常時200台以上のビンテージハーレーを展示しているマイパフォーマンス。その多くは、状態の良い当時のストックだが、年式に関わらずカスタムされた車両も多い。今回紹介するボバーは、1970年代のハーレーオリジナルフレームとエンジンによるシンプルなシルエットを表現したカスタムである。
●文&写真:ウィズハーレー編集部 ●外部リンク:マイパフォーマンス
マイパフォーマンスのクラシックボバーカスタム(’78年式 FLH)
純正フレームを用いるということは、前後サスペンションが装着された状態だが、イメージとしては以前のリジットフレーム時代のムードを取り入れたデザイン。決め手はフロントフォークにスプリンガーを採用し、よりクラシカルなテイストを表現しているところだろう。
シンプルな外観は、パンヘッドのデュオグライドあたりをベースにしたボバーのような印象で、ガソリンタンクのエンブレムも1961年モデルのものを採用する。タンクのカラーリングはシンプルなモノトーンで塗り分けられたデザイン。その流れはリヤに装着された短いフラットフェンダーへと続いている。
エンジンはショベル時代の中期。1200cc後期モデルのユニットが装備されて、4速のミッションはロッカークラッチとハンドチェンジというシステムで仕上げられた。前後のホイールは16インチで5ガロンタンクを装着するスタンダードなシルエット。外装がシンプルなゆえに、車重は軽く取り回しは楽である。加えて前後サスペンション付きという構成は、乗り心地もソフトだから、長距離ランでも快適な1台と言えそうだ。
旧車テイストあふれるイメージだが、その扱いやすさと乗り味は抜群。長く付き合う相棒としては、魅力の多いボバーカスタムと言えるだろう。
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