インドネシア仕様向けマフラーは先行発売!

『ADV150 ラリー』東京モーターサイクルショーで初公開! ツアラテック×ヨシムラがコラボ

ついにADV150が発売された! 気が早い我々ヤングマシンは、インプレッション速報や「ADV125」への期待感を記事に展開すると同時に、「ADV150“ラリー仕様”」の製作に乗り出している。イメージはすでにある。そしてコラボに名乗りを上げてくれたのは、独ツーリング用品の名門「ツアラテック」、そしてヨシムラだった。


●CG:YM-LAB ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

ヤングマシンでは、読者投票企画「マシン・オブ・ザ・イヤー(投票締切済)」の参加プレゼントとしてモニター車を提供すべく、ADV150改を企画している。トップ写真のADV150 Rallyは製作するマシンをイメージしたCGだが、これの実現に向けて強力なコラボレーション布陣が決まった。コラボのパートナーは、ドイツのアフターパーツメーカー、ツアラテックだ。世界48か国にネットワークを持つ超大手ブランドで、ほぼ全てのアドベンチャーモデルに多彩なパーツを用意する。タフなデザインと実用性で世界中のライダーから支持されており、その名を耳にしたことがある読者も多いハズだ。

ADV150改では、ケースやガード類などをコラボすることで、グッとアドベンチャーモデルらしいルックスを獲得する予定。さらにマフラー開発はヨシムラに受けていただいた(※CGのマフラーは妄想仕様)。

車名は「ADV150ラリー」になる予定だ。数々の名門の手によって、ラリーの名に恥じない1台に仕上がるハズ。東京モーターサイクルショーで初公開し、その時にモニター車の当選者も発表するので乞うご期待! 記事後半では製作検討された別バージョンのCGも紹介したい。

[ベースマシン]ホンダ ADV150

HONDA ADV150[2020]】主要諸元■全長1960 全幅760 全高1150 軸距1325 最低地上高165 シート高795(各mm) 車重134kg(装備)■水冷4ストローク単気筒SOHC 149cc 15ps/8500rpm 1.4kg-m/6500rpm 無段変速 燃料タンク容量8L■タイヤサイズF=110/80-14 R=130/70-13 ●価格:45万1000円 ●色:黒、茶、赤 ●発売

純正アクセサリーも要注目

ADV150は、インドネシアで既に2019年7月から販売開始。国内でも並行輸入しているショップがあり、写真のような純正オプションもすでに入荷されている。モニター車もバンパーやナックルガード、ディフューザーなどを装着予定だ。※写真提供・AUTO SALON OGIYAMA

海外発表のADV150公式カスタム

海外発表会で披露された公式カスタム。アフリカツインイメージを彷彿とさせる面構えにカモフラージュ柄、トップケースなどを与えている。ADV150 Rallyも方向性は同様になる予定だ。

ヨシムラはADV150[インドネシア仕様]用サイクロンを早くも2バージョン準備完了

テールが跳ね上がったADV150のマフラーは、ノーマルでも元気のいいサウンドをライダーに届けてくれるが、ヨシムラのマフラー“サイクロン”を装着すれば、よりパルス感の強調された元気な排気音になる。発売前から話題沸騰のADV150だけに、ヨシムラはインドネシア仕様でマフラーを選考開発。すでに受注を開始しており、3月下旬にはユーザーの手元に届く手筈になっている。

もちろんこれは、いずれ発表される国内仕様ADV150に向けた製品の姿を想定するのにもうってつけ。日本仕様での政府認証対応は必要になるが、大きく変わらない姿で発売されるにちがいない。

ADV150(2019:インドネシア仕様)機械曲 R-77S サイクロン カーボンエンド EXPORT SPEC 政府認証

【高級感とスポーティさを両立】異型断面形状に高級感あるカーボンエンドを組み合わせ、細部までこだわりのデザインを施したR-77Sサイクロン。GPマグナムともどもエキゾーストパイプはADV150用の専用品だ。低回転から高回転まで全域でパワー&トルクを上乗せする。STD重量5.3kgに対し、R-77Sサイクロンは2.7kgと約半分の重量だ。 ●価格:SSFC(サテンフィニッシュカバー/カーボンエンドタイプ)5万7750円/SMC(メタルマジックカバー/カーボンエンドタイプ)6万4350円/STBC(チタンブルーカバー/カーボンエンドタイプ)6万6550円 ●音量:近接89dB・加速81dB ●重量:STBC:3.1kg/SMC・SSFC:3.3kg ■政府認証マフラー JMCA認定■排出ガス規制適合品/騒音規制適合品■製品2年保証付

