ライダーにとっては憂鬱な、梅雨の季節。雨にも負けず走り回るのが真のライダー(笑)だが、とはいえやはり濡れずに快適に走りたいもの。また安全に走るためにも雨対策は重要なポイントだ。ここではそんな雨対策の秘訣を解説しよう。本記事では濡れると不快極まりない足まわりの対策について取り上げる。
靴の中がグチュグチュになるのを防いで快適で安全な走りを
その1:レジ袋を履いてしのぐ
足まわりの雨対策と言えば、防水シューズやブーツを履く、またはシューズカバーなどで防ぐのが一般的だが、これらがない場合はどうすれば良いのか。あくまでも緊急用ではあるが、コンビニ袋などのビニール袋を靴の上から巻き付けるという方法がある。ゴムバンドなどがあればそれでしっかり固定すればよりベターだ。ただし、ビニールは薄いので頻繁に地面に足をつけたり、擦れるようなことをすればすぐに破れてしまうので注意しよう。
その2:防水スプレーで未然に防ぐ
シューズやブーツだけなく、ジャケットやグローブに使えるのが撥水スプレーだ。これを吹きかけておけば、フッソ系樹脂の撥水効果によってグチョグチョになるのを防いでくれる。ついでに汚れからも防いでくれる効果もある。ただし、これで完全防水になる訳ではないので注意。シューズの隙間から浸水しないように工夫するようにしよう。
その3:裾の長いパンツを履く
走行中の雨が侵入してくるのを防ぐには、レインパンツの裾部がかかとをすっぽり覆うようなものを選ぶと効果的だ。また走行風で裾がめくれないよう裾前部にズリ上がり防止ループを採用しているものもあるので、そのような機能を持つパンツを選ぶのがベストだ。
その4:トレッキングブーツは最強
トレッキングブーツはハードな山行に耐える堅牢な作りが基本。透湿防水ブーティーを採用しているモデルは、豪雨時のライディングでもまず浸水せず、蒸れないと、ほぼ良いことだらけだ。また、ソール素材もパターンも滑りにくく安心感も高い。ただし、シフター部を保護しておかないと、その部分が傷みやすいので注意を。
こんなアイテムがあればバッチリ!
【ゴアテックス・ストレッチオーバーソックス[ラフ&ロードスポーツ]】ゴアテックスを採用。雨風だけでなくムレからライダーを守る。万が一靴がビショビショになっても、この防水防風ソックスなら足はいつもサラサラ快適だ。雨対策はもちろん、高い防風効果もあり防寒具としても使える。
【エマージェンシーシューズカバー RR7923[ラフ&ロードスポーツ]】スニーカーなどのライトなシューズに最適。靴に巻つけてとめるだけの簡単装着。携帯性、収納性に優れたコンパクトなシューズカバーだ。小さいのでバイクやバッグに忍ばせておくにも便利。
【レインブーツカバー SC-001[WILDWING]】ラバーの一体成型により、完全防水を実現!バイクのシート下やバッグの中に収納しておけば、ツーリング中の不意の雨にもサッと対応できる。ぴったりフィットで履き心地・操作性も抜群。靴底には滑りにくい特殊加工。
モトツースタッフの雨対策〈その3〉「ブーツだけはケチるな」とあれほど…
まず、ツーリングに行く時は必ずレインウェアを携帯しましょう。安物でもいいんです、濡れなければ。ただし、透湿性がないものは自分の汗で濡れちゃうから、そこは財布とご相談。さて、透湿防水素材の代表格、ゴアテックスやアウト・ドライですが、まぁ高いですよ。でも、以前は全身、上から下までゴアテックスを着ていたことがありました。で、どうだったかと言うと、マストではないなと。ただし、ここだけはゴアテックスにしたいと思ったのがブーツなんです。足元が濡れる、ムレることの甚大なる被害って、人生経験豊富な皆さんならご存知ですよね? 丸一日、ブーツを履いてるわけですよ。キャンプ泊なら風呂に入れずにそのままテント泊なんてことも珍しくない。そんな時に、雨でぐちゃぐちゃになった足元って…わかりますよね? オイニーがキッツイわけです。めっちゃ不快。しかも余計に靴下を持ってないといけない。だからですね、ブーツだけはケチるなと言っておきます。ガエルネのG-MIDLANDゴアテックス、マジでオススメです。[モトツーリング編集部・マロ兄]
次ページでは、モトツーリングおすすめのレイングッズを紹介する。
〈特集〉旅プロが指南する雨対策ノウハウ
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