[第55回 NGK スパークプラグ杯 鈴鹿サンデーロードレース]DUNLOP杯 グランドチャンピオンシップ 2019

56レーシングの若武者がランク上位者対決でワンツー! [ドリームカップ・グラチャン大会]

  • 2019/12/26

元MotoGPライダーの中野真矢さん率いる「56RACING」所属の梶山采千夏選手と田中風如選手は今年、筑波と鈴鹿で行われたCBR250RRカップの選手権に参戦。見事ランキング上位に進出し、鈴鹿で開催される全国大会「CBR250RR Dream Cup グランドチャンピオンシップ」への出場権を獲得した。そして――

筑波でランキング1-2、鈴鹿で4位、からのグランドチャンピオンシップ

2019年シーズン、元MotoGPライダーの中野真矢さん率いる56RACINGは#56梶山采千夏選手と#62田中風如選手を擁し、全国のエリア選手権に組み込まれた「CBR250RR ドリームカップ(DREAM CUP)」のうち筑波ロードレース選手権および鈴鹿サンデーロードレースに参戦。筑波では#62田中選手が第4戦までで55ポイントを獲得し、ランキングトップへ。#56梶山選手は54ポイントで2位に入り、それぞれにグランドチャンピオンシップへの出場権を獲得した。また、鈴鹿では梶山選手がランキング4位となっている。

強豪を押しのけてワンツーフィニッシュ!

12月1日に決勝が行われた「第55回 NGK スパークプラグ杯 鈴鹿サンデーロードレース DUNLOP杯 グランドチャンピオンシップ 2019」では、#56梶山選手が予選3位/決勝2位、#62田中選手は予選7位/決勝 優勝と、見事にワンツーフィニッシュを飾った。

予選では#56梶山選手が終盤に単独走行でタイムを上げ、#62田中選手も前戦の怪我からの復帰ながら徐々にペースを上げていき、決勝に期待を持たせる。決勝では#62田中選手が好スタート、#56梶山選手は出遅れるもののすぐに追いつき、序盤から2台ともにトップ争いを展開。ライバル勢と非常にレベルの高いバトルとなる中、最終ラップのシケインでイン側をキープした#62田中選手が優勝、最後のポジション争いで前に出た#56梶山選手が2位となり、56RACINGに最高の結果をもたらしたのだった。

トップで立ち上がる#62田中選手と、2位につけた#56梶山選手。全国の猛者が集まる1戦限りの大会で、見事なワンツーを飾った。
表彰台に目玉ヘルメットが2つ! SP忠男レーシング出身の中野真矢監督が、若武者に伝統を伝える。

優勝を目指していた17歳の女子高生ライダー、#56梶山采千夏選手は……

以下、本人のコメント。

「グランドチャンピオンシップは日本一決定戦になるので、この1年間の集大成を見せたいと気合いを入れて臨みました。

金曜日の練習走行は久しぶりのフルコースでの走行だったので、コースのイメージを思い出しながら走りました。

土曜日2回目の練習走行はチームと話し、決勝を見据えてのレースシュミレーションをしながらタイムアップをしようと目標を定めたのですが…さすがに全国から勝ち上がってきた選手ばかりなので、周りと比べてもタイムが出ません。

そんな少し不安が残る中、予選が始まります。

まずは他の選手の後ろでスリップストリームを使用して周回する作戦を取りました。しかし、タイミングが悪く単独走行になってしまい、タイムが伸ばせず焦りました。最後まで単独走行となってしまいましたが、今年最後の予選だと気持ちを入れ替えて残り2周を走り、終わってみれば3番手フロントローのポジションが取れました!さすがにホッとしました。

アグレッシブな走りを見せる#56梶山選手。クシタニのレーシングスーツの上にはhit-airのエアバッグを装着する。

決勝は午前8時からと朝早く、寒さでタイヤが冷えるので、スタートできっちり前に出てトップ集団から離され無いようにしようと思いました。中野監督からもスタートは重要だと言われていましたので。

迎えた決勝日。シグナルが消えていよいよスタートだという時に、ギヤがニュートラルに入れたままで発進しようとする大きなミスをしていまいました……。スタートから大きく後退し、これはもう1周目から転倒覚悟で攻めていかないと、トップが離れてしまい追いつけないと思い必死に走りました。

私なりに1周目から攻めて走っていると、寒さのせいか先頭集団もスローペースで走っていたようで、思った以上に早く上位に追いつく事が出来ました。そこからは抜きつ抜かれつのバトルになり、レース中盤から後半に掛けては激しいトップ争いに。

そして勝負の最終ラップ。4台程が接近した争いの中、イメージではトップでシケインに入りたかったのですが、バックストレートから130Rでスピードが乗せられず3番手辺りだったので、シケインのインが取れない事になりました。しかしシケインでは自分のラインは外さず立ち上がれたので、なんとか最後にひとつ順位を上げて2位でゴールすることが出来ました!

グランドチャンピオンシップ大会という大事なレースで、自分ではやるだけやったと言えるレースでした。しかし、1年掛けて優勝を目指していたのに2位だったので、考えれば考える程悔しくなって涙が出ます……。

チームとしてはワンツーフィニッシュが出来たので、最高の結果となりました!でも次は私が1番を目指しますよ(^^)

レースを見てくれていた母は、周りの方々のペースに助けられて、今までにはない接戦が経験出来たことはとても良かったと励ましてくれました。メカニックをしてくれた兄には細かいミスを指摘されましたが…無事にシーズンが終われてホッとしたとも言ってくれました。

中野監督からは、このレースで表彰台に登れたので、ライダー育成を目指すチームからは卒業だと伝えられました。2年間お世話になったチームを離れるのは淋しいですが、次のステップを目指せと背中を押してくれたので、この経験を活かして来年も頑張りたいと思います。まだどのクラスで走るかは決まってませんが、また皆様に良い報告が出来るように頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします!」

関係者!? のイヌメンZも最後まで応援。
表彰台の余韻を残しながら、悔しさもにじませる。未成年なので当然、シャンパンは飲めません!

56RACING・中野真矢監督のコメント

全国から選ばれた選手が集まる中、予選では2人共に落ち着いた走りで上位に付ける事が出来ました。

決勝では梶山選手がスタートで遅れる展開となり心配ではありましたが、すぐにペースを上げ、田中選手と2台が上位につけていたのは良い展開でした。

終始攻めの姿勢が良かったのか、最後のシケインも上手く抜けてくれたので、プレッシャーの掛かるレースで若さある走りを見せてくれて評価の出来るレースとなりました。

チームを応援して頂いた皆様に感謝致します。

今年はチーム卒業生でハルクプロ所属の名越哲平選手が全日本GP2クラスチャンピオンとなり、ヨーロッパでレッドブルルーキーズカップに参戦した埜口遥希選手はランキング2位、アジアタレントカップ参戦の松山拓磨選手はランキング2位となりました。

これからも若手選手の応援をしてきたいと思いますのでよろしくお願い致します。

左から、#62田中風如選手、中野真矢監督、#56梶山采千夏選手。来年もそれぞれの道で、さらに上を目指す!

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帰ってきたネイティブ足立区民。ヤングマシン、姉妹誌ビッグマシンで17年を過ごしたのち旅に出ていた編集部員だ。見かけほど悪い子じゃあないんだぜ。
■1974年生まれ
■愛車:MOTOGUZZI V7 SPECIAL(2012)