なんとアメリカに次期Ninja400の実車が出現! これで今までナゾに包まれていたNinja250とともにその姿がグッと明確になった。同時に、エンジンや車体の詳細な情報までキャッチ。その実像を探ってみた!
テーマは軽快感、馬力も最強38psのRRに迫る!?
米国ミルウォーキーと言えば、ハーレーのお膝元。ここで7月、あるニューモデルのCM撮影が行われ、地元TVでも報道された。映像の外観やナンバーの車名を確認したところ、このマシンこそ「次期Ninja400」に間違いないだろう! まず注目すべきは正立フォーク。最大のライバル、CBR250RRに合わせ、倒立を採用する噂はあったが、正立を踏襲している。さらに前後ラジアルタイヤやロングスイングアームなどが確認できた。
インドネシアの情報筋は、「Ninja400と250はエンジン以外ほぼ共通」と話す。そして「次期型は、徹底的な軽量化が目玉」と言う。そのため、敢えて軽量な正立フォークを採用したようだ。
並列2気筒は「現行をベースにヘッドが新作となり、バルブの大径化や燃焼室形状を変更。中低速の過渡特性を重視し、ピーク到達までの時間を短縮した模様。エンジンキャラクターでも軽快感を狙う」と話す。ヘッドの変更でダウンドラフト化→ラムエア採用をぜひ期待したいが……どうなるか?
肝心の馬力は「RRの38psを若干下回かも知れないが、最高速は同等」と言うから朗報。フレームは新設計で、マスの集中化を図るようだ。戦闘力を増強しながら、RR的な高額ガチ路線は狙わず、従来のコスパ&万能キャラを維持すると思しき次期型。期待できそうだ!
最新Ninjaシリーズと共通イメージで間違いなし
映像では顔が判然としないものの、斜め後ろのアングルからアゴのようなノーズと立体的なヘッドライトが確認できる。このカタチは、’17でリニューアルされたNinja650とソックリ。最新スタイルの650だけに、次期Ninja250&400をその血統に連なるデザインとするのは理に叶っている。
一方、250ならではのサイドカウルの2本フィンは健在。現行型より跳ね上げられたマフラーや、ボリュームのあるシートカウル&LEDテールランプも特徴的だ。その全貌は、今秋のショーで明らかになるだろう!
来年はヤマハYZF-R25&YZF-R3とガチンコ対決!
新Ninja400は、350㏄前後になる模様。旧650ベースの現行400と違い、250との兄弟車で、現行ニンジャ300(296㏄)に相当するマシンだ。ターゲットは、世界中で人気の高いYZF-R3 。排気量で上回り、打倒する戦略だろう。