サビ取り実践において大切なこと、それは“処理中のタンク内部に空気室を作らない”ことである。空気室があると、その部分にサビが寄って集中し、再びサビを繁殖させてしまうことになるからだ。そこで、タンクをグルグル回せるように、いっそのことタンクをサビ取り液にまるごと沈めてみた。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:榮技研
タンク内部のサビとりは、空気室を作らないことがキモ
ガソリンタンクのサビ取りには様々なやり方があるが、いずれの方法においても、作業中に処理液が漏れてしまうのを気にするあまり、口切り満タンまで処理液を注入しないで作業進行する例があるが、それは大間違い。
処理液をしっかり注入したつもりでも、タンク内部に空気室があると、そこに化学反応後のサビが寄ってしまい、空気室周辺のサビが酷くなってしまうこともある。タンクキャップ/燃料コックを閉じる栓をしっかり準備し施工したら、口切りいっぱいまで温めた処理液を注ぎ入れ、時間の経過待ち中も可能なかぎり定期的にタンクを揺することで、サビ取り作業を実践しよう。
目に見える“タンクの底”エリアばかり気にする作業者がいるが、実は、よく見えない天井裏のサビが落ちにくくしぶといことが多い。作業途中に、タンクキャップの穴から柄が長いフレキシブルブラシを突っ込み、天井裏のエリアやタンクの奥底をなりふり構わずブラッシングすることでも、タンクのサビ落とし効果は高まるものだ。
思いついたアイデアは、可能な限り試してみることをお勧めしたい。それがより良い仕上がり結果につながるのは明らかだ。
効率的なタンク内部のサビとり方法=沈め式サビ取りの手順
ガソリンタンクのサビ取りには様々なやり方があるが、今回は既存のペイントを気にする必要がなかったので、編集部の経験の中では、もっとも効率が良く、タンク内部のサビ取りを進行できる“沈め式サビとり方法”で作業することにした。
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