“アルティメットスポーツ”の未来やいかに?
パワードマシンは大排気量化/過給機搭載で規制時代を生き抜く【バイク新車近未来予想】
- 2020/8/6
環境規制の端境期にあり、世代交代の節目を迎えているバイク。ラインナップに大変動が起きるのは必定だ。そこでヤングマシン創刊48年の知恵とカンをベースに、願望&妄想も織り交ぜながら、バイク未来予想を導き出してみた。本記事ではパワードマシンが規制時代を生き抜く手法=大排気量化/過給機搭載を取り入れた、ハヤブサ、エリミネーターH2、VMAX/LMWについて予想する。
パワードマシンで他では味わえない加速を楽しむ
メガスポーツやドラッガー系の持ち味である豪快なビッグトルクは、実に魅力的だ。しかし個性を堅持しつつ、強化される規制をクリアするには対策が必要。それが「大排気量化」と「過給機」だ。まず前者は、昔ながらの王道で、排気量を上げるほどパワーは増大する。規制でパワーダウンしたとしても、その分を排気量アップで補うことができるのだ。現にハーレーの大排気量化が進んでおり、’20年にはBMWから1800ccのR18が投入される。
動向が注目されている次期ハヤブサに関しても、従来の1340ccユニットを改良するとヤングマシンでは予想。また剛力モデルとして名高いヤマハVMAXが、前2輪+後1輪のLMWとして復活する噂があり、規制対応のために排気量アップの可能性も。ここは当然、新型二輪版もお願いしたい。
過給機については、排気量を抑えつつパワーを絞り出せるため、ダウンサイジングできるのが利点。現在は唯一、二輪車用スーパーチャージャー(SC)を市販するカワサキの独壇場だ。SCを搭載したエリミネーターの復活を推したい!
スズキ HAYABUSA:正常進化型でいよいよ’21発進か?!
次期型が最も待望されているマシンのひとつがハヤブサだ。3代目はターボ化の噂もあったが、従来型を基盤に自然吸気のままで進化と予想。GSX-R1000で培った電子制御スロットルやIMU&コーナリングABSなどの電脳を与え、新作フレームで軽量化を果たすと思われる。またセミオートマも期待できるが、“アルティメットスポーツ”の根本は変わらないだろう。スズキ創立100周年の’20年に発表し、’21年発売となる?

SUZUKI HAYABUSA[予想イメージCG] [写真タップで拡大]
【ベース車両:’18 スズキ ハヤブサ】豪快な加速と優れたハンドリングが魅力。国内や欧州では’18年型でラストとなったが、独自の規制を敷く北米は今も継続販売中だ。

■水冷4スト並列4気筒 1340cc 197ps 266kg(装備) ●当時価格:176万400円
【ライバル:カワサキ ニンジャ H2カーボン】ハヤブサと覇を競った自然吸気1441ccのZX-14Rは終了。今後はスーチャーで怒濤の231psを誇るH2がライバルとなる。

■水冷4スト並列4気筒 998cc 231ps 14.4kg-m 238kg(装備) ●税込価格:363万円
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