ケチなUberEats配達員が3年でたどり着いた、雨でも心を折らずに配達するためのベストな装備たち
雨は私たちUber Eats配達員の大好物です。お客様もライバルのUber Eatas配達員も外に出るのがめんどくさいため、稼働中のUber Eats配達員ひとりあたりの受注数と報酬が格段にアップします。
ただ、いくら気合いが入ったUber Eats配達員でも、雨の中で外に出るのはキツイしめんどうです。そんな気持ちを克服するため、私たちはいろいろな装備を試して自分なりに最適な環境を整えています。
今回は、雨に耐えてバイクで長時間配達をしているUber Eats配達員の私が、心が折れないための雨装備とスマートな雨の日の行動を伝授します。
お金をかければそりゃいいものは手に入ります。でも、オーバースペックである必要はないぞ!
悪天候を耐える! 自分を守る雨装備を紹介
快適まではいきませんが、余裕で耐えれるレベルになる雨装備を紹介します。紹介する装備と高い報酬で、配達するのめんどくさいという気持ちを吹き飛ばせ!
夏:Wolt公式のカッパ
フードデリバリーの一角、Woltが販売するカッパです。2024年6月現在、Woltのウェブサイトにて送料2000円のみで配達バッグやレインウェア、Tシャツなどの公式グッズのセットが買えるので、けっこうお得です。
冬:ワークマンのイージス(ライディングスタイル)
冬はバイク乗り御用達のワークマンのイージスです。イージスは毎年改良されており、現在の私は2023年発売の”イージス ライディングスタイル”を使っています。ライムグリーンの良く目立つやつです。
イージスを選んだ理由は、安さと性能が両立しているためです。2023年当時で税込み4,900円で、耐水圧1万mm、透湿度2万g/m2・24hrsでした。
カッパの性能でよく耐水圧と透湿度が挙げられます。耐水圧は生地にしみこもうとする水を抑える力、透湿度は水蒸気を通過させる量のことです。耐水圧1万mmは大雨に耐えられるぐらい、透湿度1万g/m2・24hrsは蒸れにくいカッパとされます。
雨用として有名なゴアテックス素材は耐水圧数4万5000mm、透湿度13,500g/m2・24hrsととても高性能ですが、いかんせん高い!3万円を超えるものも珍しくありません。
繰り返しになりますが、イージス ライディングスタイルは耐水圧1万mm、透湿度2万g/m2・24hrsです。ゴアテックスと比べて耐水圧は控えめで透湿性は優れています。嵐に耐えるなら耐水圧2万mmぐらい必要とはいえ、嵐だとそもそもUber Eats公式が配達を強制ストップするので、そこまでは不要と考えています。
ワークマンの防水靴
靴も意外と重要です。濡れた靴と靴下で歩く不快さは誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。小雨ならスニーカーで、大雨なら夏でも冬でもワークマンの防水靴で配達しています。
防水靴はいろいろ試したわけではありませんが、ワークマンの防水靴が十分だったのでそれを使い続けています。税込2900円と安かったのも大満足。
大切な荷物を濡らさない! 道具を守る雨装備
フードデリバリーが普通のバイク乗りと違うところは、食事、お釣りのお金など濡らしてはいけないものがあることです。また、スマホは雨でもカバンにしまわず、いつでも見られる場所に置く必要があります。
防水カバーを付けたiPhone12とシェード
雨避けかつ日よけの、Kaedear製スマホシェードです。Amazonにて4000円ぐらいで買いました。ただ、小雨なら防げますが本格的な雨にはあまり意味がないので、防水のスマホは必要です。
スマホはiPhone12に2000円ぐらいで買った雨用カバーを付けて使っていて、充電はQii充電にしています。有線のほうが早く充電できますが、充電口が濡れるとしっかり感想するまで充電できなくなります。雨というもっとも稼働したい時間に充電ができないと悲惨です。
iPhone12を選んだ理由はとくにありません。強いてあげればド定番なためオプション品が多くて防水カバーも選びやすかったためですが、ミドルクラス以上で防水仕様のスマホならなんでもよいでしょう。
お金を入れる用のウエストポーチとビニール素材のインナーポーチ
Uber Eats配達員はお釣り用にある程度の小銭とお札を持っています。雨で濡れたお金をお客様に渡すわけにはいきません。そこで防水のバッグが活躍します。
お金は100均で買ったビニール素材のポーチに入れており、さらにそれをアウトドアブランドHELLY HANSENの5000円ぐらいのウエストポーチに入れています。
HELLY HANSENを使っているのは、昔使っていたものが家で眠っていたからというぐらい。ただ、軽くて防水性能もそこそこあって気に入っています。軽い+防水を兼ね備えた、アウトドアブランドのものがおすすめです。
