
全国展開している工具ショップ「アストロプロダクツ」が企画し販売する工具の数々は、サンデーメカニックの強い味方だ。特殊な形状のソケットや電気系のメンテにあると便利なアイテム、エアツールなど、あると便利なサンメカ必携のツールを紹介しよう。
●モトメカニック編集部 ●外部リンク:アストロプロダクツ
ツイストソケット:螺旋状の刃が食い込む。ラチェット/メガネのどちらでも使える
六角部がなめたボルトやナットはもちろん、十字穴が潰れたナベ小ネジを緩める際にも使えるツイストソケットは、螺旋形状の刃がボルトに食い込むようハンマーで叩き込むのがコツ。この製品はセット品だが、サイズごとに単品で購入することも可能。
【AP ツイストソケットセット】9個組み ●価格:9350円
差込部分に六角部があるので、ラチェットハンドルやスピンナーだけでなくメガネレンチを使って回せるのが特徴。開口部の刃先は鋭くボルトの頭にしっかり食い込む。
ソケットに参考寸法が書いてあるが、ボルトのダメージ次第ではワンサイズ小さいソケットを使っても良い。ハンマーで叩き込むことでそれ以上の滑りを防止できる。ソケットに食い込んだら付属のシャフトで叩き抜く。
分岐コネクター:分岐先の電源や信号線を任意に抜き差しできるのが特徴
既設の配線から電源を分岐する際に、プライヤーで簡単に取り付けできるエレクトロタップ。一般的な製品は分岐線を取り外すことができないが、この製品はコネクターを固定した後で平型端子を差し込む構造なので、追加した配線を着脱できるのが特長。
【AP 分岐コネクター 平型端子用】 0.3-0.75sq(10個入) ●価格:209円
主配線の太さは0.3~0.75sqに対応し、プライヤーで圧着するだけで分岐準備完了。ここに平型端子を差し込めば電源を取り出せる。端子側の電極は樹脂内にあるので、端子を外しても絶縁処理は不要。着脱前提で電気アクセサリーを取り付けたい時に重宝する。
配線カプラープライヤー:ラジオペンチが届かない配線カプラーのロック爪を確実にプッシュ
配線カプラーのロックを外す際に、指で押しても爪が外れずイライラしたり、自分の爪が痛くて戦意が喪失したことのあるサンメカにお勧めのプライヤー。先端が少し曲がるだけで、カプラーがこんなに簡単に外せるのか!! と感激すること間違いない。
【AP 配線カプラープライヤー】●価格:1958円
先端まで平らなラジオペンチでは押し切れない爪も、毛抜きのような形状でしっかり圧力を加えられる。先端が細いので、指先ではどこを押しているのか分からないような小さなロック爪もピンポイントで狙える。
チューブカッター:塩ビ/アルミ/真鍮/銅などのパイプを音を立てずに静かに切断できる
金ノコでは切断面にバリが残り、ニッパーでは断面が潰れるスチール/真鍮/塩ビパイプなどを切断するチューブカッター。円盤状の鋭い刃を押しつけながら回転させて食い込ませることでバリを出さず、なおかつ直角に切断できる。対応直径はφ3~22mmと幅広い。
【AP チューブカッター】3-22mm ●価格:1078円
自動車や絶版車の一部に使用されているブレーキパイプを新設する際に、素材を切り出すのに便利なチューブカッター。その場合は切断するだけではなく、先端を花弁状に広げるフレアリング加工を行うため別途フレアリングツールが必要。切断後はハンドル後部の山型のカッターでパイプ内面を整えられる。
エアブローガン:2種類のノズルと上下エアインレットでメンテに不可欠なエアーブローをサポート
バイクいじりのあらゆるシーンで出番があるのがエアブローガン。アストロプロダクツの新製品は、広範囲向けのショートノズルと、離れた場所をピンポイントで狙えるロングノズルの2種類が付属。ショートノズルは耳障りな騒音を低減する静音構造を採用し、ロングノズルは傷を防止するラバーチップ付き。ノズルネジ部のOリングにより手締めでもエア漏れせず、ノズル交換も楽にできる。
【AP エアブローガン セット】3点組み ●価格:1628円
左/ハンドルグリップを抜く際もエアブローガンがあると作業が楽。ソフトなゴムチップで隙間を狙いやすい。右/静音構造を採用するショートノズルの先端形状は独特。エアーは太く出てくる印象だ。
エアーホースを接続するプラグはグリップの上下いずれかに取り付けできる。ガレージの壁や天井にホースリールがあるなら、グリップ上にホースを繋ぐと使いやすい。
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