
さぁ、始まりました新連載「ワンタンクチャレンジ!」。この企画は読んでそのまま、 燃料満タンで何キロ走れるのか?を実走検証。また該当車両のキャラクターのポテンシャルをツーリングの中で最大限引き出してく!記念すべき第1回のマシンはホンダのCT125・ハンターカブだ!
動画もチェック!
●試乗・文: 谷田貝洋暁 ●写真:関野 温
机上航続距離 354.57㎞にどこまで迫れるか !?
ワンタンクチャレンジのルール!
●完全ガス欠するまでツーリング!
●燃費走行&アイドリングストップなし!
●一般的なツーリングペースで検証!
●マシンのキャラを120%引き出す!
一発目の相棒はホンダのCT125・ハ ンターカブ。実走での航続距離テスト企画において、ここまで胸躍るマシンも他にない。 何しろ日本が世界に誇る“ スーパーカブ” シリーズでありながら、タフな旅に耐えるアドベンチャー要素をこれでもかと盛り込んだことでビジネスバイクの枠から逸脱。原付二種 の125㏄クラスとは思えないほど旅心がくすぐられるマシンに仕上がっている。
最大の特徴は、やはりCT125・ハンター カブ独自のステアリング機構。メインフレー ムは同排気量帯のスーパーカブC125をベー スにしながらも、スーパーカブお得意のユニ ットステアではなく、一般的なスポーツバイクと同じトップブリッジ付きのフロントフォーク構造を採用。これによりスーパーカブシリーズとは一線を画すダイレクト感あふれるハンドリングを手に入れることになった。
今回の房総半島への旅では、最高時速70 kmの北千葉道路や東総台地広域農道といった ハイペース走行が可能なルートを選んでみたが、そんな制限速度目一杯の速度レンジでもCT125・ハンターカブなら楽々クルージング。しかも、信号が妙に少ないおかげでグングン距離も伸びていく。
あっ! ひとつことわっておくと、このワンタンクチャレンジにおいて、信号待ちでのアイドリングストップや“ ふんわりアクセル” による燃費走行などなど、航続距離をあえて伸ばすような小細工はいっさい行わないことにした。過度にぶん回したり、著しく速度超過することもないが、ペースはフツーのツーリングレベル。あくまで実用に即した航続距離を検証することを目標としている。
まぁ、今回の場合。原付二種クラスなのでそもそも高速道路を走ることはできないが、制限速度目一杯で走ることができるハイスピードルートのチョイスが、燃費にどんな影響 を与えるか?とても楽しみなところだ。
ちなみにWMTCモード値による燃料消費率はリッターあたり66.9km。一方、2名乗車で60km/h一定速度走行による実走燃費の定地燃費値は63.0km/L。あまりハイスピード走行を続けるとちょっと燃費が悪くなりそうな雰囲気が仕様から読み取れる。
●今回のテスター:谷田貝 洋暁
初心者向けバイク雑誌の編集長を経てフリーランス化したライター。“ 無理”、“ 無茶”、“ 無謀”の3ない運動を信条としており、「読者はソコが知りたい!」をキラーワードに毎度際どい企画を編集部に迫る。
東京都上野にあるヤングマシン編集部にて、ガソリンをきっちり満タンにしてスタート!さぁ、ハンターカブの航続距離はどこまで伸びるのか!?
千葉県屈指の快走道路を紡いでひたすら距離を伸ばす!
AM 6:54 東京スカイツリー
国道6号線経由で千葉県の松戸方面へ。そこからひたすら東へ進み犬吠埼を目指す!
AM 7:14 東京・千葉県境
江戸川を渡ればいよいよ千葉県。千葉県の最も太い部分を横断していく。
AM 8:02 北千葉道路
鎌ヶ谷から成田方面へ伸びる北千葉道路は、一般道でありながらなんと最高時速は70kmまで出せる。
AM 10:11 東総台地広域農道
いくつもの風車が立ち並ぶ東総台地を走る広域農道。現在も建設中だが、どんどん伸びており結構いいペースで走ることができる。
旅の前半は信号に捕まりにくそうなルートを選んで距離を伸ばす!先のことを考えるとなんとか午前中のうちに犬吠埼に辿り着きたい。
PM 12:00 犬吠埼灯台
犬吠埼灯台裏には砂利の駐車場をつなぐ軽いダート道を発見!ちなみにここまでの距離は約133km。燃料ゲージは残り6~7分目という感じ。
そんなワケで旅の前半は、ガンガンに飛ばしまくったワケだが、編集部から133kmほど 走った千葉県の最東端・犬吠埼で燃料の消費具合はメーターのゲージによれば6、7分目 といったところ。若干、燃料の減りが早そうな雰囲気だが、予定どおりそのまま九十九里浜沿いに南下することにする。
千葉の外房はアドベンチャーワールドだ!
