環境規制の端境期にあり、世代交代の節目を迎えているバイク。ラインナップに大変動が起きるのは必定だ。そこでヤングマシン創刊48年の知恵とカンをベースに、願望&妄想も織り交ぜながら、バイク未来予想を導き出してみた。本ページではホンダCB-Fコンセプトの登場をきっかけに流れが来そうなネオクラカテゴリーから、CB998F、GPz900R、FZ900フェーザーの未来を予想する。
Z→カタナと来てエフへ。ネオクラつなぎの次は何?!
Z1/2をモチーフとしたZ900RSの大ヒットを契機に、’19年にはカタナがリバイバルを果たした。これに続くのは、ホンダが今春発表したCB-Fコンセプトの市販版「CB998F」(本誌命名)と予測される。現行CB1000Rをベースに、往年のCB750/900Fをオマージュしたマシンで、カタナと同じく’80年代に青春を過ごしたライダーにどストライクとなる。情報筋によると「40代を中心にコンセプト車の評判は良好」。ぜひ早めのリリースをお願いしたい。
CB-Fの登場によって’80年代リスペクトのムードは一段と高まるハズ。となれば次に投入されるのは、ズバリ「GPz900R」の現代版と我々は妄想を膨らませる。栄光の初代ニンジャである900Rは、今だにファンが多く、中古車人気も高値安定。もし実現すれば、ヒットしそうな予感だ。
こうした名車リバイバルの流れを静観しているのがヤマハ。エフやニンジャ路線で胸が熱くなる’80年代名車と言えば……FZ750を我々は提案したい。どうですかヤマハさん!?
ホンダ CB998F:欧米でも売れた栄光のエフ。反響次第ではグローバル展開だ
’80年代のCB-Fを彷彿とさせる流麗なフォルムを現代風に再現した「CB-Fコンセプト」。元ネタは国内でベストセラーを記録しており、主要ターゲットは日本となる。ただし欧州では斬新なカフェとして、北米でもスーパーバイクで活躍したスポーツ車として支持された歴史があり、反響によってはグローバル展開される可能性もありそう。情報筋によると、コンセプト車は国内で40代以下の評判が高く、海外ではスペインで好評。意外にもアジアでも反響が大きかったという。
【オリジナル:’79 HONDA CB750F】同社初のDOHC4バルブ直4を軽快な車体に搭載するスポーツ車で、デザインも魅力。’79~’83年に発売された。
【ベース車:’20 HONDA CB1000R】モダンな外観のスポーツネイキッド。スーパースポーツ由来のパワフルな水冷直4エンジンを鉄製モノバックボーンフレーム+片持ちアームの車体に積む。
【ライバル:カワサキZ900RS】’70年代の名車Z1をオマージュ。’17年末の登場以来、クラス1位の販売台数を記録している。価格も控えめだ。
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