今年の梅雨はドライで行こう!

旅プロが指南する雨対策のノウハウ#1:顔・首まわり【首元の浸水をシャットアウト】

  • 2020/6/29
旅プロが指南する雨対策のノウハウ#1:顔・首まわり【首元の浸水をシャットアウト】

ライダーにとっては憂鬱な、梅雨の季節。雨にも負けず走り回るのが真のライダー(笑)だが、とはいえやはり濡れずに快適に走りたいもの。また安全に走るためにも雨対策は重要なポイント。ここではそんな雨対策の秘訣を解説しよう。まずは顔・首まわりから。

雨が多い日本で走るなら、事前の対策は必須だ

国土の多くを山々が占めている日本では、気候の変化も頻繁に起こる。出発時は晴れていても、急にあたりが暗くなって雨に降られるということも多い。さらに昨今の異常気象によって、尋常ではない量の大雨に見舞われるなんてことも今後増える可能性もあるだろう。

そんな日本でロングツーリングに出る場合、全日程を晴天の下で走れるなどということは、よほど運が良くないかぎりはありえない。それゆえにしっかりとした雨対策が重要となってくるのだ。

ここではそんな雨対策のためのアイテムや、雨の中を安全・快適に走る装備やコツなどを解説していきたいが、部位に分けて解説を行なっていきたい。

それぞれの部位をしっかりと対策することで、トータルで濡れない雨対策ができるというわけ。最近では優れたアイテムも数多くあるので、それらを使いながら自分ならではの工夫をすることで、雨が降っても快適で安全な走りができるはず。今年の梅雨は濡れることなく常にドライな状態で走ってもらえれば幸いだ。

旅プロが指南する雨対策ノウハウ

【顔・首まわり】雨天時は当然ながら雨用ウェアを着用すると思うが、それでもなぜか首元から雨が入ってきたという経験はないだろうか。またヘルメットを被っているにも関わらず、顔が濡れてしまうことも。そんな不快な思いを防ぐ。

【レインウェア・ジャケット】バイクの雨対策の装備の中でも基本となる装備がレインウェアやジャケット、パンツなど。耐水圧などの防水性を重視するのはもちろんだが、収納するための携帯性なども重要となってくる。

【グローブ・カバー】 雨天走行ではグローブの重要性も忘れてはいけない。手が濡れた状態で走り続けると、次第に指先が冷えてきて、スロットルやブレーキ、クラッチ操作などのスイッチ操作にも影響が出てしまう。

【足まわり(シューズ・ブーツ)】高性能なレインウェアを着ていても、水は足元から侵入してくることが多い。シューズやブーツで中が濡れてくると、不快なだけでなく走りにも影響するし、体の冷えにもつながるもの。安全走行のためにもしっかり対策したい。

Chapter-1〈顔・首まわり〉ヘルメットなどからつたってくる雨をしっかり防ぐ

その1:エリからの浸水を防ぐ

フルフェイスヘルメットを被ってレインウェアをしっかり着用していても、襟元から浸水した経験はないだろうか。これは走行速度が増加することで、ライダーに降り注ぐ雨の侵入角度が変化し、斜め方向からの雨により襟元から浸水するからだ。また、風の巻き込みにより雨がヘルメットのあご紐を伝って首周りからも侵入してしまう。高速走行時の襟元、あご紐からつたう雨の浸入を防ぐ対策をするようにしよう。

旅プロが指南する雨対策ノウハウ

ワイズギアから発売されている「ヤマハレインスーツWガード機能モデル」であれば、ネックダブルガードによって襟元からの浸水を完全にシャットアウト。 [写真タップで拡大]

その2:視界を確保する

雨の走行時に悩まされるのが「ヘルメットシールドの水滴&曇り」だ。曇ったり水滴ができたり、前方が見えにくくなり、まともに走れなくなるのは皆さん周知の通り。そのまま走ればかなり危険だ。

これらを防ぐには、ケミカルを使ってシールドに処理を施しておくのがベスト。外側には撥水スプレーをし、内側には曇り止めを施しておくようにしよう。メガネを装着する人はメガネも合わせて曇り止めしておくことを忘れずに。

旅プロが指南する雨対策ノウハウ

(左)メガネ用の曇り止め。シールドの対策をしてもメガネが曇っては本末転倒なので、塗っておきたい。(右)シールド外側の撥水処理を行ったあとは、内側の曇り止めも忘れずに対策を。 [写真タップで拡大]

その3:気密性の高いヘルメットを使用

走行中に雨から顔を完璧にガードしたいなら、これはもうフルフェイスヘルメット(システムヘルメット含む)の一択になるだろう。顎部分まで完全に覆われているので、走行中に雨に当たることはほぼなくなる。ただ、しっかりとしたヘルメットでなければ、シールドの隙間などから浸水してくる場合がある。やはり頭を守るヘルメットは頑丈で気密性の高いしっかりとした造りのものを選ぶようにしたい。

旅プロが指南する雨対策ノウハウ

気密性の高いヘルメットであれば、シールドの隙間などから雨が侵入してこない。 [写真タップで拡大]

その他のノウハウ

  • オフロードヘルメットの場合はショートフェイスガードが極めて効果的
  • フードは使わない時は外しておく。内側が濡れると使えないため
  • 屋外活動の必要がある時は、防水ハットを持ち歩く
  • スモークやミラーシールドはノーマルに戻すべし

こんなアイテムがあればバッチリ!

旅プロが指南する雨対策ノウハウ

【ハーフフェイスマスク RR5880[ラフ&ロードスポーツ]】顔正面部分は立体裁断ネオプレンを使用することで顔にジャストフィットする、防風・保温フェイスマスク。防水効果も発揮する。ネオプレン部分にはヘルメットの中やメガネが曇りにくいようにエアベンチレーションホールも装備。

旅プロが指南する雨対策ノウハウ

【シールド用ピンロックシート[アライヘルメット]】シールド内側に貼ることで曇りを緩和できるシート。偏芯ピン付きの専用シールドにシリコンシールで縁取った薄いアクリルシートを装着することで二重構造とし、内外の温度差を緩和。曇りやすい雨天時や冬場の効果は絶大だ。

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【ヤマルーブ ヘルメットシールド撥水剤[ワイズギア]】スプレータイプで手間要らず、雨天時のシールド面の水滴を強力に弾いてくれる。ツーリング先でもシールドにシュッとひと吹き。携帯に便利なハンディタイプなのも嬉しいポイントだ。容量:100ml

次ページでは、ジャケット・レインウエアの選び方について解説する。
〈特集〉旅プロが指南する雨対策ノウハウ

※この記事はバイクツーリング専門誌『モトツーリング』に掲載したものを加筆修正したものです。最新の雑誌は書店もしくは下記サイトにてお買い求めください。

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