中国 銭江(Qianjiang)モーターサイクルとのコラボモデル

ハーレー338ccモデルは中国市場のみ投入、水冷Vツインの新世代モデルとともに日本導入は2020年よりも後に

ハーレーダビッドソンは2019年8月19日、バイクの日に行われたハーレー2020年モデル発表会で「ローライダーS」の復活をアナウンス。この時、本誌では気になる世界戦略モデルについてH-Dジャパンのグレッグ・ウィリス社長に話を伺った。6月に発表された中型モデルは、日本市場に導入されるのか……?

2020年末までに中国で発売される338ccの新型モデル

ハーレーダビッドソンは2019年6月、Qianjiang Motorcycle Company Limited(銭江モーターサイクル)とのコラボレーションによって、世界中でより多くのライダーを育成することを目的とした重要なステップを発表した。これは2020年末までに、より小さく手に入れやすいハーレーの新型モーターサイクルを誕生させ、中国市場に投入するというものだった。

ハーレーと銭江モーターサイクルは338ccの新型モデルを協働開発し、まずは中国市場に投入、そしてアジア市場へとプレミアムな中型バイクの販路を広げ、ゆくゆくはハーレーダビッドソンの大型バイクユーザーを育てていく。

銭江モーターサイクルはイタリアのブランド“ベネリ”のバイクを生産、販売することでも知られ、欧州のモーターショーなどでも積極的にニューモデルを発表している中国最大級のバイクメーカーだ。このコラボレーションには、ハーレーダビッドソンがアジアでの成長機会を活用し、国際ビジネスを年間売り上げの50%に成長させるという2027年の目標を達成するための「鍵」という側面もある。

気になる338ccモデルの日本市場への導入については、残念ながら今のところ白紙とのこと。ただ、日本の免許制度には普通二輪免許があり、特に若いライダーには400ccクラス以下の充実を望む声も多い。ここにに魅力的なモデルを投入することは、ハーレーダビッドソンにとっても将来のユーザー獲得への足掛かりとなるはずだ。

公開されたイメージにからは水冷単気筒エンジンを搭載し、リヤサスペンションはモノショックを右側にオフセット&レイダウンしてマウントしているのが特徴として見て取れる。ただし、これはあくまでもプロトタイプ。実際に市販されるものは違った姿になる可能性がある。

2018年7月に発表された「More Roads」プロジェクト

ハーレーダビッドソンは2018年7月に、水冷975ccのストリートファイターや、アドベンチャーモデルのパンアメリカ1250などの開発を発表。これらも2022年までに順次発売されることになっている。同プロジェクトでは中国でのディーラーネットワーク拡大にも投資、これにより中国でのハーレーの売上高は2018年に前年比27%増を達成している。

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