TMAX DX/SX Mと同様の走りを実現

RC甲子園カスタム”XMAX R”試乗インプレ【加速力UPで爽快な走り】

XMAX R[RC甲子園]

独自のカスタムを施したRおよびMシリーズをコンプリート製作する名門レースチーム・RC甲子園が手がけた「XMAX R」。その実力は!?

(○)常用域の加速力は明らかにSTD以上

RC甲子園のコンプリートマシン(=RCKコンプリート)として、すでにTMAX530DX/SX M(=モディファイ)を試乗したのは既報の通り(RC甲子園カスタム”TMAX530 DX M”試乗インプレ)。それに引き続き、250のXMAX Rがリリースされている。Mと異なるのはオリジナルのマフラーが装着されている点で、’12年のTMAX530Rと同様のパッケージである。

XMAX R[RC甲子園]
【RC甲子園 XMAX R ●税込価格:80万4600円】STDの64万2600円に対し、80万4600円となるXMAX R。その差は16万2000円だ。取材車はRC甲子園製のフェンダーレスキット(別売、価格:1万5120円)も装着。MAX系には走りのカスタムが似合う。
XMAX R[RC甲子園]
車名にRのマークが追加されているのがコンプリート車の証。マフラー以外にもRC甲子園のチューニングが施されている。

TMAXのRやMと同様、駆動系なども含めたトータルでのチューニングが施されており、XMAX Rは発進から100km/hまでの加速を重視して開発された。乗った印象は、これまでのシリーズと変わらず”爽快”そのもので、加速感が気持ち良く走りがより楽しくなる仕上がりだ。STDとの違いも分かりやすく、5000〜7500rpmのパワーはまるで300cc版と例えられるような、1クラス上の印象。スポーツバイクと同等のシャーシを採用しているXMAXの潜在能力をより発揮させるならRがベストだろう。

XMAX R[RC甲子園]
縦軸が出力で横軸が速度のパワーグラフ。ピークは40〜50km/h時でそこから100km/hあたりまでRが大きく上回っている。

装備されるHITMANマフラーは小気味良い排気音で音量もちょうどいいレベル。パワーアップだけでなくチタン+カーボンキャップで3kg以上の軽量化を達成しているのも爽快さに貢献している部分だ。

XMAX R[RC甲子園]
XMAX Rに標準装備されるRC甲子園製XMAX250 HITMANマフラー。規制をクリアした政府認証品で、単体での価格は12万7440円だ。

(△)STD+約16万円(税込)の価格は高いか安いか?

マフラーが税込約12万7千円なのでそれ以外は約3万5千円。RC甲子園の手による駆動系を含むチューニング費用としては割安だろう。

こんな人におすすめ:XMAXとRはYZF-R25とR3の関係に近い

XMAXとXMAX Rには、以前乗り比べたYZF-R25とR3に近い明確な差を感じた。一方、XMAX Rは250㏄のままなので車検は不要。耐久性についてはSTDと同等レベルを確保しているとのことで、それも安心だ。

XMAX Rはコンプリートのみでの販売となる。北から仙台、八王子、八王子福生東店、成増、川崎中央、横浜南、名古屋西、豊橋南、滋賀、大阪箕面、大阪東、大阪箕面甲子園店、神戸中央、香川のYSP14店舗で取り扱っている。

●写真:箱崎太輔
●取材協力:YSP 大阪箕面/甲子園店 TEL:072-726-5310/0798-22-1102 http://www.ysposakaminoo.com/
※ヤングマシン2018年9月号掲載記事をベースに再構成

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