Yamaha Motor Europe N.V.(欧州ヤマハ)は、2021年シーズンのスーパーバイク世界選手権(WSBK)に参戦するチーム体制を発表。今シーズン、全日本での初タイトルに向けて驀進中の野佐根航汰選手が世界へと挑戦することが明らかになった。
残すは2戦、4レース。このまま勝ち続けることはできるか!?
欧州ヤマハは、2021年シーズンのスーパーバイク世界選手権に参戦するチーム体制を発表。。「Pata Yamaha WorldSBK Official Team」からは、今シーズン現在ランキング6位のトプラック・ラズガットリオグル選手と、今年のスーパースポーツ世界選手権(WSSP)のチャンピオンであるアンドレア・ロカテッリ選手を加えた新体制で参戦する。
そして、「GRT Yamaha WorldSBK Junior Team」からは、2年目となるギャレット・ガーロフ選手と、全日本ロードレース選手権のJSB1000で活躍する野佐根航汰選手が参戦する。今シーズンの全日本において、野佐根選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)は2020年10月13日現在、JSB1000クラスで開幕から開幕戦SUGO、第3戦オートポリスと2戦4レースを連勝中(第2戦は中止)。ランキング2位の清成龍一選手(Keihin Honda Dream SI Racing)に20ポイント差、野佐根選手と同世代の濱原颯道選手(Honda Dream RT 桜井ホンダ)が37ポイント差で3位に付けている。野佐根選手のチームメイトでありディフェンディングチャンピオンの中須賀克行選手が転倒などから未勝利なこともあり、混戦の中で野佐根選手が一歩リードといったところだ。
全日本ロードレース選手権は残すところ第4戦もてぎ、第5戦鈴鹿の2戦4レース。野佐根選手がこのままパーフェクトシーズンを送るのか、中須賀選手が意地を見せるのか。または清成選手や濱原選手、水野涼選手ら実力者が一矢報いるのか……。野佐根選手の勢いを見る限り、全勝の可能性もなくはないのでは? と思わせるシーズンとなっている。
野佐根選手は、JSB1000 には2014年から参戦を開始し、2015年には将来、国内外で活躍が期待されるトップライダー候補として、ヤマハの若手育成を担うユースチームに加入。2017年からはファクトリーライダーとして、全日本を中心に、世界耐久選手権のフル参戦、山はのMotoGP マシン「YZR-M1」の開発など経験を重ね、大きく成長してきたライダーだ。
ヤマハは、アジアから世界を目指す人材として、ユースチーム、ファクトリーチームで野左根選手のサポートを行ってきたが、WSBKでも同様にサポートを継続していく。
2021年シーズンのPata Yamaha WorldSBK Official Team
イタリア出身のロカテッリ選手は今年、Evan Bros Yamaha WorldSSP Supported Team からWSSP初参戦。開幕戦オーストラリア大会のレース1で圧勝すると、第2戦から4大会8レース連続で優勝する圧倒的な強さで、2戦を残しチャンピオンを獲得した。2019年までは6年間にわたりMotoGP世界選手権のMoto3、Moto2に出場しており、2016年にはMoto3で表彰台も獲得しているライダーだ。
2021年はPata Yamahaに加入、今年、オーストラリア大会のレース1で優勝するなど、現在ランキング6位につけるラズガットリオグル選手のチームメイトとして、ヤマハにとって2009年以来のチャンピオンを目指す。
2021年シーズンのGRT Yamaha WorldSBK Junior Team
ガーロフ選手は母国アメリカで行われるMoto America のスーパースポーツで2016年と2017年にタイトルを獲得すると、2019年にはMoto America のスーパーバイクで4勝しランキング3位。今年からWSBK参戦を開始し、第6戦カタルニア大会のレース2で3位表彰台を獲得するなど成長を続けており、2年目となる2021年はさらに上位を目指す。このチームメイトとなるのが、野佐根選手というわけだ。
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