レッドバロンのオリジナルブランド”ROM”から初のウインターグローブ「ゼロスグラブウインター」が登場。既存製品の不満点を徹底的に洗い出したとのこと。果たして?
[◯]操作性は夏用に肉薄。裏地素材の肌触りも良し
ROM(レッドバロン・オリジナル・モーターサイクルギア)の製品を試すのは、2018年12月号に続いて今回が二度目となる。前回はゴートスキンをメインに使用した3シーズン用グローブで、これがなかなか好印象だった。今回テストしたのはそのウインターバージョンで、開発にあたっては既存製品の不満点を徹底的に洗い出し、快適性や安全性、操作性などを飛躍的に高めたという。
最も感心したのはフィット感と操作性の高さだ。冬用グローブにありがちなモコモコ感はほぼ皆無で、甲側に挿入されているナックルプロテクターの異物感もなし。加えてベンベルグ社の高機能裏地による肌触りが良く、暖かいのはもちろん、汗をかいても蒸れ感が少ない。この裏地は湿気をコントロールしてくれ、乾燥を防ぐ効果もあるとのことだ。防寒性については、やっと気温が20℃を下回った夜間に高速道路を1時間ほど走った程度なので断言はできないが、それでも実力が高そうなことは実感できた。なお親指と人差し指にはスマホタッチがあり、反応は及第点レベル。これが税込8580円というのはかなりお買い得だろう。
[△]販路が限定的なことが唯一のネック
買えるのはレッドバロンのみではあるが、全国に307店舗(2019年3月現在)あるので、ツーリングの途中に寄って買うというのもあり。それだけの価値は十分にあるグローブだ。
[こんな人におすすめ]冬用グローブでお悩みの方に試してほしい
冬用グローブで意外と重要なのが裾の設計。この製品はジャケットの袖口を中に入れても外にかぶせても相性が良く、実にうまく考えられている。レザーのレイアウトも絶妙で、使い込むほどに潜在能力の高さを実感できるだろう。
ゼロスグラブウインター[ROM] ●税込価格:8580円 ●サイズ:S、M、L、LL ●色:黒、黄、赤
※まとめ:大屋雄一 写真:真弓悟史
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