配達する食事を守るバッグ
バイクのリアボックスだけである程度の雨は防げるとはいえ、完全ではありません。ボックスの中に出前館公式の保冷バッグを入れて、そこに料理を入れることで雨から防御しています。
出前館の保冷バッグは絶版で手に入れにくいので、他のものでもよいと思います。ホームセンターで買えるピクニック用の保冷バッグでも十分でしょう。
リアボックスはAG-Apsというブランドの2万円ぐらいする少し高価なものです。配達に絶対必要かといわれるとそうでもありませんが、見た目がかっこいいのと真四角で食事を入れやすいため満足しています。
安く済ませたいのなら、ボックスは付けず配達バッグを背負ってもよいでしょう。Wolt公式であればカッパも込みで2000円で購入できます。
試したもののいまいちだった装備
いろいろ試した結果、使わなくなった装備もあります。これらの装備は性能が劣っているわけでなく、雨の中で1日中バイクを運転する配達員のスタイルに合っていなかっただけです。
ワークマンのイナレム プレミアムレインジャケット(ライディングモデル)
ワークマンのイナレムはいまいちでした。耐水圧3万mm、透湿度3万g/m2・24hrsと数値はイージスより高いですが、長時間雨に降られると水が染みてきました。おそらくファスナーから染みたのでしょう。ただ、とても軽量なこと、雨の中に短時間だけいる分には問題ないことから、配達以外で雨の日にふだん着るカッパとして使っています。
靴にかぶせる防水カバー
Amazonで購入したノーブランドの靴にかぶせるタイプの防水カバーもいまいちでした。Uber Eats配達員はショッピングモールやマンションの中など意外とたくさん歩くので、1か月ぐらいで破れました。あくまで緊急用ですね。
雨の日に意識している乗り方、配達方法
雨の日の運転で気をつけるべきこともご紹介しましょう。雨の日に自分とまわりを助ける立ち回りを紹介します。
マンホール、白線、水たまりをできるだけ踏まない
配達時に限った話ではありませんが、マンホール、白線、水たまりは滑りやすいのでできるだけ踏まないようにしています。どうしても踏まないといけないときは、できるだけ車体を立てて安定させます。
また、ハイドロプレーニング現象は80km/hを越えると起こりやすいということもあり、水たまりではスピードを落しています。配達でそこまでスピードを出さないとはいえ、念のためにスピードを気持ち抑えた走りを心がけています。
カッパの水をできるだけ払ってお店や配達先に入る
配達では日に何十回もお店や配達先のマンションに入ります。理想は毎回濡れたカッパを脱ぐことですが、手間がかかります。できるだけカッパの水を払ってから建物に入りましょう。料理を受け取るときは店の外で待つことも少なくありません。
カッパは撥水性能を維持できるよう、こまめに防水スプレーを吹きかけておくと安心です。
まとめ:雨の日もどんどん配達!
Uber Eats配達員なら悪天候だからこそどんどん注文してほしいと思うもの。きちんと装備をそろえさえすれば、なんとかなるものです。
雨の日の食事というめんどくさいことを解消できたというお礼の言葉やチップが貰えれば、うれしさ何倍にもなりますよ!
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(山崎陸)
愛知県と岐阜県の境に位置する犬山市には、人気釣りスポットの入鹿池(いるかいけ)があります。バス、ヘラブナなどのさまざまな釣りが楽しめますが、冬季は産卵期で身が一番大きくなるワカサギがおすすめ。釣りごた[…]
どんなUber Eats配達員でも必ず持っている装備といえば、スマートフォン。これがなければ、仕事を始めることすらできません。 そんなスマートフォンですが、太陽が強く照っている日に使うと画面が真っ黒に[…]
冬のUber Eats配達は過酷です。寒さと路面の凍結の両方と戦わなくてはいけません。しかし、それゆえに配達員が少なくなるため、やり方次第で1年を通してもっとも高額な収入を得られるチャンスの季節だと思[…]
私はホンダPCXでUber Eats配達員をやっています。3000回ぐらい配達してきましたが、いつしか「ピザ屋やハンバーガー屋などのデリバリーいいなぁ」と思うようになっていました。なにせ彼らの相棒は、[…]
標高2172メートルに位置する渋峠は、長野県と群馬県の県境にあるバイクツーリングの聖地として名高い日本最高所の国道です。冬季は厳しい寒さになるため、4月末から11月中頃の限られた期間のみ開通しています[…]
最新の関連記事(バイク用品)
荷物にならない「究極の携帯性」が魅力! なによりも特筆すべきなのは、そのコンパクトさと軽量さ。Pocket Tripod PROv2は、薄さわずか2.3mmと、クレジットカード2枚分程度。重さはたった[…]
