
世界最高峰のスポーツモーターサイクルブランドとして知られているドゥカティは、今年創業100周年を迎えた。長き歴史の中において、モンスターは最も長く作り続けられているモデルだ。そのモンスターがこの度5代目としてフルモデルチェンジを果たした。
●文:小松男 ●写真:富樫秀明
モンスター史に刻む新たなマイルストーン
ドゥカティの看板モデルの一つとして長年愛されてきたモンスターが、この度フルモデルチェンジを受けて、日本上陸を果たした。1992年に発表された初代モンスターは、美しいデザインとエキサイティングな走りで、その後のスポーツネイキッドというカテゴリーに大きな影響を与え、長年にわたり多くの愛好者を増やし続けてきた。
第五世代にあたる新型モンスターは、モノコックフレームに最新の水冷Vツインエンジンを搭載。従来モデルと比べ約4kgの大幅な軽量化を実現している。ポルシェエクスペリエンスセンター東京にて開かれたプレス向けの発表試乗会で実車を走らせる機会を得たので、その感触をお伝えしよう。
100 周年というアニバーサリーイヤーを迎えたドゥカティ。新型モンスターはその節目を飾るのにふさわしい一台となっている。
軽量コンパクトは正義の感触
パニガーレから始まった現在のドゥカティにおけるポイントとなっている“Cシェイプ”デザインが用いられたヘッドライト、歴代モンスターのアイデンティティの一つとなっているバイソンバックと呼ばれる燃料タンク、大胆な肉抜き加工が施されたスイングアームなど、一目でモンスターだと伝わるデザインでありながらも、各ディテールのデザインが際立っている。
車両に跨ると、まずその足つき性の良さが伝わってくる。日本仕様はローシート、ローダウンサスペンションが標準となっており、シート高775mmというスペック以上に低く感じられる。これならば、大型モデルに慣れていないライダーでも安心して付き合えるだろう。
クローズドコースでの試乗は先導付きながら、ワインディングを思わせるテンポで走行でき、その実力をしっかりと体感できた。
走り出してまず感じるのは、圧倒的な軽さだ。車体の動きだけでなくエンジンの吹け上り、ブレーキやシフトチェンジのタッチに至るまで、すべての動作が軽く感じる。
そのためポルシェエクスペリエンスセンター東京が誇る、アップダウンがきつく、テクニカルなコーナーが続くメインコースを、水を得た魚のごとくラップを重ねることができた。
街の景色に映える美しさだけでなく、快活でエキサイティングな走りをもたらすモンスター。新型へとバージョンアップしたことで、さらに完成度を高め、これまで以上に幅広いライダーを惹きつける存在となっていた。
- サイズ:全長―全幅―全高―軸距1492(各mm)
- シート高:775mm
- 車重:175kg(装備)
- 水冷4ストV型2気筒IVT890cc
- 最高出力:111ps/9000rpm
- 最大トルク:9.3kgm/7250rpm
- 変速機形式:湿式多板6速
- 燃料タンク容量:14ℓ
- ブレーキ:F=ダブルディスク、R=ディスク
- タイヤ:F=120/70ZR17R=120/70ZR17
- カラー:赤、白、黒×灰
- 価格:169万円〜
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
夏の急な豪雨にも備える、コンパクトなイエローフォグ 夏は大気の状態が不安定になりやすく、ツーリング中に突然、雨が激しくなることも珍しくない。近年は局地的な大雨、いわゆるゲリラ豪雨も増えており、走行中に[…]
【第1位:奇跡の2ストVツインがついに公道へ】 奇跡の公道走行可能な2ストロークVツインフルカウル、ヴィンス「ドゥエチンクアンタ」デリバリー開始の記事が堂々の1位を獲得した。最高出力83HP、車重わず[…]
600台が夢を追った”アマチュアの甲子園”と彼女たちの夏 1980(昭和55)年にスタートした「鈴鹿4耐ロードレース」は、またたく間にバイクブームに沸く若者たちの情熱の受け皿となった。1980年代後半[…]
【XSR155概要】原付二種から軽二輪に昇格! 日本では2026年6月30日に新発売されたヤマハのXSR155は、2023年12月から導入されているXSR125の兄弟車。 車体設計は155と125で基[…]
最大のトピックは「ペダルの廃止」。法改正の恩恵で本来の無骨なスタイルへ原点回帰! スクーターといえばいまやプラスチックのカウルで覆われているのが当たり前だが、その真逆をいったのがホンダのズーマー。外装[…]
最新の投稿記事(全体)
スーパーチャージャーがもたらす異次元の加速フィール 初登場時から変わらない、圧倒的な存在感は健在だ。カワサキの「Z H2 SE」が、2027年モデルとして2026年9月5日に発売される。 このマシンの[…]
関係各社13社 メディア4媒体、50人以上を集めた大試乗会を開催! アライヘルメットが、“那須モータースポーツランドを貸し切って新作ヘルメットの体験走行会を行う”と聞いたとき、驚きを隠せなかった。 こ[…]
製作費230万超、脳がバグるCB750Four再現 第18回モンキーミーティングで1位に輝いた、CB750Fourの124ccスケールダウンカスタムが凄まじい完成度だった。製作期間4年半、費用は実車が[…]
夏の猛暑が招く「空気圧高すぎ」のブラインドスポット 多くのライダーは「空気圧は自然に減るもの」と思い込んでいる。そのため、しばらく放置していても「少し減っているくらいだろう」と楽観視しがちだ。しかし、[…]
記憶の底に眠る「あの相棒」たちとの再会 かつて、我々の心を鷲掴みにし、熱狂の渦へと巻き込んだ名作たちがある。熱狂的なスーパーカーブームを牽引した『サーキットの狼』。主人公・風吹裕矢が駆る「ロータス ヨ[…]
- 1
- 2






































