HONDA NSR250R 1988model

最強ハチハチ伝説……NSR250R・’88年モデル(MC18)はライバル勢を一気に追い越した


●記事提供: ライドハイ編集部 ●文:根本健 ●写真:ホンダ

PROSPECを謳い一人称カタログで語る自信のほど!

’80年代の2ストレプリカ時代を知るライダーは、’88のNSR250Rを史上最強のマシンに位置づけるファンが多数を占める。

実はホンダにとって2ストロークは1970年代前半まで未踏の技術。それが盛んになったモトクロスへの対応でレース活動に参入、1973年のエルシノアなどオフ系に限ってプロダクトもスタートさせていた。

それが1978年に世界GP復帰宣言、翌’79年シーズン終盤から走り出した4ストV4のNR500が2スト勢に追いつかず、急遽1982年から2スト3気筒のNS500を投入。

以来世界GPの頂点500ccクラスで2スト4気筒のNSR500が、ライバルたちを蹴散らしたのはご存じの通り。

この勢いに乗じて市販250スーパースポーツでも、NS250R、NSR250Rと瞬く間にライバル2スト勢に対抗、追いつき追い越す急ピッチの開発ぶりをみせていた。

そして1987年11月に発表となった’88モデルのNSR250R(MC18)は、忘れもしない「I am PROSPEC」と題してマシン自らが「私」と一人称で解説するカタログを引っ提げていたのだ。

カタログには自信に満ち溢れた口調で、2輪専門誌も顔負けの詳しい技術解説がズラリと並ぶ。

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