ハイエンドに匹敵する性能

良コスパのインカム「B+COM ONE」試用インプレッション【上位機種同様の高音質】

国内インカムブランドの雄、サイン・ハウスのB+COM(ビーコム)シリーズに、機能充実のプレミアムスタンダードモデル「ONE」が追加された。 異なるマイクで2種類のパッケージが用意されている。果たしてその実力は?


●文:大屋雄一 ●写真:岡拓 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

国内インカムブランドを牽引するサイン・ハウスのB+COM(ビーコム)から、プレミアムスタンダードという位置付けの新製品が登場。

【サイン・ハウス B+COM ONE】●最大通話人数:6人 ●最大通話時間:約12時間 ●充電時間:約2時間 ●ユニバーサル通話:対応 ●価格:2万9700円(2タイプ共通)

ハイエンドモデル・SB6X(シングルユニット:3万8280円)との大きな違いは、「聴きトーク機能」を搭載していないことと、マイクの種類によってパッケージが2つになったことだ。聴きトークとは、オーディオを聴きながらインカム通話ができる機能で、これのない新製品のONEでは切り替え操作が必要になる。とはいえ、主だった機能はほぼ全てSB6Xを踏襲しており、何よりパワフルなアンプと高音質スピーカーによるプレミアムサウンドは、インカム会話ですら違いが分かるほどだ。

チップを一つにして軽量コンパクト化を実現したことも、ONEのポイントだ。本体重量はSB6Xの約60gに対して約43gを公称し、ボディサイズもわずかに小さくなっている。最大6人が簡単にグループ通話できるB+LINKや、スマホと接続したまま他社製インカムとの通話が可能なユニバーサルインターコール・レシーブ機能など、プレミアムを名乗るにふさわしい内容となっている。

マイク別に2種類を設定

【アームマイクUNIT】ジェットヘル(オープンフェイス)に対応。別売りのワイヤーマイクに交換することも可。

【ワイヤーマイクUNIT】フルフェイスやシステムヘルメットに対応。こちらもアームマイクに交換することが可能だ。

ジョグダイヤルボタン式のデバイスボタンなど、基本操作はB+COMシリーズ共通。使い勝手は非常に優秀だ。

SB6Xと同様にUSBType-Cに対応した防水コネクタを採用。なお、急速充電のパワーデリバリーなどには非対応

【iPhoneアプリにも対応予定】以前に紹介した専用ソフト「B+COMU」にも対応の予定。ほぼ全ての設定をスマホで行えるもので、特にペアリング情報表示(現在はSB6Xのみ。ONEは今後対応予定)はマスツーリングの必須機能だ。

[△]聴きトークが必要ならSB6Xを選ぶべし

聴きトーク機能を必要とするか否かが大きなポイントに。それと厳密にはバッテリー容量も異なり、連続使用時間にも差があるが、ONEでもインカム通話は最大約12時間なのでほぼ気にしなくていいだろう。

[こんな人におすすめ]SB6Xは高くて買えない。そんな人こそ新製品を!

SB6XのシングルユニットとONEとの差額は8580円。インカムを付けたいけれど……、と悩んでいたライダーにとっては魅力的な値段だろう。何よりSB6Xと同じ高音質サウンドが3万円以下で手に入るというのは実にポイントが高い。

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