待ちに待ったMotoGPオフィシャルテストがマレーシア・セパンインターナショナルサーキットで2月6日より始まりました! 初日は天気がよく、猛烈な暑さの中でのテストとなりました。その速報をお届けします。
完璧には程遠い状況でも最速タイムを刻む
初日トップタイムをマークしたのはマルク・マルケスでした。手術した左肩はまだまだ完璧には程遠く、今回のテストは様子見で終わるかという噂もありましたが、走り出せばそんな状況でも速かったですね。走りを見ていると、いつもの激しさはないのですが、ブレーキングが凄くスムーズでした。“コレでトップタイムだったの?”という印象です。やはり肩に力が入らず、テストは早めに切り上げていましたが、その後もマルケスのタイムを破る者は現れず、初日はマルケスの1分59秒621がトップタイムとなりました。
2番手には、MotoGP2年目でスズキのエースとなったアレックス・リンスが1分59秒880で続きました。このタイムはマルケスと一緒に走ったときに出したものでした。3番手には精力的に周回を重ねていたマーベリック・ビニャーレスが1分59秒937でつけ、4番手にセッション終了間際に1分59秒983をマークしたティト・ラバトがジャンプアップしてきました。まだ昨年のイギリスGPで負った右足は完治していないながらもドゥカティ勢最上位につけたのはサプライズかもしれません。トップ4が1分59秒台をマークし、5番手にドゥカティワークス入りしたダニロ・ペトルッチ、6番手にバレンティーノ・ロッシがつけ、7番手に日本人唯一のMotoGPフルタイムライダーである“タカ”こと中上貴晶がつけました。
「初日にしてはタイムもポジションもまずまずの内容でしたが、2カ月振りにMotoGPマシンに乗ったからなのか、予想以上に自分自身の走りもマシンのセットアップも100%とはいかなかったですね。課題が残っているので、2日目はその辺りを解決して、もっとアベレージスピードを上げていきたいですし、1分59秒台に入れたいですね」とタカ。錚々たるメンバーの中に食い込むタイムをマーク。上々の初日だったと言えるでしょう。
Hondaテストライダーのステファン・ブラドルは、欠場のホルヘ・ロレンソのマシンをライディングし、9番手。14番手につけたカル・クラッチローも、まだまだ足は完治しておらず厳しそうでした。
ヤマハテストチームは、テスト1を中須賀克行と野左根航汰が、テスト2をジョナス・フォルガーがライディング。中須賀が2分00秒965で17番手。セッション終盤には、ビニャーレスとのランデブー走行を見せていました。野左根は23周し、自己ベストを更新する2分02秒3をマークしていました。
新しいシーズンを占う、最初のオフィシャルテスト。やはり2019年もマルケスを中心にシーズンが進んで行くことになりそうですね。
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