実走燃費は59.98km/L 快走すると燃費はやや落ちるぞ!
PM 4:53 釣師海岸
走行距離約234kmとかなり早い段階で燃料ゲージの最後のメモリが点滅開始!?…と思ったらサイドスタンドで車体が傾いた影響のよう。この後、距離約250kmで走行中に最後のメモリが点滅。燃料残量は残り1.1Lだ!
PM 5:40 大沢断崖
外房をぐるっと走る国道128号線から旧道に入るとこんな絶景がまだまだ残っている。道は新道より旧道の方がおもしろい。
しかし、この九十九里浜というところは不思議なところだ。Google先生によれば、その距離は66km。実際に九十九里(約400km) あるわけではないのだが、縦断すると距離感覚が狂わされる。走行ルートは国道126&128号ではなく、より海沿いを走る県道30 号線を選んでみたのだが、どうにも時間の進み方がおかしい。
犬吠埼を出発したのが12 時過ぎだったのだが、九十九里南端に差し掛かったころにはすっかり西日。釣師海岸に到着したところで時計をみればもうPM5:00 近い。…と、サイドスタンドをかけてメーターに何気なく目をやると燃料ゲージの最終メモリが点滅し始めるじゃないか?
トリップメーターの数値で約235km。机上航続距離 の354.57kmからすると、あまりにも燃料消費が早いことになる。ちなみにこの燃料ゲージ点滅開始時の燃料残量はホンダ発表によれば1.1L。この燃料ゲージの表示が正しいとするならば、残りの燃料で走れる距離はあと約60km程度にとどまることになる。
頭に「?」マークを浮かべながら走り出してみれば、なんと燃料ゲージの点滅がストップ!? つまり、サイドスタンド駐輪で傾いたことでちょっと早めに燃料ゲージが点滅し始めるというわけ。
結論 ワンタンクの距離は304km! 実走燃費は59.98km/Lだ!!
PM 6:30
御宿に到着するとすでに日没。この日の日没はPM6:30。まだまだ走るぜ!
PM 6:46 柚ノ木林道
すでに日没。燃料ゲージが点滅している状態でダート林道に突入。アドベンチャー気分が高まってきたぜっ!
PM 8:20 国道410号線芋窪付近
走行距離304kmで完全ガス欠。机上航続距離354.57kmには50kmほど届かなかった!ちなみに実装燃費は59.98km/Lだった。
今回のルートマップ。
その後、走行中に燃料ゲージが点滅しだしたのはトリップメーターが250 kmを刻んだあたり。ざっと計算してみれば、今回の旅による燃費はリッター60kmといったところ。オーナーであれば、このサイドスタンドの傾きによる早めの点滅開始はちょっと気に留めておいた方が良さそう。実際にはワンタンクで300kmくらいまでならなんとか走ることができるというワケなのだ。
ちなみに完全ガス欠したのも、メーター読みで300kmを少し超えた304km地点。燃費の数値は59.98km/Lと、約60kmの予想でドンピシャという感じ。今回の検証で、ホンダのCT125・ハンターカブはどんなにハイペースで走っても、ギリギリ300kmくらいは走れることが実証できたというワケだ。
Honda CT125ハンターカブ 詳細
【Honda CT125ハンターカブ】■全長1965 全幅805 全高1085 軸距1260 シート高800(各mm) 車重118kg(装備) ■空冷4スト単気筒SOHC2 バルブ 123cc 9.1ps/6250rpm 1.1kg-m/4750rpm 変速機形式4段リターン 燃料タンク容量5.3L WMTCモード値燃費:66.9km/L ■ブレーキ F=ディスク R=ディスク ■タイヤF=80/90- 17 R=80/90-17 ■価格:49万5000円 ■色:赤/黒/茶
モード燃費から計算すると机上航続距離は354.57kmだ。
●テスター:身長172cm/体重75kg
シート高は800mm。スーパーカブシリーズの中で最もシートの高いモデルとなっているが、筆者の身長だと踵までべったりとつく足着き性。ハンドルポジションも110シリーズに比べるとかなりゆったりめな印象だ。
カブお得意の前後17インチホイールを採用。ブレーキは前後ディスクでスポーティな走りが可能だ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
排気量拡大の1131ccツインと新低重心フレームの進化 ホンダのアドベンチャーフラッグシップ・アフリカツインが、EICMA 2026において待望のフルモデルチェンジを果たした。それが2027年モデルと[…]
75%の部品を新設計! 剛性バランスを極めた新次元フレーム ホンダのフラッグシップ・スーパースポーツが、完全刷新を遂げてEICMA 2026で初公開された。「Total Control for the[…]
