
メインキーONに連動する回路で作動させる電源ユニットは、電気アクセサリー装着時の必須アイテム。USBや電熱グリップなどなどどんどん増えていくバイクを快適にする電源を必要とするカスタムパーツたち。ウインカーリレーと同等のサイズで3系統の電源が取り出せるキジマの「アクセサリーパワーユニット」を紹介しよう。
●文/写真:モトメカニック編集部(栗田晃) ●外部リンク:キジマ
コンパクトなのに3系統の電源が取り出せるキジマの「アクセサリーパワーユニット」
電気メンテやカスタムが得意なサンデーメカニックなら、電源の重要性は理解できるはず。USB電源やグリップヒーターを取り付ける際に、純正ハーネスからタコ足のように分岐して配線するのは不安である上に危険なこともある。
KZ900以降は3系統に進化したが、カワサキZ1/Z2時代はメインヒューズ1本仕様だった。純正ハーネスからエレクトロタップで分岐するのはリスクが大きいことを理解しておきたい。
純正ハーネスとは別にバッテリー直結のリレーを設置し、メインキーONに連動する回路で作動させる電源ユニットは、電気アクセサリー装着時の必須アイテムとして知られた存在だが、キジマの「アクセサリーパワーユニット」はウインカーリレーと同等のサイズで3系統の電源が取り出せるコンパクトさが魅力。
本体ユニットは防水仕様なので、シート下やハンドル周りに僅かな隙間があれば取り付け方向に制限なく設置できる。
回路のショートや大電流が流れた際の安全装置として内蔵されたPTCサーミスタも特長のひとつ。物理的に断線するヒューズと違って保護回路が電流を遮断するため交換不要で、本体を小さくまとめる一助となっている。
純正ヒューズ数が少ない絶版車の場合、ヒューズ切れの影響範囲によっては走行不能に陥ることもある。電気アクセサリーを安心して装着したいユーザーにとって安全性と利便性を兼ね備えた魅力的なアイテムである。
【キジマ アクセサリーパワーユニットDC12V】バッテリー直結リレー程度のサイズ(42×31×25mm)で、保護回路を内蔵した3系統の電源を取り出せる。アクセサリー装着スペースが少ない機種でも取り付けしやすく、防水仕様でリーズナブルな価格も要注目ポイント。●定価:2530円
3系統の許容電流は7.5A×2/5.0A×1。装着前にアクセサリー側の消費電力の確認が必要だが、グリップヒーターも安心して取り付けられるだけの余裕がある。
「バッ直リレー」には20Aや30Aクラスの製品もあり、7.5Aでは不安を感じるかも知れないが、単純計算で90Wもの電力を消費するアクセサリーは皆無なので心配無用。取り付け自由度の高さは大きな魅力だ。
【キジマ USBポートKITシングル USB-Aハンドルクランプ】QC(Quick Chargr)3規格に対応し、スマホやタブレットを高速充電できるUSBポート。防水仕様の本体にラバー製キャップが付き、雨天時も使用可能。バッテリー電圧によって表示パターンが変わるインジケーター付き。
インジケーターは正常時はブルー点灯、バッテリー電圧11.5±0.1V未満で点滅する。アクセサリーパワーユニットから電源を供給すれば、良好な充電状況をキープできる。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
あなたにおすすめの関連記事
愛車エストレヤとハンターカブのカスタム基地 1970年代半ば、16歳で原付免許を取得し、ホンダ ダックスやヤマハミニトレを乗り回していたHさん。中型/大型と進む仲間もいたが、自身は20歳を境にバイクを[…]
ツールトローリー:シースルーで中身が見やすく、折り畳めばコンパクト収納が可能 据え置きタイプのロールキャビネットに対して、作業場所に工具を引き寄せるツールトローリーはヨーロッパでポピュラーなスタイル。[…]
軽量さとハンドリングでエンジンパワーをカバー。オリジナルフレームの素性の良さを証明 鈴鹿8時間耐久レースやヨーロッパのシングルレース選手権など数々のレースに参戦してきたオーヴァーレーシングプロジェクツ[…]
多くのユーザーがリピートするセミシンセティックゾイル ホンダ スーパーカブというモデルの凄いところは、50年以上前に誕生しながら、今なお世界中のファンに愛され続け、数多くのモデルが“現役”で走り続けて[…]
メンテの頼りになるNTBの規格部品 使い勝手の良さと頑丈さを両立し、1億台を超える膨大な台数が160を超える国と地域に行き渡っているホンダスーパーカブ。実用車に必要な機能/性能/長年に渡って変わらぬデ[…]
最新の関連記事(バイク用品)
