マシン・オブ・ザ・イヤー2018
ハーレーダビッドソンの新ビジョンモデル紹介パート1

ハーレーがアドベンチャーモデル Pan America 1250(パン アメリカ1250)を発表

2018年7月30日、ハーレーダビッドソンが「More Roads to Harley-Davidson(ハーレーダビッドソンへのさらなる道)」という2022年までの世界戦略を発表し、新たに販売に乗り出すセグメントのモデルを公開。その中には驚きのアドベンチャーもあった!

エンジンは水冷1250ccのVツイン

今回ハーレーが発表したのは、この時期に恒例の翌年モデルのラインナップではなく、将来的な成長を実現するための世界戦略と製品展開だ。製品面での大きなニュースはいくつかあるが、中でも際立っているのはこのアドベンチャーモデル「パン アメリカ 1250」で、排気量は1250ccと発表されている。海外のインタビュー記事から、エンジンは水冷60度V型でDOHC4バルブを採用していることが明らかになっている。

ハーレーのアドベンチャーについては以前からウワサには登っていたものの、まさかこのようにプロトタイプが公開されるとは予想外。これの狙いは顧客層の拡大であるのは間違いない。ハーレーの本国アメリカでは中心顧客の高齢化などで販売不振が長期化しており、2018年モデルはダイナとソフテイルシリーズを一本化するなどして対策してきた。だが既存のラインナップを絞る水面下では新たなセグメントに進出するための開発を行っており、「More Roads to Harley-Davidson」=ハーレー購入に新たな選択肢を生み出そうとしているのだろう。他にも2019年8月に電動のLIVEWIRE(ライブワイヤー)、2020年に1250ccのカスタムモデルと975ccのストリートファイターが正式発表されることも明らかにされた。

【HARLEY-DAVIDSON PAN AMERICA 1250 プロトタイプ】ハーレーが公開したパン アメリカのプロトタイプ。映像(最下段)では走行シーンも収録されており、走破性も高そうだ。トップ写真でもアピールされているが、リリースは2020年初頭と発表。また、975cc仕様は2021年にリリースされる見込みだ。

映像を観察すると駆動はチェーンドライブと推測できる。アドベンチャーモデルでは小石などを噛む可能性からベルトドライブは使われない。

空冷スポーツスターでもテストか?!

水冷60度V型2気筒DOHC4バルブエンジンを搭載しているという情報のパンアメリカ1250の映像(最下段に掲載)を観察すると、砂漠の走行シーンには空冷スポーツスターエンジンを搭載している仕様も走行している。初期段階と思われるデザインスケッチにもスポーツスターと思しきエンジンが描かれており、開発当初は空冷と水冷の2種類が存在していたのだろうか、それとも空冷版も存在する…?!

映像中(最下段)のPAN AMERICA 1250は、HITS THE DIRTとアピールするだけの走りを見せている。映像をよくみると上段の左向きの車両はスポーツスターの空冷エンジン搭載で、下段のジャンプしている車両は水冷モデルだと思われる。

初期段階と思われるデザインスケッチ。後ろからの絵にはプッシュロッドが見える。エアクリーナーの位置もスポーツスターの空冷Vツインと同じ位置に描かれており、当初は空冷エンジンで構想されていたのかも知れない。

2018年型ファットボブのような独特なヘッドライト。ハーレーにしかできそうにない独特なデザインだ。

スライドする構造が見えることからスクリーンは調整式だと思われる。ハンドガードにウインカーを設置する。

左の画面でフレームはダイヤモンドタイプに見えるが、パニガーレV4のように前半と後半セクションがセパレートされている可能性もありそう。同時発表のストリートファイタータイプはセパレートのようだ。

左のモックアップを見るとVツインエンジンの後側セクションにリヤまわりのフレームが締結されているような印象でもある。エンジンだけでなく車体もこれまでのハーレーにない新たなチャレンジをしているようだ。

ニュース提供:米国ハーレーダビッドソン
「ハーレーの水冷975ccストリートファイターにはカウル付きも存在?!」記事はこちら
「ハーレーの電動バイク LiveWire(ライブワイヤー)は2019年8月リリースに」記事はこちら

いち

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本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)

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