
バイクでスマートフォンをナビゲーション代わりに利用する際に付いて回る、振動によるトラブルやホルダーからの脱落。これらの不安要素から解放しされるのが、バイク専用のスマートディスプレイだ。今回はキジマから発売された「スマートディスプレイSD01」を紹介しよう。
●文/写真:モトメカニック編集部(栗田晃) ●外部リンク:キジマ
スマホアプリを安心して使える、耐振動/耐候性をもつ大型モニター
バイクや自動車の運転中に、ナビゲーション代わりにスマートフォンを利用しているユーザーは多いはず。だがバイクで使用する場合、振動によるカメラ機能のトラブル/ホルダーからの脱落/天日にさらされ続けることによる熱暴走など、不安要素も少なくない。
そんな中で注目度が高まっているのが、無線や有線でスマホと連携してナビ/音楽再生/通話機能などが使えるスマートディスプレイ。これをハンドル付近に設置すれば、スマートフォンはライディングウェアのポケットやツーリングバッグ内にしまっておけるのが大きな利点となる。
キジマの「スマートディスプレイSD01」は、防水&防塵機能を持つ5インチモニターを備え、Apple CarPlay/Android Autoと無線接続でき、ペアリング後はSD01のモニターをスマホのように操作できる。
またインカムユーザーであれば、スマホ/SD01/インカム間も無線で接続できる。車体への取り付けは信頼性の高いテックマウント製ブラケットを使用し、液晶モニターとホルダーがワンタッチで着脱できるため、バイクを離れる際はモニターを取り外すこともできる。
また、日本の電波法令で定められている技術基準の適合を証明する技適マークも取得しているのも、安心できるポイントだ(詳しくは総務省の電波利用ホームページで確認を)。
スマホのカメラの破損や紛失は、今や日常生活の大ダメージに直結する。SD01は、使い勝手が良いのもさることながら、車載スマホのリスクを回避するデバイスとしても大いに魅力的だといえる。
【キジマ スマートディスプレイ SD01】地図アプリなどを表示する防水防塵の5インチタッチスクリーン/2種類の電源ケーブル/3サイズのスペーサーが付属するテックマウントなど、バイク向けに特化した仕様が特長。スマホ相場に対してリーズナブルな価格も魅力。●価格:3万5200円
取り付けは安心のテックマウント。降車時はモニターのみ取り外し可能
適切なサイズのスペーサーを介してブラケットを固定したら、バイザーホルダーを取り付ける。このホルダーにモニターをセットして、裏側のボルトを締めれば固定される。降車時はモニターを外しておけば、防犯上も安心。
電源はUSBまたはACCの2パターン
SD01自体に電池等は内蔵されておらず、バイザーホルダーとSD01の端子が接することで電源が入る。給電はUSB電源か付属のアダプターで行い、アダプターを使用する際はアクセサリー電源に割り込ませる。USB電源を装着しているバイクや、最初から装備しているバイクであれば、取り付け/取り外しも容易だ。バイクを複数台を所有しているライダーにとっても。USB電源さえあれば付け替えが容易なのは大変助かる。
ミラーリングでスマホのトラブルを回避
SD01に地図アプリなどは入っておらず、iPhoneまたはAndroidスマホと接続することで機能する。画像はiPhoneのApple CarPlayと接続した状態で、スマホをポケットやカバンにしまい、モニターをオフにしてもSD01で操作できる。直射日光を避けられるので、スマホの熱暴走を回避できる。
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