ADV150(2019:インドネシア仕様)機械曲 GP-MAGNUMサイクロン EXPORT SPEC 政府認証

【小排気量車用の円筒型&ショートボディ】現在のヨシムラジャパンには、多種類のサイレンサーが存在。円筒型&ショートボディのGPマグナムは主に小排気量車用で、ADV150とPCX以外の展開機種は、スーパーカブ/モンキー系、GSX-R125、NMAXなど。 ●価格:SS(ステンレスカバー)4万3450円/SSF(サテンフィニッシュカバー)4万5650円/STB(チタンブルーカバー)5万4450円/SC(カーボンカバー)5万6650円 ●音量:近接90dB・加速82dB ●重量:SC:2.6kg/STB:2.7kg/SS・SSF:2.9kg ■政府認証マフラー JMCA認定■排出ガス規制適合品/騒音規制適合品■製品2年保証付


マフラースプリングの共振音防止ラバーには、ヨシムラのロゴを配置している。

マフラースプリングの共振音防止ラバーにヨシムラのロゴを配置。

テーマは『都会派×タフ』のADV150

4輪のプレミアムSUV的な雰囲気を持つADV150。都会に溶け込むオフテイストが大きな魅力だ。モニター車では、これを強調すべく「都会派×タフ」をテーマに4つのバージョンを検討した。ツアラテック製のケース&スマホホルダー、ヨシムラマフラー、純正系クラッシュバーはどの仕様にも装着したいが、タフさの濃度によって、パッケージを若干変えてある。

適度な「CITY」をはじめ、軽快な「LIGHT」、長距離ランを考慮した「HARD」、自然派の「CAMP」の4バージョン。読者からの評価や編集部での検討の結果、「CITY」を採用することに決まり、実車は2020年3月27日〜29日開催の東京モーターサイクルショーで初公開&展示する予定なのでお楽しみに!

※制作CGはすべてイメージであり、実車は必ずしも同じ仕上がりになるわけではありません。

【ADV150ラリー「CITY」案】ヘビーデューティさをアピールしつつ、街乗りを重視したバージョン。アルミ製トップケースの「ZEGA Pro」をはじめ、メタリック×挿し色のクールなカラーで、街中に映える適度なワイルドさを狙ってみた。オフ用ヘルメットが収納できる容量38Lのトップケースは、堅牢さはもちろん、補助燃料タンクや水筒などをマウントできるのが特徴(※CGで装着した携行缶はあくまでもシャレです)。タイヤは、STDよりオフ向けを履かせたいと思っている。最終的にはこちらの案で行くことになった。

【ADV150ラリー「LIGHT」案】都市迷彩のボディに小ぶりのケースが目を惹く、軽快仕様がコチラ。4パターンのうち最もオンロード主体で、タイヤも唯一STDを踏襲している。ケースは、元々パニアケースステーの内側に装着するツールボックスだが、ステンレススチール+樹脂製の外観が単体でも映えてアピール度高し。コンパクト設計なので渋滞した街中でもジャマにならず、貴重品やちょっとした小物の収納に便利なのもポイントだ。

【ADV150ラリー「HARD」案】アドベンチャー乗りなら誰もが憧れるトップ+サイドケースのフルパニア。その夢を叶えたのがHARD仕様だ。CGでは、着脱がイージーなマウントや、荷物の外付けを可能とするピンなどを備えた最新モデル=ZEGA EVOを採用している。さらに、スクリーンには整流効果を高めるスポイラーを装備。高速道路でのロングランに役立つのはもちろん、着脱も可能なので、オフロード走行の直前に取り外すこともできる。このADV150なら、地球一周も夢じゃなかった!?

【ADV150ラリー「CAMP」案】近頃流行のキャンプツーリングはADV150に似合うステージ。自然に溶け込むグリーンのカモ柄とトップケース+防水ソフトバッグをあしらい、キャンプでの使用を想定してみた。サイドバッグは、縦型のデザインがユニークなツアラテック製ENDURANCESTRAPをアレンジしたもの。容量をストラップで上下に可変でき、取り外しと持ち運びが簡単なので、キャンプ場では大いに役立つハズだ。防塵+防水性能も高く、IP64相当を誇る。

「ツアラテック」はドイツの名門、アドベンチャー系カスタムメーカー

1999年にドイツで設立して以来、ハードな使用に耐えるアドベンチャー系のパーツを多数リリース。BMW・GSシリーズ用純正パーツのOEM供給なども手掛け、瞬く間に世界規模のブランドに成長した。製品は自社開発で、耐衝撃性など入念なテストを行い、信頼度と耐久性は抜群だ。本誌では、日本法人のツアラテックジャパンに協力を依頼。水谷社長は同社製パーツでカスタムしたX-ADVオーナーだけに、ADV150改にも意欲的だ!

http://touratechjapan.com/

最新の記事