物理的なロックを複数使うのが有効なのは間違いないが、それでも安心できない昨今のバイク盗難事情。新製品の「POLARISS(ポラリス)」は、愛車に搭載する端末とユーザーのスマートフォンをインターネットでつなぐIoTを活用した最先端の盗難対策デバイス。万が一の際の“追跡”機能が最大の特徴だ。
●文/写真:ウィズハーレー編集部(栗田晃) ●外部リンク:ビーズガレージ(POLARISS 総代理店)
他人ごとではない盗難問題。高スペックセキュリティで愛車を守る
自宅での保管時はもちろん、出先で駐車する際にも二重三重にロックを掛けて盗難対策に気を遣うユーザーは多いはず。そうしたアピールは有効だが、突破されたことを考えると背筋が寒くなる。
2023年に登場したばかりの「ポラリス(POLARISS)」は、IoTを活用した盗難対策システムだ。IoT(Internet of Thing)とは様々なものがインターネットにつながる仕組みを指すフレーズで、ポラリスは車体に搭載した端末の位置情報をユーザーがスマートフォンで把握できるのが特徴だ。物体の位置を知る「トラッカー」と呼ばれるデバイスやサービスはすでに存在するが、ポラリスには既存アイテムとは異なるメリットがある。
1.位置情報が正確
自車位置の捕捉をカーナビでお馴染みのGPSで行い、位置情報の精度が高い。
2.通信品質が高い
GPSが把握した位置情報はNTTドコモの通信網で通知されるため、どこにいてもポラリス=愛車の居場所が分かる。
3.使いやすさが抜群
監視開始や解除の操作をスマートフォンのLINEで行い、万が一の際にはユーザーに直接通知される。
GPSが把握した移動軌跡はスマホ上の地図に記録され、リアルタイムで所在確認ができる。盗難されたら警察に通報するのが最優先だが、「どのような経路をたどって」「今どこにあるのか」という情報が分かれば、早期発見に役立つはず。
ウルトラとスポーツスターではポラリス装着時の難易度に差があるが、U字ロックやアラームなど既存の盗難対策グッズと併用すれば、セキュリティレベルが大幅にアップするのは確実だ。
内部バッテリーで約4ヶ月間作動
ポラリスは、京セラが製造するGPSユニットをベースに、株式会社OWL-TY(オウルティ)が盗難抑止システム用ソフトウェアを自社開発。レンタルガレージを運営するビーズガレージがバイク向けの総代理店を務める。位置情報の通信に使用するSIMは、日本の電波法に適合させたSORACOM社製を使用。本体内部にバッテリーを搭載するため、バイクの常時電源は不要で、残量が低下したらUSBケーブルで充電する。
設定や操作はLINE経由で簡単!
ツーリング先の駐車も安心
ツーリング先のレストランや展望スポットの駐車場でも盗難のリスクがある。大きなロックを持ち歩くのは大変だが、ポラリスを搭載してあれば愛車から離れても万が一の事態をすぐに知ることができる。もちろん、ハンドルロックなどの安全対策が必要なのは言うまでもない。
ポラリスを隠すカモフラージュケースも発売
総代理店を務めるバイクガレージオーナー
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