リラックスした乗車姿勢とロングホイールベースによる直進安定性を誇り、悠々と旅ができるクルーザーモデル。アメリカで最初にVツインを作ったことで知られる老舗メーカー・インディアンのクルーザーモデルは、一見するとハーレーと似たように見えるが、見ると乗るとでは歴然とした差が。こちらはスポーティな走りがウリだ。〈ラインナップ〉チャレンジャー/ダークホース/リミテッド|スカウト ボバー/トゥエンティ|スカウト/100thアニバーサリーエディション|スカウト シックスティ|スプリングフィールド|チーフヴィンテージ|スプリング ダークホース|チーフダークホース|ロードマスターシリーズ|チーフテン シリーズ
●文:沼尾宏明、中村友彦、田宮徹 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ハーレーとは一味違うスポーティな走りがウリ
1897年に自転車メーカーとして創設されたインディアン。そのクルーザーシリーズはスカウト系の999cc/1133cc、チャレンジャー用の最強ユニット「パワープラス108(1768cc)」という3種の水冷60度V2・DOHC4バルブに加え、それ以外の機種が搭載する空冷ロングストロークの「サンダーストローク11/116(49度V2・OHV2バルブ・181cc/1890cc)」の計3種を設定。鋭い吹け上がりや高剛性なアルミフレームなど、外見を裏切るスポーティさがウリだ。
チャレンジャーシリーズ
チャレンジャー ダークホース:クラス最強エンジンの豪速クルーザー
’20年登場の新機種。特徴的なLEDライトを持つカウルをアルミフレームにマウントし、122psを発揮する新エンジン「パワープラス108」を搭載。倒立フォークにブレンボのラジアルキャリパー、6軸IMU付きトラコンなど、スポーツバイクに匹敵する装備も魅力だ。
【INDIAN CHALLENGER Dark Horse】 ■1768cc 18.1lg-m 377kg
チャレンジャー リミテッド
マットカラー&ブラックアウトのダークホースに対し、各部クローム化やホイール切削などで差別化。黒/赤/青の3車体色も全て艶あり。
【INDIAN CHALLENGER LIMITED】■1768cc 18.1kg-m 381kg ●価格:369万8000円~
チャレンジャー
シリーズのSTDモデル。車体色は1色でトラクションコントロールも省かれるが、1768ccエンジンは共通で、オーディオやクルーズコントロールなどの豪華装備も健在。
【INDIAN CHALLENGER】■1768cc 18.1kg-m 377kg ●価格:345万5000円~
スカウト系
スカウト ボバー/トゥエンティ
スカウトの前後サスをローダウンし、前後フェンダーを短くカットしたカスタムモデル。トゥエンティはスポークホイールやアップハンドルも装備。
【INDIAN SCOUT BOBBER/TWENTY】■1133cc 9.8kg-m 265kg ●価格:177万8000円~ ※写真および諸元はTWENTY
スカウト/100th アニバーサリーエディション
スポーツスターを標的とする機種だが、アルミフレーム+100psの水冷V2で走りは強烈。100周年車は革シートやスポークホイールを装備。
【INDIAN SCOUT/100TH ANNIVERSARY EDITION】■1133cc 9.8kg-m 267kg ●価格:156万8000円~ ※写真および諸元は100TH ANNIVERSARY EDITION
スカウト シックスティ
他のスカウト(1133cc)に対し、エンジンを999ccとしたベーシック機種。とはいえ78psの出力はスポーツスターの1200を大きく上回る。
【INDIAN SCOUT SIXTY】■999cc 8.9kg-m 255kg ●価格:138万8000円~
クラシックスタイル系
スプリングフィールド
ハーレーで言うところのロードキングに相当するモデル。前輪を覆うフェンダーや大型スクリーンなどクラシカルな仕立てを持つ。
【INDIAN SPRINGFIELD】■1811cc 15.4kg-m 379kg ●価格:327万8000円~
チーフヴィンテージ
本革製のサドルバッグやスポークホイール、ホワイトウォールタイヤなどで、スプリングフィールドをよりクラシックテイストに。
【INDIAN CHIEF VINTAGE】■1811cc 15.4kg-m 379kg ●価格:309万8000円~
ダークホースカスタム系
スプリングフィールド ダークホース
スプリングフィールドをブラックアウトし、前輪径を16→19インチ化。フェンダーカットなどストリート調にカスタム。エンジンは116。
【INDIAN SPRINGFIELD DARK HORSE】■1890cc 17.1kg-m 358kg ●価格:339万8000円~
チーフ ダークホース
やはり車体各部をブラックアウトしたストリート風カスタムだが、パニアケースレスや深いフロントフェンダーなど、独自の雰囲気が特徴。
【INDIAN CHIEF DARK HORSE】■1811cc 15.4kg-m 348kg ●価格:274万8000円~
フルドレスツアラー系
ロードマスター シリーズ
ハンドルマウントカウルにトップケース、豪華な後席などを持つ、ハーレーダビッドソンウルトラ系の好敵手。3機種あり、エンジンは全車116を搭載。
【INDIAN ROADMASTER SERIES】■1890cc 17.2kg-m 408kg ※写真および諸元はROADMASTER DARK HORSE ●価格:421万8000円~
チーフテン シリーズ
ハンドルマウントのカウルとパニアケースを持つハーレーダビッドソンストリートグライドのライバル車。5グレードあり、エンジンも111と116を積み分ける。
【INDIAN CHIEFTAIN SERIES】■1890cc 17.1kg-m 375kg ●価格:364万8000円~ ※写真および諸元はCHIEFTAIN LIMITED
関連するアーカイブ
あなたにおすすめの関連記事
オフロードヴィークルやスノーモービル、スノーバイクなどパワースポーツで実績のあるポラリスだが、インディアンモーターサイクルでも2017年に全米フラットトラック選手権に復帰参戦すると、'19年シーズンま[…]
創業1901年、アメリカ最古参のバイクメーカー「Indian motorcycle(インディアンモーターサイクル)」。1920年に初代モデルが誕生した「SCOUT(スカウト)」は、30年代に運動性能を[…]
「俺たち、国土広くて直線メインだから、ワインディングとかあんまり関係ないし」そんな思いが見え隠れしていた本場アメリカのクルーザー界。しかし、そんな時代が変わろうとしている。伝統のスタイルを受け継ぎつつ[…]
東京モーターサイクルショー2019のプロトブースでは、数々の電動モビリティが展示されていた。なかでも注目を集めていたのが、ビーチクルーザーのようなスタイリングの電動バイク「Munro e-Bike」。[…]
最新の記事
- 「グランプリレースの技術を投入」大排気量&FI化を果たした第二世代Zの旗艦:カワサキZ1100GP【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 新カラー追加! ホンダ「GB350シリーズ」歴代カラー大図鑑【2023年モデル】
- 「カワサキ初のレーサーレプリカ」ライムグリーンカラーを導入した初の大排気量車:カワサキZ1000R【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 変化を一気見! カワサキ「Z900RS」歴代カラー大図鑑【2018~2025年モデル】
- 2025MotoGPヘルメット勢力図は5社がトップを分け合う戦国時代へ突入! 日本の3メーカーに躍進の予感!?
- 1
- 2