全日本ロードレース第6戦が大分県オートポリスで開催された。土曜日に行われた公式予選。ポールポジションは中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)、2番手にはチームメイトの岡本裕生。だがセッション中に激しく転倒してしまい具合が気にかかる。3番手は榎戸育寛(SDG Honda Racing)。
●文:Racing Heroes(駒井俊之)
駒井俊之(こまい・としゆき)/1963年生まれ。バイクレース専門サイト「Racing Heroes」の運営者。撮影から原稿製作まで1人で行う。“バイクレースはヒューマンスポーツ”を信条に、レースの人間ドラマを追いかけている。
ブレーキングの克服に努めてきた岡本裕生
予選スタートしてファーストアタックで岡本が1分48秒373をマーク、リーダーボードのトップに立つ!昨日行われたART合同走行でもトップタイムをマークして好調さが伺える。鈴鹿8耐は走れなかったが、ヤマハのテストコースでYZF-R1のテストを行っていた。そこで吉川和多留監督から「ブレーキングの課題」をたんまり出されたと言う。「開幕の時と比べるとブレーキングに関しては自信が出てきたかな、と思います。ですが中須賀さんを抜くレベルには到底追いつけていません」と謙遜する。
しかしタイムアタックを続けていた矢先の第一コーナーでハイサイド、激しく転倒してしまった。この後、走行できず1分48秒373というトップタイムだけが残った。
榎戸が1分48秒943で2番手に浮上。名越哲平が開幕前に負った怪我の手術のため今シーズン後半戦をキャンセル。その代役として榎戸育寛がJSBマシンに乗り込んで参戦することになった。昨日のART合同走行でも総合4番手につけており調子が良さそうだ。
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