排気量アップしつつ素の良さが生きる

’20 BMW F900R/XR 海外試乗レポート【Fシリーズの真打登場か!?】

新型となったBMW F900R、そして新たにラインナップに加わったF900XRを、モーターサイクルジャーナリストの鈴木大五郎氏がスペイン・アルメリアでテスト。激戦区に再参入するなか、譲れないというFシリーズのテーマとそのキャラクターの変化を探った。


●文:鈴木大五郎 ●写真:BMW ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

【TESTER:鈴木大五郎】様々なバイク遊び、レー ス経験を持つモーターサイクルジャーナリスト。自身のスクール主催のほか、BMWモトラッドの公認インストラクターも務める。

すべての面で比較しようがないほどの進化を遂げた

フロントにボリュームを持たせ、リヤをコンパクトにというのがR共通のデザインコンセプト。短いサイレンサーから吐き出されるサウンドもチューニング済み。

低く構えたフロント周りがストリートファイターらしさを主張するが、全体のデザインはジェントルにも感じさせるのはさすがBMW。テスト車両はブリヂストン製S21を装着。

ストリートファイターというほど戦闘的ではないものの、やや前掲するスポーティなポジション。足元はスリムだが、足つき時にステップが干渉するのが少し気になった(身長165cm/62kg)。

BMW F900R

F850&750GSのエンジンをベースに853→895㏄へ排気量アップ。ピストンは鋳造から鍛造に変更。アップ&ダウン対応のオートシフターを装備。

BMW F900R

テストしたプレミアムラインの車両はセミアクティブサスのダイナミックESAを標準装備。フロントは調整機構がなく、リヤのみ作動。

BMW F900R

クラス初となるアダプティブコーナーリングライトをオプション装備し、安全性に貢献。もちろんライトはLED製だ。

BMW F900R

ベースモデル以外はスマートキー仕様となる。トップブリッジはそれぞれが専用品だ。

モーターサイクルジャーナリスト・鈴木大五郎氏による、’20 BMW F900R/XRの海外試乗レポート。次ページでは新たにラインナップに加わったF900XRに試乗する。

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