
おたふく手袋株式会社が展開するBODY TOUGHNESS(ボディタフネス)ブランドから、2025年 秋冬の新商品 「フライウォーム」 シリーズ が2025年11月中旬から発売される。中空繊維と起毛メッシュの組み合わせにより、寒さの中でもフワァっと包み込まれるような着心地を実現したミドルレイヤーだ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:おたふく手袋
防寒着に求められる3要素を網羅
真冬のバイク乗りにとって、防寒は死活問題だ。アウターで風を遮断しても、その内側、つまりミドルレイヤーやインナーの選択次第で、ツーリングの快適度は天と地ほど変わってしまう。
そこで求められるのは、「暖かいのに着膨れしない」「激しい温度変化でもムレない」という、一見矛盾する要素を解決してくれるアイテムだろう。そんなライダーのワガママに応える、まさに“理想のミドルレイヤー”が、老舗メーカーおたふく手袋のBODY TOUGHNESS(ボディタフネス)ブランドから登場する。
それが、2025年秋冬の新商品「FLY WARM(フライウォーム)」だ。 開発テーマはズバリ、「軽い」「暖かい」「ムレにくい」の三拍子だ。本シリーズは、中空繊維と起毛メッシュを組み合わせることで、寒さの中でフワァっと包み込まれるような心地よさと暖かさを実現したという。
ワークシーンだけでなく、アウトドア、日常の防寒、そしてもちろん、我々ライダーのロードバイクや冬のタウンユースでも大いに活躍が期待できる逸品となっているのだ。
中空繊維と起毛メッシュ構造が鍵
FLY WARMシリーズでまず注目すべきは、「軽さと暖かさ」の両立だ。特殊な形状のポリエステル糸である中空繊維を採用している。これは繊維の内部に空洞を持つ特殊な構造で、身体から発せられる熱を、この繊維内の空間に効率よく閉じ込めて保温する仕組みだ。
さらに重さは、サイズによって多少前後はあるが、約90gという超軽量を実現。この軽さなら、冬場の重ね着で懸念される、動きを妨げるようなストレスは間違いなく軽減されるだろう。
そして、冬装備でライダーがもっとも悩む「ムレ」の問題にもしっかりと対応している。 「フワァっと心地いい」起毛メッシュ構造が、暖かさとムレにくさを見事に両立。毛足の長い起毛が優れた保温性を発揮しつつ、メッシュ構造のファブリックが余分な熱と湿気、すなわち「ムレ」を効果的に放出する設計だ。
真冬でも、バイクを降りて店に入ったり、信号待ちで暖まったりすると、急に汗をかくことがあるが、柔らかく軽量なこのウェアなら、着用時のストレスを軽減しつつ、衣服内を快適に保ってくれるはずだ。
一着で二度美味しい! モード切り替えが可能
さらにこのFLY WARMシリーズは、単なる機能性ウェアにとどまらない、戦略的な使い方ができる「リバーシブル仕様」を搭載している。
ひとつは、起毛面を内側にして着用する「保温性重視」のモード。極寒の高速道路巡航など、最大限の暖かさを求めるシチュエーションで威力を発揮する。 もうひとつは、起毛面を外側にする「スタイリング重視」のモード。こちらは、停車中の休憩や、ジャケットの下に着用してタウンユースやビジネスシーンで着膨れせず身体を暖めたい場合に有効だ。
とくにビジネスシーンでジャケットの下に着用すれば、着膨れすることなく身体を暖められるというから、冬場の通勤ライダーにも朗報といえよう。登山やトレイルランニングといったアウトドアスポーツでも活躍が期待できる。
充実のラインナップと価格帯
ラインナップも充実しており、ベストタイプとロングスリーブシャツが用意されている。 「フライウォーム リバーシブルベスト(JW-281)」は実勢売価2400円(税込)。前開き式の「フライウォーム リバーシブルスナップベスト(JW-282)」、そして「フライウォーム リバーシブルロングスリーブシャツ(JW-283)」はともに実勢売価2980円(税込)となっている。
カラー展開はすべてブラック、サイズはSから3Lまで幅広く揃うユニセックス仕様だ。発売は2025年11月中旬頃を予定しており、全国の作業服店やホームセンター、プロショップなどで購入可能だ。
軽さ、暖かさ、そしてムレにくさを高次元で両立させたこの「FLY WARM」シリーズは、この冬のライディングの常識を変えるかもしれない。この冬の寒さ対策に、この理想のミドルレイヤーを活用してみよう。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(防寒対策)
16か所発熱で走行中の冷えポイントを広くカバーする 冬の走行時にとくに冷えやすいのが、肩/背中/腹部などの体幹部である。本モデルは16か所にