
1980年代、日本中を猛烈なバイクブームへ巻き込んだ伝説の漫画『バリバリ伝説』。若者たちは主人公・巨摩郡(グン)の限界ギリギリの走りに胸を熱くし、「グンヘル」に憧れた。そんな伝説の名車たちが今、神奈川県小田原市で奇跡の「リアル降臨」を果たしている。小田原駅直結の地下街「ハルネ小田原」で開催中のポップアップストアにて、超精密モデルメーカーのAUTOart(オートアート)が手がけた1/12スケールモデルが展示・販売中なのだ。ホンダ協力の3Dスキャンでカウル内部まで再現された本気の造形美を紹介しよう。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:CAMSHOP.JP
80年代バイクブームの熱狂が蘇る!「ハルネ小田原」で繰り広げられるレジェンド作品の競演
かつて「週刊少年マガジン」のページをめくり、エキゾーストノートの幻聴に胸を焦がしたあの夏の日々が、小田原の地下街で鮮烈に蘇る。
小田原駅直結の地下街「ハルネ小田原」B1F C-02区画では、大ヒット作『頭文字D』のポップアップストアが開催中だ。しかも、同じくしげの秀一氏の代表作である『バリバリ伝説』の2台の主役マシンが、1/12スケール完成品モデルとして展示・販売も実施されている。
「頭文字D」のハチロク伝説と、「バリバリ伝説」のサーキット・峠の伝説。日本のモータースポーツ漫画の二大巨頭が交差するこの空間は、まさに大人のバイクファンのための「聖地」と言えよう。
ホンダ協力のもと3Dスキャンを敢行! カウル内部まで暴き出した「NSR500」の造形美
今回、メカマニアたちの視線を釘付けにしている主役が、主人公・巨摩郡が世界最高峰のロードレース「WGP500」で駆ったレーシングマシン「Honda NSR500 WGP500 #56」だ。
このモデルの凄みは、模型の枠を完全に超えた開発の狂気にある。ホンダの全面協力を得て、実車の「NSR500」を3Dスキャニング。詳細な形状データや写真資料、そしてコミックの描写を融合させ、1/12という手のひらスケールに落とし込んだ。
外観のシャープなカウルラインだけでも息をのむ美しさだが、真のロマンは「脱着式のカウル」を外した瞬間に訪れる。カウルの中に隠された、レーシングエンジン、巨大なラジエーター、うねるチャンバーなど、本物と寸分違わぬメカニズムが、金属パーツや異素材の緻密な組み合わせによって剥き出しになるのだ。
外からは見えないエンジンブロックのディテールまで狂ったように作り込む、この「見えない美学」こそ、メカ好きが最も興奮するポイントだ。さらに同スケールの「グンヘル(WGP仕様)」とレーシングスタンドが付属するのも、ファンにはたまらない。
峠を沸かせた「CB750F」と伝説のモリワキ集合管! あのキャンディレッドが目の前に
もう一台、物語の序盤から数々のバトルを彩った「Honda CB750F」の仕上がりも圧巻の一言だ。
あの鮮やかな「キャンディレッド」の塗装は、グラデーションストライプとともに忠実に再現されている。セパレートハンドルや、当時のカスタムの代名詞であった「モリワキ」仕様の黒い集合管など、原作ファンが思わず「おおっ!」と声を漏らすツボをこれでもかと抑えている。
ライトやウインカーのレンズカット、レザーシートの質感、裏コムスターホイール、金属製のブレーキディスクなど、素材ごとの個性を引き出すAUTOartならではの「本物感」が凝縮されている。こちらにも、峠仕様の「グンヘル」が標準で付属。ディスプレイした瞬間、デスクトップは一瞬にして「あの日の峠」へと変貌することだろう。
「頭文字D」ファンも連鎖! SNSでバズりまくって予想以上の大盛況
今回のポップアップは、元々は『頭文字D』の公式ライセンスグッズや等身大パネル、フォトスポットを中心にスタート。しかし、SNS(TikTok等)でのバイラル効果によって情報が拡散し、世代を超えたファンが押し寄せる予想をはるかに上回る大盛況となっている。
実車展示こそないものの、藤原拓海の等身大パネルや臨場感あふれるバトルシーンのフォトスポットといったエンタメ要素が満載。そこに『バリバリ伝説』の超リアルなスケールモデルが突如として投入されたのだから、往年のファンが財布の紐を緩めずにはいられない。
ハルネ小田原での開催期間は2026年8月26日(水)まで。ただし、会場での販売数には限りがあり、状況により完売となる場合がある。手のひらの上で、WGPの伝説や峠の風を感じられるこの機会。夏の帰省や観光のついでに、その驚異のディテールをその目で確かめに、小田原へGOだ。
AUTOart HONDA NSR500 DETAILS
AUTOart HONDA CB750F DETAILS
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