CBブランド60年の魂と未来を凝縮

ホンダCB-Fコンセプト詳説#1/3【蘇った栄光の”エフ”は新しくも不滅のバイク】

開催が叶わなかった’20年の大阪/東京モーターサイクルショーに向けて用意された、ホンダ衝撃の隠し球…。これこそ『ヤングマシン』本誌が長年スクープで追いかけてきた、CB750Fモチーフの現代版「CB-Fコンセプト」だ。Z、カタナに続く、“あの頃”の熱狂が今再び甦る!

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タンクからサイドカバー、テールへ流れるラインはまさにエフ。あの頃の感情を掻き立てられるのは、本質を上手く掴んでいるからだ。

(左)正面から見るとタンクのボリュームは控えめ。セパレートハンドルのエフに対し、アップかつワイドなリゾマ製バーハンドルを装着し、上体が起きたライディングポジションとなりそう。(右)フェンダーは未装着ながら、シンプルなテールとマフラーで後ろ姿はスマートになりそう。タイヤはダンロップ製ロードスポーツ2で、190→180mmに変更。

(左)【クリーンで整ったサイドに対しトップビューは艶気で魅せる】端正かつスクエアなサイドビューと異なり、上から見下ろすと意外やグラマラス。しかも滑らかな曲線美が現れる。角度によって表情を変え、決して見飽きない。(右上)【シンボルのスクエアタンクをキッチリ再現】今時珍しい角型のロングタンクで、エフの象徴を上手く再現。特に前後に張り出したエラは丸くなりがちだが、見事にエッジが立っている。(右下)【伸び上がった尻にレーシーなシート】長く、跳ね上がったテールはまさしくエフ。シートはスペンサーのCB-Fレーサーを思わせる段付きだ。フチに配した青ラインが現代的。

(左)【それでも雰囲気は踏襲】ヘッドライトはダミーだが、伝統的な真円タイプ風。市販版は外縁がライン発光となる?特徴的な2連ホーンも再現。(右上下)【ヘッド&テールライトは現代的なLED?】ルーバー状の溝がある角型テールライトも原典がモチーフ。面発光のLEDとしている。テールと一体のサイドカバーは独自のポイント。

(左)【サブフレームは新設計】ピボットプレートは、ベース車のCB1000Rと異なる、プレーンなデザイン。クイックシフターもベース車と同様に標準搭載か。(右上)【エンジン外観もよりオーソドックスに】黒塗りでリブをあしらうCB1000Rのケースカバーに対し、シルバーのフラットな形状に変更。ラジエターガードも普遍的。(右下)【メガホンマフラーを継承、逆に斬新!?】マフラーはエフが4in2、本作は膨張室付きの4in2in1だが、メガホンは不変。近頃のマシンは凝った形状が多いだけに新鮮。

【リヤサスをショート化し、均整の取れた姿に】片持ちアームなどの足まわりはベース車を基本的に踏襲するが、CBらしいスタイルをつくるためにリヤショックは若干ショート化した。

【SFF-BPにラジアルキャリパー、最新マシンの脚】CB1000Rと同様、フル調整式のSFF-BP倒立にラジアルキャリパーを採用。キャリパーからトキコの文字が消え、フェンダーなどが色分けされた。

【新しくも不滅のバイクらしさ、これぞCB感】この角度は、ボディラインの美しさ、カタマリ感のあるリッターバイクらしい重厚感が漂う。懐かしさと新しさが調和した普遍的なフォルムこそCBの真髄と言わんばかりである。


●文:沼尾宏明 ●写真:真弓悟史 ●CG:白圡学 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

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