
いよいよ1ヶ月後に迫った鈴鹿8時間耐久ロードレース。例年以上に話題豊富な2024年の鈴鹿8耐で、一体どんなドラマが観られるのだろうか。
●文:Racing Heroes(駒井俊之) ●写真:Racing Heroes(駒井俊之)
駒井俊之(こまい・としゆき)/1963年生まれ。バイクレース専門サイト「Racing Heroes」の運営者。撮影から原稿製作まで1人で行う。“バイクレースはヒューマンスポーツ”を信条に、レースの人間ドラマを追いかけている。
4月にシェイクダウンしたばかりのマシンで水野涼が駆る
2分5秒162! 水野涼が驚愕の速さで2日目総合トップに立った。今日は80分と90分の走行枠が1本ずつ。午前中の走行ではチームメイトのジョシュ・ウォータース、ハフィス・シャーリンを引っ張る。この一緒に走ることが大きな意味を持つと言う。「自分のマシンを客観的に見られることは収穫が多いです。ふだんは自分ひとりだけなので後ろで走ってみなければわからない新しい発見があり、チームメイトから教えてもらっています」
これで水野は1回目のメーカー合同テスト、今回のテストと2回トップタイムで締め括った。一発のタイムもアベレージも速い。この4月にシェイクダウンしたばかりのマシンとは思えない成長である。
「昨日のロングでとても良いタイムでラップできたので今日は気持ちに余裕のある状態でテストメニューをこなせました。また、2人のライダーのタイムの底上げもできたのが良かったです」
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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