ジワーッと丁寧に開ければこんなに変わる!

[#4 アクセルワークでマシンが安定!]小林直樹が教えるオフロードを楽しむ5つのポイント #ゴー・ライド

  • 2019/7/25

令和とともに創刊した「オフロードマシン GoRIDE(ゴー・ライド)」がWEBヤングマシンに4回目の登場だ。オフロード総合雑誌として30年以上の実績のある編集部が、ホンダワークスライダーとして全日本トライアルなどで活躍した小林直樹師範としてオフロードマシンのテクニックを5つのポイントにわけ紹介している。今回は、オフロードライディングで大切なアクセルワークだ。前回のブレーキテクニックも含め、止まる、走る、のテクニックをじっくり読んでポイントを理解したら、ゴー・オフロード!!

アクセル操作でコーナリング成功へ! アクセルワーク編

オフロードでは、ていねいなアクセルワークが大切。と、聞いたことがあるだろう。アクセルワークの違いがライディングの違いになることを知っておこう。

小林直樹が教えるオフロードを楽しむ5つのポイント

師範:小林直樹 Naoki Kobayashi ホンダワークスライダーとして全日本トライアルに参戦。引退後はトライアルデモンストレーターとして全国各地のイベントで、トライアルの魅力を伝えてきた。ライディングスクールも全国で開催し、オフロードライディングの基礎を分かりやすく伝えることには定評がある。

アクセル全閉も、開け過ぎも、マシンが安定しない!

「バイクは停止しているより走行している時のほうが安定するよね。コマが回転すると直立するのと同じで、エンジン内部のクランクというパーツ群が回転すると、マシンは直立してくる。ジャイロ効果って言葉を聞いたことがあると思うけれど、これがそれなんだ。で、このジャイロ効果をバイクで発生させるのが、アクセルワークなんだ。アクセルを開ければクランクの回転数が増え、ジャイロ効果も大きくなる。逆にアクセルを閉じればジャイロ効果は小さくなる。アクセルを開けるのはマシンを前進させるのが大きな役割とだけれど、マシンを直立させるキッカケとしても使うんだ。

それぞれの連続写真はコーナリング中のアクセル開度の違いで、マシン挙動がどう変化するかを比較してみたところ。アクセルを閉じるとマシンは倒れ込みすぎるし、アクセルを大きく開けすぎるとテールスライドを誘発する。バイクは走ることで安定するから、アクセル全閉はバランスを崩しやすくなるのは分かるだろう。だからといってアクセルを開けすぎるとエンジンパワーが一気に出てきて、タイヤのグリップ力が負けてしまいリヤタイヤがスライドしてしまう。だからジワーっとていねいに開けていくアクセルワークがポイントになるんだ。コーナリング中にジワーっとアクセルを開けられるように、アプローチでしっかり減速しておく必要もあるんだよ。ひとつひとつの操作を理解して、それを一連の流れとして操作できるように練習していこう!」

アクセルワークでマシンコントロールしよう

アプローチ部分でブレーキングをしっかり終える。

イン側のステップを踏み込み、マシンを倒し込む。ここまではアクセルを閉じていてOK。

マシンの向きが変わったら、トルクが立ち上がってくるエンジン回転(トルクバンドともいう)を使うように、アクセルをジワーっと開けていく。この時、イン側の足を前方に出しておくと、マシンが倒れ込みすぎた際に足を着ける。

トルクバンドから外れないようにアクセルをジワーっと開けていくことで、マシンの向きが変わっていく。トルクバンドは車種毎に異なるので、乗って体感しておくしかない。倒し込んだマシンの外側に身体があるこのフォームがリーンアウトだ。

アクセルをジワーっと、さらに開けて、マシンを直立させるキッカケにする。少し上がった土煙はリヤタイヤが路面をグリップしている証拠。

マシンが直立していきコーナーリングをクリア!

[×]アクセル全閉だとイン側に切れ込む

ブレーキングを終えて、アクセル全閉のままマシンを倒し込む。

アクセル全閉のままマシンは惰性で前進し、ここまで向きが変わった。

しかし、まだアクセル全閉なので、車体が切れ込み、マシンは傾き過ぎている。

しかし、アクセルは全閉のままなので、ハンドルが切れていると抵抗になり、フロントブレーキをかけたのと同じ状態になる。マシンはすでに前進していない。

足を着いて何とか耐えた。コーナリング中にイン側に倒れ込み過ぎる人は、アクセル開度が少なすぎることが原因だ。

[×]テールスライドはアクセルの開け過ぎ!

ブレーキングを終えて、マシンを倒し込むと同時にアクセルを開けている。この操作自体は悪くない。だが、リヤタイヤからは土煙が上がり、アクセルを開け過ぎている。

さらにアクセル開け過ぎ。ハンドルが切れていて、さらにアクセルを開けているので、リヤタイヤがスライドし始めている。

リヤタイヤは大きくスライドし、マシンもイン側に倒れ込み過ぎている。

マシンが切れ込む。足を着いて転倒を防いだ。

足で耐えて、アクセルを戻してテールスライドを止めた。コーナリング中に不意にリヤタイヤがスライドしているなら、それはアクセルの開け過ぎが原因。ていねいにジワーっと開けることを意識しよう。

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ゴー・ライド編集部

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