最高速度246km/hを記録! ホンダが追求した次世代のエンジン 1970年代から1980年代にかけて、世界の大排気量バイク市場では日本の4大メーカーによる開発競争が激化。各社がエンジンの高出力化や車[…]
1年間で磨き抜かれたアグレッシブな造形と先進の電子制御 前年のEICMA 2025でプロトタイプとして世界中のファンを魅了したホンダの衝撃作が、ついに市販予定車として姿を現した。今回公開された「V3R[…]
4気筒CBR500R FOURにレーシングコンセプト ホンダは中国の重慶モーターサイクルショーにて、カスタムコンセプト「CBR500R FOUR レーシングカラー」を世界初公開した。ベース車両は「CB[…]
最新の関連記事(CT125ハンターカブ)
◆ ライフスタイル別おすすめモデル ① 特に日常・通勤での使い勝手を重要視したい「スーパーカブ110 / 110 Lite」「スーパーカブ C125」 ■ スーパーカブ110 / 110 Lite の[…]
キルスイッチを備える初期型JA55。根強い人気を誇る初代ハンターカブ 2020年6月に発売され、瞬く間に大ヒットモデルとなった初代CT125・ハンターカブ(JA55)。現行モデルとなるJA65型とは異[…]
アースカラー復活のハンターカブ。唯一の悩みは足つきか 2026年モデルで初代のアースカラー「マットフレスコブラウン」が復活し、新色のブラックも追加されたCT125ハンターカブ。大型リヤキャリアや前後デ[…]
愛車の鍵に見合う妥協のないキーチェーン選びの答え 毎日握る愛車のキーだからこそ、それに添えるキーホルダーにはこだわりたいもの。しかし、デザイン性と質感を両立したアイテムは意外と少ない。アクリル製の簡易[…]
ステンレス製ボディと独自構造で排気効率を向上 CT125は125ccの空冷単気筒エンジンを搭載するホンダの人気レジャーバイクで、アウトドア志向のスタイリングと扱いやすいパッケージングで根強いファン層を[…]
人気記事ランキング(全体)
人気のフォーティーエイト、安定のアイアンも豊富 「スポーツスターはハーレーの中でも別格の人気です。大型免許取り立てのビギナーが選ぶ初めてのハーレーとして、あるいはリターンライダーが昔憧れたハーレーとし[…]
旅の領域を押し広げる丸目LEDと大型スクリーンのタフな装備 カワサキが北米市場で発表した2027年モデル「KLX300」シリーズに、派生モデル「KLX300 XPL ABS」が追加された。車名の「XP[…]
都市の移動にフットボールの熱量を持ち込むイタリアンデザイン トゥカーノ・ウルバーノは、都市部での移動を快適かつおしゃれに彩るライディングギアを得意とするブランドだ。これまでにもACミランやインテルとい[…]
大排気量フラッグシップ「Z1100/SE」2027年モデル発表 カワサキモータースジャパンが、スーパーネイキッド「Z」シリーズの最高峰となる「Z1100」および上級仕様「Z1100 SE」の2027年[…]
GSX250R限定の用品2万円サポートが始動 スズキは2026年10月1日から12月25日までの期間限定で、全国のキャンペーン実施店にて「GSX250R 2万円(税込)用品サポートキャンペーン」を開始[…]
最新の投稿記事(全体)
まるで往年の名車をギュッと凝縮!? レトロ顔に潜む本気パッケージ まず目を引くのは、丸目2灯ヘッドライトとクラシカルなフロントグリルが織りなすキュート&タフなフロントマスク。どこかクロカン四駆やオール[…]
【Diavel V4 / S】電脳脚「SmartEC-3」を引っ提げ、待望の“S”が堂々復活! 「マッスルロードスター」の異名をとるディアベルV4が、2027年モデルで大幅な戦闘力アップを果たした。最[…]
Z由来の948cc並列4気筒と新設計トレリスフレーム カワサキが欧州で発表した2027年モデル「Versys 900」は、従来の汎用性を継承しつつスポーツ性能を大幅に引き上げたマルチパーパスモデルだ。[…]
① Tokyo GTXジャケット:街乗りからロングまで! まさかの“GORE-TEX Pro”採用ストリート系 ドロップショルダーを取り入れた旬のゆったりシルエットで、一見するとお洒落なカジュアルパー[…]
旅の領域を押し広げる丸目LEDと大型スクリーンのタフな装備 カワサキが北米市場で発表した2027年モデル「KLX300」シリーズに、派生モデル「KLX300 XPL ABS」が追加された。車名の「XP[…]
- 1
- 2


































































