●記事提供: ライドハイ編集部
オイルに浸らず外部で露出するレーシングパーツ
MotoGPマシンのようにレース専用エンジンでは、クラッチが外に露出した乾式(ドライ)クラッチとするのが圧倒的。
一般向け市販車ではミッション(変速機)が収まる部分にオイルへ浸った状態(湿式クラッチとも呼ぶ)となっているのに対し、レース専用エンジンでは回転してオイルを攪拌する抵抗でパワーロスが生じないよう、さらにクラッチワークがレスポンスや半クラッチでクイック且つデリケートに操作できるため、仕切りを設けオイルに浸らず冷却を兼ねて露出した乾式クラッチ仕様としている。
このレースを前提とした効率最優先の仕様が、一般の使用ではほぼメリットにはならないにもかかわらず、「乾式」の言葉に惹きつけられるファンがいるため、スーパースポーツの上位モデルに乾式クラッチを採用したり、カスタムパーツとしても少なからず需要があるというワケだ。
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