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マイノリティが魅力のカフェレーサー


●記事提供: ライドハイ編集部

スーパースポーツの対岸にある究極にはないお洒落感と少数派

カフェレーサーと呼ばれるカテゴリー。スタイリッシュでいかにも個性的……でも何をもってスポーツバイクの中でカフェレーサーとして区別されてるのか、いまひとつわかりにくいと思われがちだ。

そもそものルーツは英国。ロングタンクとセパレートハンドル、そして全体を覆わないコンパクトなカウルというスタイルは、1950~60年代に世界GP頂点の500クラスを走っていた、ノートンやマチレスの単気筒レーサーに端を発している。

もうひとつ、そこには英国ならではの事情もある。当時は労働階層のバイク乗りが社会へのアンチテーゼの象徴として、革ジャンを着てセパハンにしたバイクに跨がるファッション……そんなカルチャー然とした流れからバイク自慢に彼らが集まるのがカフェで、カフェレーサーと呼ばれるようになった。

このスタイルが位置するのは、スーパースポーツのような究極を目指した機能美とは対岸にある、華麗なプロポーションでクールだけれど、どこか機能美にはない理屈抜きのユルサもある、そうしたマイノリティの資質を漂わせているのが条件のようなものだろう。

それはスーパースポーツが進化して、手に負えないハイパフォーマンスな領域へ達すると、ある種アンチテーゼな意味も込め、カフェレーサーが登場してきた歴史がある。


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