静かに全身冷却&最長10時間のひんやり感を実現 ライディングジャケットのインナーとしても使えそうな『PowerArQ Cooling Vest』。その特長は、ファンやブロワー、ペルチェ式ヒートシンクを[…]
要望に応え、アンコール販売が決定 「AIO-6」シリーズの初回クラウドファンディングは2025年6月3日に終了し、2015名からの支援と総額7,300万円を突破する大きな成果を収めた。今回のアンコール[…]
アウトローなムードが人気を呼んだフルフェイスがついに復活! 6月3日付けでお伝えしたSHOEIの新製品『WYVERN(ワイバーン)』の詳細と発売日が正式に発表された。 1997年に登場したワイバーンは[…]
東洋の文化を西洋風にアレンジした“オリガミ”のグラフィック第2弾登場 このたびZ-8に加わるグラフィックモデル『ORIGAMI 2』は、2023年1月に発売された『ORIGAMI』の第2世代だ。前作同[…]
最新の関連記事(ウェア)
静かに全身冷却&最長10時間のひんやり感を実現 ライディングジャケットのインナーとしても使えそうな『PowerArQ Cooling Vest』。その特長は、ファンやブロワー、ペルチェ式ヒートシンクを[…]
最新モデルはペルチェデバイスが3個から5個へ 電極の入れ替えによって冷却と温熱の両機能を有するペルチェ素子。これを利用した冷暖房アイテムが人気を博している。ワークマンは2023年に初代となる「ウィンド[…]
Paceプロジャケット:高い安全性と通気性を両立 前面のMロゴがスポーティな印象を与える新作ジャケット。伸縮性と耐摩耗性に優れたアウター素材が、ワインディングからロングツーリングまであらゆるシーンで動[…]
K-2439 フルメッシュロングジャケット:スタイルと機能を両立するツーリングジャケット 腰までしっかりと覆う安心感のあるロング丈でありながら、後襟から袖口へ流れるように入ったラインデザインと、ウエス[…]
機能性を損なうことなく利便性を高めた、期待の新製品 おたふく手袋は、長年、多くのプロフェッショナルから信頼され続けている老舗軍手メーカー。同社が展開する「BODY TOUGHNESS(ボディタフネス)[…]
人気記事ランキング(全体)
レブル250ではユーザーの8割が選択するというHonda E-Clutch ベストセラーモデルのレブル250と基本骨格を共有しながら、シートレールの変更や専用タンク、マフラー、ライディングポジション構[…]
最新モデルはペルチェデバイスが3個から5個へ 電極の入れ替えによって冷却と温熱の両機能を有するペルチェ素子。これを利用した冷暖房アイテムが人気を博している。ワークマンは2023年に初代となる「ウィンド[…]
なぜ「モンキーレンチ」って呼ぶのでしょうか? そういえば、筆者が幼いころに一番最初の覚えた工具の名前でもあります。最初は「なんでモンキーっていうの?」って親に聞いたけども「昔から決まっていることなんだ[…]
250ccを思わせる車格と水冷2スト最強パワーに前後18インチの本モノ感! 1979年、ホンダはライバルの2ストメーカーに奇襲ともいえる2スト50ccの、まだレプリカとは言われてなかったもののレーシー[…]
ブレーキディスクの大径化が効いたのはメンタルかもしれない 第8戦アラゴンGPでも、第9戦イタリアGPでも、マルク・マルケスが勝ち続けています。とにかく速い。そして強い。誰が今のマルケスを止められるのか[…]
最新の投稿記事(全体)
シリーズ第11回はクイーンスターズ・スペシャルQ&A! 白バイと言えばヤングマシン! 長きにわたって白バイを取材し、現役白バイ隊員による安全ライテク連載や白バイ全国大会密着取材など、公道安全運[…]
荷物にならない「究極の携帯性」が魅力! なによりも特筆すべきなのは、そのコンパクトさと軽量さ。Pocket Tripod PROv2は、薄さわずか2.3mmと、クレジットカード2枚分程度。重さはたった[…]
静かに全身冷却&最長10時間のひんやり感を実現 ライディングジャケットのインナーとしても使えそうな『PowerArQ Cooling Vest』。その特長は、ファンやブロワー、ペルチェ式ヒートシンクを[…]
2021年モデル概要:快適装備と電子制御を採用し乗りやすさも実現 大人気モデル・Z900RSのベース車両としても知られるZ900。カワサキの2021年ラインナップモデルが軒並み搭載してきたスマートフォ[…]
レブル250ではユーザーの8割が選択するというHonda E-Clutch ベストセラーモデルのレブル250と基本骨格を共有しながら、シートレールの変更や専用タンク、マフラー、ライディングポジション構[…]