「遺産」「伝統」を意味するヘリテイジな外観に、スポーティな走りを融合したジャンル。欧州を中心に人気を博し、各メーカーの新作が相次いでいる。’19年のトピックは、やはりカタナ。発表だけで、これほど「話題」になったモデルは他にない。大ヒットしたZ900RSに続き、名車モチーフの流れを決定付けるか?
WEBヤングマシンで全33回にわたってお送りした新車アルバムをまとめたのがこのページ。カテゴリー別に分け、さらには排気量区分によりライバル車を直接比較しやすいように各ページにまとめてある。記事があるも[…]
リバイバル系がジワジワ増加中、新作も旺盛だ
見た目は懐古的だけど、中身は現代的。そんな「ネオクラシック」や「カフェレーサー」が近年、欧州で大ブームとなり、新作ラッシュが続いた。この勢いがアジアにも波及しつつある。
’19最新潮流
・Z、カタナ、XTと名車の現代版が増加中
・上級版のタイプ追加が多数
・既存の人気シリーズがブラッシュアップ
人気を獲得したBMWのR nineTやヤマハのXSRシリーズは、往年の様々な名車のエッセンスを受け継ぎながら、ストレートに特定の車両をモチーフにしたわけではなかった。だが、’17年末にZ1をオマージュしたZ900RSが登場して大ヒットを記録。そして’19年は、レジェンド的な名車であるGSX1100Sカタナを現代にアレンジした「カタナ」がリリースされる。
世界中に熱烈なファンが多く、賛否両論が巻き起こったが、今年最も注目を集めているマシンのひとつなのは間違いない。また、XSR700をベースに、往年のXT500をイメージしたXトリビュートも登場予定。名車モチーフがジワジワ来ており、今後は一大潮流になる可能性がある。
スズキ カタナ:ライダーの熱量で甦った伝説の名車、最新パッケージで斬れ味も現代風に
初代GSX1100Sカタナが発表されたケルンショーから38年後の’18年秋。再びケルンで、その名を受け継ぐモデルがベールを脱いだ。切っ先鋭いノーズや角型ヘッドライト、サイドに刻まれたエッジなど、日本刀をイメージした初代のフォルムをアレンジ。’17年秋に発表されたカスタム車「カタナ3.0」とほぼ同じデザインで、その反響の大きさから、ついに市販化に至った。ベース車はGSX-S1000。’05GSX-R1000譲りの心臓やφ43mm倒立フォーク+ブレンボ製ラジアルキャリパー、3パターン+オフのトラコンほかスポーティな装備を踏襲する。
3月15~17日開催の大阪モーターサイクルショー、そして3月22~24日に開催される東京モーターサイクルショーでの実車展示が確実視される新型カタナ。新たな公式動画が公開され、その中身が注目されている。[…]
輸出仕様の新型カタナがスタンバイとなり、インプレッションも出回ってきたなか、YMスクープ班は早くも日本国内コンストラクターたちがカスタムマシン製作に向けて動き出したことをキャッチ。キーワードはセパハン[…]
カワサキ Z900RS/カフェ:ベストセラーを記録したZの末裔
生産終了したゼファー1100、ZRX1200ダエグに続く、待望の直4ネイキッドとして、’17年12月にデビュー。丸眼ヘッドライトにティアドロップ型の燃料タンクなど’70年代のZ1をオマージュしたスタイルに、フルLEDの灯火類や水冷直4ユニット、倒立フォーク&水平モノショックなど最新ネイキッドの装備を融合した。カフェは、ハンドルマウントのビキニカウルを備え、グリップ位置の低いバーハン ドルと座面が20mm高いシートを採用する。’18年に251cc以上で販売1位を記録し、大ヒットとなった。
’19STDは黒、火の玉の2色を継続。カフェは新色の青を追加し、車体色グレーのラインを白→ライムなどに変更した。
デビュー以来、飛ぶ鳥を落とす勢いで売れているカワサキのZ900RS。そのバリエーションモデルである“カフェ“が早くも’19年モデルへ移行した。さっそく新色に乗ってみたぞ! 【〇】懐古的なのは外観のみ […]
ヤマハ XSR900:鋭い走りが光るシリーズ旗艦、’19は伝統カラーをアレンジ
現代的ファイターの’16MT-09をベースに、アルミタンクカバーなど金属の質感を活かした専用外装などでネオレトロに仕上げた1台。3種のパワーモードと2段階+オフが可能なトラコンに加え、アシスト&スリッパークラッチまで採用し、ネオクラ屈指のスポーティさを誇る。サス設定は09と若干異なり、落ち着いた乗り味だ。’19国内仕様では、これまでにないブルーのタンクにストライプラインが入るだ。
ヤマハのスポーツ・ヘリテイジ(伝統・遺産)を標榜するXSRシリーズ。スーパースポーツやネイキッド」といった従来のカテゴリーを超え、レトロな外観やその背景の物語性を秘めながらも、先進技術に基づくエキサイ[…]
ヤマハ XSR700/Xトリビュート:XT500風のスクランブラーも登場
軽量コンパクトなMT-07をベースに、XS-1などの名車イメージで再構築したネオクラがXSR700。’19では900と同様、国内モデルではブルーのタンクを採用するが、ラインは入らずマットカラーになる模様。一方、欧州では派生モデルのXトリビュートを追加する。’70年代のヤマハを代表するオフ車=XT500をモチーフに、アップマフラーやフォークブーツ、ブロックタイヤなどでスクランブラー風に仕上げた。メッキタンク+金色ホイールのカラーは’81年型XTのオマージュだ。
流行するネオクラシックの中でも「軽量&扱いやすいモデル」として人気を集める、日本とイタリアの代表選手「ヤマハXSR700」と「ドゥカティ スクランブラー・マッハ2.0」を試乗してみた。 ヤマハXSR7[…]
2018年11月5日、ヤマハがミラノショープレスデーを前にプレスカンファレンスを実施し、2019年モデルを新たに発表した。今回初公開となったモデルは、300㏄の3輪スクーターのプロトタイプなど多数。こ[…]
※W800、CB系は次回にて紹介します
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