホンダの誇る技術はもちろん、走行性能や信頼性、使い勝手までをも包括した総合性能で2輪車の頂点に君臨する…、それがこれまでのCBが築いてきた伝統と言っていい。だからこそCBのスタイルには「これだ」という決まりがない。その時代時代に要求される性能と、ホンダが考えるあるべき姿がそのスタイルを形作ってきたのだ。

【フラッグシップCB=先取の歴史】その時代における高性能や独創性を与えられてきた、歴代フラッグシップCB。これらを並べると、無骨に見える4気筒エンジンとそこから伸びる4本のエキゾーストパイプ、そしてピンッとエッジが跳ねるテールの造形といった共通アイコンの存在に気づく。ここに並ぶ次世代CBはどんなモデルになる?

'69 CB750FOUR:量産世界初の4気筒

’69 CB750FOUR:量産世界初の4気筒 [写真タップで拡大]

'79 CBX:直列6気筒の衝撃

’79 CBX:直列6気筒の衝撃 [写真タップで拡大]

'79 CB750/900F:4バルブの欧州攻略機

’79 CB750/900F:4バルブの欧州攻略機 [写真タップで拡大]

'92 CB1000 SUPER FOUR:圧倒的ボリュームの美

’92 CB1000 SUPER FOUR:圧倒的ボリュームの美 [写真タップで拡大]

3つも案があるのなら、オレたちも選んでみたい!

候補1〈本命〉CB-Fコンセプト

それを踏まえ、まずは発表済みのCB-Fコンセプトを見てみよう。モダンネイキッドのCB1000Rをベースに、過去のCB750Fのスタイルを与える手法は、令和のネオクラ系モデルにおけるド直球路線。エフの現役世代が飛びつく鉄板の案だ。カスタム業界も大いに盛り上がるだろう。

【候補1:CB-Fコンセプト’20年3月のバーチャルモーターサイクルショーで発表され、大きな注目を集めた「CB−Fコンセプト」。‘79年に発表され一世を風靡したCB750Fのスタイルには未だにファンは多く、ここでは3型となるFBのグラフィックでイメージを高めてみた。現実面ではCB1000Rのプラットフォームにこのタンクシートのデザインをいかにフィットさせるかがキモ。モノショックか2本サスかも賛否が分かれるだろう。

【モチーフ:’79 CB750F】ホンダ市販車初のDOHC4気筒を、傑作デザインとの誉も高いスタイリングの車体に搭載、世界中でヒットしたCBのレジェンド。※写真は’81年のCB750FB

ショーで発表された姿のCB-Fコンセプト。この時点では未装備のウインカーなどの処理も市販時の注目点だ。

候補2〈対抗〉CB-FOUR

“CB”を体現する1台としては、2輪車の歴史を変えた世界初の量産並列4気筒車「CB750フォア」も挙げられる。このオマージュ路線もかねがね検討されている案。この場合、Fコンセプトとは異なり、クラシカルなエンジンや足回りを新構築した方が、”らしい”佇まいと近代的な走りを両立できるはず。時代や流行に影響されにくいから、長く販売できるのも美点。時間をかけて幅広い世代に愛される、穏やかな”癒やしのCB”になりそうだ。

【候補2:CB-FOUR現在のBIG1が掲げる”威風堂々”というコンセプトの原点、元祖4気筒ナナハンのスタイリングを踏襲する案。ホンダオリジナルとも言うべきデザインを現在の技術で蘇らせれば、当時は困難だった軽量化や制動力の向上などは非常に期待できる。エンジンは水冷でもかまわないが、外観や佇まいをどう再現するのかは大きなポイントだ。また、CB750フォアで最も人気が高いのが‘69年の初期型「K0(ケーゼロ)」。スリット入りのサイドカバーやツンと尖ったシートエンドなど、K0のディテールはぜひ盛り込んでほしい!

【モチーフ:’69 CB750FOUR(K0)】ティアドロップ型の燃料タンクと4本マフラーはその後の国産車に大きな影響を与え、ビッグバイクの普遍的構成に。

候補3〈大穴〉BIG-1継承案

もうひとつの案は、「CB1300SF」の進化版と言えるモダンネイキッド。現行1300SFは「堂々としたエンジンの佇まいと、どこにもない車体の大きさ」という独自のコンセプトを持つが、その大柄さや重量を持て余す場面もある。しかし、ホンダの軽量化技術をフルに注ぎ込めば、ビッグ1らしい骨太さと取り回しの軽さを両立できるはず。現行スーパーボルドールのようなカウリング付きなら”楽っ速”で大人気のカワサキ ニンジャ1000の強力なライバルとなるはずだ。

【候補3:BIG-1継承案】あくまでもYM編集部の妄想だが、CBR1000RR-Rのエンジンを転用する方向でCGを製作してみた。極限まで小型化された最新SS用エンジンを核に、軽量コンパクトな車体を構築する案だ。しかもエンジンの潜在能力を解き放てば世界最速ネイキッドが完成…、という夢までオマケに付いてくる!?

【モチーフ:’92 CB1000 SUPERFOUR】プロジェクトBIG-1から生まれた大柄な車
体と、外観を手直しされた水冷エンジンの佇まいで、今日までのSF人気を創造した。

【ボルドールも先鋭化を期待!】現行路線ならカウル付きのスーパーボルドールは絶対に欲しい。モダンな顔と高い快適性のハイスピードツアラーというネオCB像を確立できれば、ネイキッドよりもこっちが本命!?

「次期CB総選挙」投票期間は11月23日まで!

新技術はあるのか、トータルで誰もが感心する性能や特徴はあるのか、そしてユーザーフレンドリーな機構や装備はあるのか…、ヤングマシンが予想したモデルも含めて、次期CBにはどのモデルがふさわしいのか。ホンダは今、その議論の渦中にいるわけだが…。常に先走りでお節介な我々は考えた。「だったら、みんなに聞いてみたらいいんじゃないか?」

というわけで企ててみたのが、この3台から欲しい1台を選ぶ「次期CB総選挙」だ。もちろんホンダとは完全に無関係だから、選ばれたコンセプトが市販される保証はゼロ。しかし、実際にユーザーがどう思っているかは我々が知りたいことでもある。ホンダには迷惑かもしれないが…。

というわけで、フラッグシップCBの未来を占う(かもしれない)総選挙、奮っての投票をお待ちしております!

候補1:CB-Fコンセプト案「走りの高性能ネオクラ」

候補2:CB-FOUR案「ビンテージ忠実復刻」

ホンダ内に3つの新型CB案が浮上|候補3:BIG-1継承案
候補3:BIG-1継承案「先鋭のモダンCB」 [写真タップで拡大]

●CG:白圡学 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

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