ヤマハがオートマチックスポーツを謳うTMAXシリーズがモデルチェンジ。よりスポーティな外観と排気量アップしたエンジンを手にしての登場だ。クルーズコントロールなどを備えた「TMAX560 TECH MAX ABS」とスタンダードモデルの「TMAX560 ABS」は、ともに2020年5月8日発売。
新設計の561ccエンジンはパワフルで低振動
オートマチックスポーツのヤマハTMAXシリーズ最新作「TMAX560 TECH MAX ABS」と「TMAX560 ABS」は、新設計の並列2気筒561ccエンジンを搭載するのが最大の特徴だ。従来の530ccエンジンから31ccの排気量アップとなり、最高出力は2ps、最大トルクは0.3kg-m向上。吸排気系や動弁系の見直しなどで中高速域からの加速特性を向上させ、高速道路でも余裕のあるパワフルな走りとした。
また、減速特性を再設定することにより、発進加速はそのままに定常走行時のエンジン回転数を抑えることに成功。普通に巡行している時の振動やノイズを低減することで、上質感ある走りを実現している。
触媒をシングル→ダブル化するとともに新型YCC-T(いわゆる電子制御スロットル)の採用、吸排気系および燃焼室の最適化、平成32年排出ガス規制やOBDⅡ(故障診断装置)に適合する新ECUの採用などにより、優れた環境性能も実現した。
足まわりは、前後サスペンション設定の最適化により路面追従性と奥での踏ん張り感を向上し、素直なハンドリング特性を実現。快適性とスポーツ性を高次元で両立している。
また、「T」をモチーフにした新デザインのテール&ストップランプを採用し、従来のラグジュアリーな後ろ姿からシャープかつアイコニックなリヤビューに一新。また、フロントウインカーは新たにコンパクトなLEDとしたほか、MAXシリーズのアイコンであるブーメラン型のサイドカバーなどの形状を刷新して足つき性および快適性を向上した。
気になる価格は「TMAX560 TECH MAX ABS」が141万9000円、「TMAX560 ABS」が127万6000円となっている。発売日は2020年5月8日だ。
TMAX560 TECH MAX ABSは、スタンダード仕様のTMAX560 ABSをベースに、クルーズコントロールシステム、電動調整式スクリーン、グリップヒーター、シートヒーター、調整機構付きリヤサスペンションを搭載した上級モデルである。
YAMAHA TMAX560 TECH MAX ABS/TMAX560 ABS[2020]
主要諸元■全長2200 全幅765 全高1420 軸距1575 シート高800(各mm) 車重218kg[TECH MAX=220kg](装備)■水冷4ストローク並列2気筒 DOHC4バルブ 561cc 48ps7500rpm 5.7kg-m/5250rpm V-ベルト無段変速 燃料タンク容量15L■タイヤサイズF=120/70R15 R=160/60R15 ●価格:127万6000円[TECH MAX:141万9000円] ●色:TMAX560=マットグレー/TEMAX560 TECH MAX=マットグリーニッシュグレー、マットダークグレー ●発売日:2020年5月8日
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