B+COM専用キャリングケースをプレゼント! 株式会社サイン・ハウスは、オートバイ用インカム「B+COM SB6XR/ONE」を全国の2輪用品店で購入された方にかぎり、持ち運びに便利なサイン・ハウスの[…]
なぜ大型シートバッグが必要なのか? バイクには様々な種類のバッグを取り付けることができるが、大型シートバッグには、他のバッグにはない魅力がある。 高い積載能力 大型シートバッグは、その名の通り、非常に[…]
『平嶋夏海がやってくる!! ミッドランド応援キャラバン』が開催 オートバイ用インカム「MIDLAND」ブランドの2025シーズン公式アンバサダーに、タレントの平嶋夏海さんが就任した。 そして、平嶋さん[…]
Mio MiVue M802WD:記録に特化したベーシックモデル 「いつも安全運転に徹しているし、自分が事故やアクシデントに遭遇することはない」と信じていられるほど、現実世界は甘いものではない。万が一[…]
「南海部品×BOKU HA TANOSII」コラボ! 南海部品は、ファッションブランド・BOKU HA TANOSIIが掲げる「“TANOSII” 気持ちは万国共通」というメッセージに共感し、バイクが[…]
最新の関連記事(キジマ)
ヘルメット自体が鳴る! 後付けスピーカーがキジマ扱いに これまでヘルメットにスピーカーを仕込むときは、内装を外してうまく位置を合わせたり配線処理も行わなければならないなど、何かと大変だった。しかも、フ[…]
多彩なアダプターによる高い汎用性と車載できるコンパクトさが魅力 買い物用の原付スクーターでもサーキットを走行するレーサーでも、タイヤの空気圧管理は重要。空気圧は徐々に低下するため、気がついたら標準値よ[…]
使用目的に合わせて作られた、大小さまざまな容量別のシートバッグ〈PLOT〉 ハーレーダビッドソンX350『WITH HARLEY』号担当のミヤシは、キャンプツーリングが大好きだ。愛車のスポーツスターや[…]
長いガラス繊維をシート状に編み込むことで飛散を防ぐ ガラス繊維を重ね合わせたグラスウールは、吸音性が高いものの、経年変化で繊維が飛散すると消音性能が低下するため、定期的なウール交換が必要。また一般的な[…]
ユーザーのニーズを聞いてオリジナル商品を開発してきた 荒川区の花農家の次男に生まれたキジマ創業者の木嶋孝行は、エンジン付きの耕運機がスピーディに効率よく田畑を耕すのを見たときに、「自分のアイデアで素晴[…]
人気記事ランキング(全体)
従来の理念をさらに深化させた「Emotional Black Solid」 今回注目したのは、新たなステップワゴン スパーダ専用に用意された、これまた新たなアクセサリー群です。その開発コンセプトは、従[…]
ヤマハXJ400:45馬力を快適サスペンションが支える カワサキのFXで火ぶたが切られた400cc4気筒ウォーズに、2番目に参入したのはヤマハだった。 FXに遅れること約1年、1980年6月に発売され[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
最短2日間で修了可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付を除い[…]
レストア/整備/カスタム/販売など絶版車に関するすべての分野でサービスを提供 古いバイクを海外から輸入して販売する場合、車両によって程度の違いはあれ必ず整備が付随する。 元々のコンディション次第ではレ[…]
最新の投稿記事(全体)
B+COM専用キャリングケースをプレゼント! 株式会社サイン・ハウスは、オートバイ用インカム「B+COM SB6XR/ONE」を全国の2輪用品店で購入された方にかぎり、持ち運びに便利なサイン・ハウスの[…]
なぜ大型シートバッグが必要なのか? バイクには様々な種類のバッグを取り付けることができるが、大型シートバッグには、他のバッグにはない魅力がある。 高い積載能力 大型シートバッグは、その名の通り、非常に[…]
Honda E-Clutchに興味津々 バイク漫画『トップウGP』で知られる漫画家の藤島康介さんは、さまざまなバイクを乗り継いできたライダーです。 スポーツバイクを中心にいろいろなバイクを所有していま[…]
フレーム/スタンドの別体構造と自在キャスター装備で自由に移動できる 向山鉄工のオリジナル製品である「ガレージREVO」は、バイクスタンドに自在キャスターを取り付けることで、スタンドアップしたバイクを前[…]
36年の“時間”を感じる仕上がり カウルが紫外線で退色し、くすんだトーンだが、じつは緑青を用いたペイント。擦れて色が剥げ落ちた箇所も塗装だ。車体右側のエンジンケースカバーやサイドカバー、マフラーには転[…]
- 1
- 2