’20年の国産新車ラインナップのうち、普通二輪免許(AT限定含む)で乗れる150cc〜400ccのスクーターをまとめてご紹介。ホンダからは発売直後から受注好調のアドベンチャースタイル・ADV150、安定した人気を保つPCX 150、250ccクラスのフォルツァが顔を並べる。
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ADV150:話題のスモールアドベンチャーが国内販売開始
’19年夏からインドネシアで先行発売されていた「ADV150」が、いよいよ国内でも正式ラインナップとして発売。ADV150は「限界を超えていく都会の冒険者」をコンセプトに、アドベンチャーのスタイルイメージを継承しながら日常生活に溶け込む気軽さをメインに置いた、クルマで言うSUV的な立ち位置のコミューター。とは言え、河川敷のフラットダート程度なら十分こなす実力を持っていると言う。高剛性のダブルクレードルフレームには水冷のeSPエンジンを搭載し、前130mm&後120mmのストローク量を誇るサスペンションを装備。前後ブレーキにはウェーブディスクを採用するとともにフロントのみが作動する1チャンネルABSを装備する。急制動時にハザードが自動点滅するエマージェンシー機能も搭載。最高出力は15psを発揮し、もちろん高速道路の走行も可能だ。
【’20 HONDA ADV150】■水冷4スト単気筒SOHC 149cc 15ps/8500rpm 1.4kg-m/6500rpm ■134kg(装備) シート高795mm 8L ■タイヤF=110/80-14 R=130/70-13 ●価格:45万1000円 ●販売中
ホイールベースは1325mmでPCX150より10mmアップ。’19秋の東京モーターショーに展示されていた車両のブロックパターンタイヤにはIRC製のトレールウィナーGP-212が装着されていた。
兄貴分のX-ADVに通じる力強いフォルム。タイヤサイズはフロント14インチ&リヤ13インチ。フロントサスペンションのストローク量130mmはクラス最長を誇っている。
カラーバリエーションは、訴求色のゲイエティーレッドのほか、マットメテオライトブラウンメタリック(左)とマットガンパウダーブラックメタリック(右)の3色展開。
エンジンはPCX150系の空冷単気筒eSPエンジンで、最高出力15ps&最大トルク1.4kg-mのスペックは発生回転数も含めて同じ。アイドリングストップも装備する。
フロントサスペンションには正立フォーク。リヤサスペンションには放熱効果の高いリザーバータンク付きを採用したほか、3段レートのスプリングで優れた路面追従性を発揮する。
ウインドスクリーンは新開発のスライドロック機構により、左右の手動ノブを使ったスピーディかつ簡単操作で2段階に高さを調整することが可能。
スクエア形状で反転表示となる液晶メーターを採用。各種インジケーターを下にある別体のセパレートメーターに集約することで、情報表示量と視認性を両立している。質感も豪華な雰囲気だ。
Hondaスマートキーシステムを採用しており、キーリモコンを携帯して車両に近づくだけでメインスイッチノブの施解錠を可能としている。
シート下トランクはフルフェイスヘルメット1個が入る容量27Lを確保。アクセサリーソケット付きのフロントインナーボックスは2Lの容量となっている。
PCX 150:人気シリーズの高速道路走行対応モデル
安定性に優れる前後14インチホイールのボディを基本とし、原付二種クラスで一番人気を誇る125を筆頭に、高速道路も走行可能な150や、2輪量産車初となるハイブリッド、そしてフルEVのエレクトリックと4バリエーションが揃っているPCXシリーズ。「PCX 150」は、燃費性能と環境性能に優れる水冷のeSPエンジンを搭載し、アイドリングストップ機構も装備する。
【’19 HONDA PCX 150】■149cc ■15ps 1.4kg-m ■131kg ●価格:38万600円~ ●販売中
eSPエンジンはフリクション低減などで中高速域での力強い加速も実現。
シート下のトランク容量は125ともども28Lを確保し、ヘルメット1個+αの小物を入れることができるようになっている。
デジタルメーターは、平均燃費も表示。
PCX 150 HYBRID:海外のみに設定される最強モデル
日本で販売されているPCX HYBRIDは125ccエンジンを搭載しているが、実はインドネシアでは150cc版が販売。現地で生産されている。電動アシスト機能はまったく同じと言われ、モーター部分の最高出力や最大トルクはほぼ同じ数値となっているが、こちらは排気量のおかげで約3psアップしているほか、なんと言ってもリヤブレーキがディスクになって日本版よりグレードアップ。最強仕様なのだ。
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国内PCXは150もリヤドラムブレーキだが、インドネシアではハイブリッドを含め通常の150もディスクブレーキとなって日本より贅沢な装備となっている。
フォルツァ:グローバルスクーターとしてシェイプアップした5代目
ニュースタイリッシュスポーツがテーマで、現行型は5代目として’18年にフルモデルチェンジした。従来よりホイールベースを35mm短縮&車重11kg減のシェイプアップや、ホンダスクーターとして初となるトラコンの採用、スマートキーや電動スクリーンといった便利機能も備え、街中からツーリングまで様々なシーンで活躍する。
【’19 HONDA FORZA】■水冷4スト単気筒SOHC4バルブ 248cc 23ps/7500rpm 2.4kg-m/6250rpm ■184kg(装備) シート高780mm 11L ■タイヤF=120/70-15 R=140/70-14 ●税込価格:65万8900円 ●販売中
フォルツァらしさのひとつである、居並ぶメーターデザインは5代目でも健在。
灯火類はすべてLED。テールランプとリヤウインカーはシームレスな造形だ。
’20国産新車完全アルバム〈ミドルスクーター編〉、次ページではヤマハからトリシティ300、XMAX、NMAX155の3台、スズキからバーグマン400/200が登場する。
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