2018年末~2019年初が受注期間限定で発売されたNinja H2 CARBONだが、2020年モデルは通常ラインナップとして2020年4月1日に発売される。諸元や税抜き価格に変更はないが、欲しくてたまらなかった過給モンスターファンにとっては待望の登場といえそうだ。
量産車最高の馬力キング、今度は受注期間の限定なし
2015年に200馬力を引っ提げて登場したニンジャH2は、2017年に205馬力へ。2019年モデル以降には231馬力にパワーアップしつつ国内モデルとしてフルパワーのニンジャH2カーボンがラインナップされるという、「オイオイ、カワサキさんよォ……」と、半ば呆れかえる(褒めてます)ような怒涛の独自路線を突っ走ってきた。
2019年モデルでは受注期間が限られていたことから、欲しくても逃してしまっていたカワサキファンもいるかもしれないが、2020年モデルではこれがついに通常ラインナップとなる。逆輸入車だったとはいえ、自然吸気&大排気量のモンスターマシン、ニンジャZX-14R(ハイグレード)がついにファイナルモデルとなることもあって、カワサキを代表するパフォーマンスの権化は、完全にニンジャH2カーボンに移行したと言っていいだろう。
気になる価格は据え置きとなり、諸元にも変更はない。インタークーラー不要の高効率スーパーチャージャーによる231馬力の並列4気筒エンジンや、各種電子制御によるライダーサポートに加え、ETC2.0標準装着といった国内仕様ならではの装備も変わらない。2020年4月1日の発売ということで、カワサキプラザネットワークの専売となる点には注意が必要だ。マシンの詳細は関連記事を参照されたし。
勢力を拡大するスーパーチャージド・ブラザーズ
ちなみにだが、2019年11月のEICMA(ミラノショー)で初公開されて世間をザワつかせたビモータのテージH2(TESI H2)は、このH2カーボンと共通の231馬力ユニットを搭載している。スーパーチャージド・ブラザーズは、さらにネイキッドのZ H2(こちらはニンジャH2SXベースのエンジンを搭載)をも加え、カワサキの勢いを世に知らしめるトップレンジとなったのだ。
2015年のニンジャH2発売以降、常にファンを沸かせてきたカワサキは、ワールドスーパーバイクにおいては最強の敵とみなされたドゥカティ・パニガーレV4Rを破り、ジョナサン・レイ選手とニンジャZX-10R/RRの組み合わせにより前人未到の5連覇を達成。さらには250ccクラスにもニンジャZX-25Rを投入するなど、その勢力は強まる一方だ。
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