最終戦エストリルにチャンピオンの望み繋ぐ

TSRが2度目のルマン24時間優勝! ホンダCBR1000RR-Rに初栄冠|Webike×トリックスターが2位

  • 2020/8/31

鈴鹿8耐は史上初の中止となったが、こちらも史上初の無観客レースとなったルマン24時間レースでは、F.C.C. TSR Honda Franceがその名を歴史に刻むことになった。ルマンにおけるTSRの優勝は、総合タイトルを獲得した2018年以来となる。昨季王者のカワサキは2位、現在ランキングトップにつけるスズキは3位となった。

日本を代表する耐久レースチームとして……F.C.C. TSR Honda France

F.C.C. TSRホンダフランスは日本国籍のチームとして初めて世界耐久選手権のタイトルを獲得したチーム。2017-2018シーズンを締めくくる最終戦・鈴鹿8耐での5位入賞とタイトル獲得は、今も鮮烈な印象を残している。

2018-2019シーズンはトラブルなどから結果はランキング5位だったが、2019-2020シーズンは開幕戦ボルドール24時間レースでのリタイヤからセパン8耐で総合13位、そして今回のルマン24時間レース優勝で再びタイトル争いに名乗りを上げた。

同時にTSRの優勝は、世界選手権におけるホンダCBR1000RR-Rの最初の優勝ということに。ポテンシャルは非常に高いものの、初年度ということでCBR1000RR-Rの戦績は思わしくなかった部分もあるが、ホンダファンには溜飲の下がる思いもあるだろう。

ルマン24時間を制したことで、9月27日に行われるエストリル12時間レース(ポルトガル)には40ポイント差のランキング2位で、チャンピオン獲得に望みを残しながら乗り込むことになる。

ルマン24時間レースで優勝を遂げたF.C.C. TSR Honda Franceは、ジョシュ・フック選手、フレディ・フォーレイ選手、マイク・ディ・メリオ選手のトリオ。 [写真タップで拡大]

藤井正和さん|F.C.C. TSR Honda Franceチーム総監督

「今回のレースについての思いはさまざまあります。もちろん、今回のル・マンは勝ちたかったレースで、なにより新型CBR1000RR-R FIREBLADE SPのEWC初参戦、初の24時間レース、そして世界初優勝を達成できたことは自負したいと思います。しかし、レースやマシンとは全く異なるコロナ禍、しかもパンデミックという世界的な流行の中で、果たしてレースなんてできるのか?(新型マシンを組み上げてスタートラインに並べ)一体たどり着けるのか? そんなものを乗り越えて自分たちのマシンが組み上げられる喜び、自分たちのマシンでレースができる喜び、チームがこうして集まって一緒になって戦う喜びを、多くの皆さんと分かち合って乗り越えていきたい、そんな思いがとても強く感じられます。皆さん一緒にがんばりましょう」

日本を愛し、鈴鹿を愛する闘将・藤井正和さんはF.C.C. TSR Honda Franceのチーム総監督。 [写真タップで拡大]

3つの異なるコンストラクターと、3つの異なるタイヤメーカー

2020年のルマン24時間レースの表彰台には、3つの異なるコンストラクターと3つの異なるタイヤメーカーが登壇した。優勝したF.C.C. TSRホンダフランスはブリヂストンを装着したCBR1000RR-R。カワサキ・ニンジャZX-10RRにミシュランタイヤを装着しての初戦となったウェビックSBCカワサキフランス トリックスターが2位。そしてダンロップを履くGSX-R1000Rで参戦するスズキエンデュランスレーシングチーム(通称:SERT=サート)は3位という結果だ。

レース序盤には雨が降り、気まぐれな天候と刻々と変化するコースコンディションとの戦いを強いられたルマン24時間レース。レース終盤には再び雨が降ってきたこともあり、各チームはタイヤ戦略の変更を余儀なくされた。SERTは、ゴールまであと2時間ということろで転倒を喫し、ウェビックSRCカワサキフランス トリックスターへの2周のリードを失い、2位の座を明け渡してしまった。他にも、実力派のYARTヤマハやBMWファクトリーチームが転倒の餌食となり、順位を落とす結果となった。

日本国籍のチームが優勝を飾り、日本のウェビックとトリックスターがサポートするSRCカワサキフランスが2位という結果になったのも、日本のレースファンにはうれしい結果といえるだろう。

2位入賞のディフェンディングチャンピオン、Webike SRC Kawasaki France Trickstarは、ジェレミー・ガルノニ選手、エルワン・ニゴン選手、デビッド・チェカ選手の3ライダー構成。 [写真タップで拡大]

力強い走りでミスなく走り切り、2位を獲得。日本のWebikeとトリックスターがチームをサポートしている。 [写真タップで拡大]

3位となったSuzuki Endurance Racing Team(SERT)は、エティエンヌ・マッソン選手、グレッグ・ブラック選手、ザビエル・シメオン選手の3名。 [写真タップで拡大]

今までに何度も年間チャンピオンとなっている名門SERTは、これまでに127ポイントを獲得し、87ポイントのTSRに40ポイント差をつけてランキングトップ。今シーズン最終戦のエストリルで勝敗を決する。 [写真タップで拡大]

FIM EWC-TEAMS RANKING
1 Suzuki Endurance Racing Team―――――――――127
2 F.C.C. TSR Honda France ――――――――――――87
3 Yamalube Yamaha EWC Official Team by YART――82
4 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM――82
5 TEAM SRC KAWASAKI FRANCE ―――――――――80


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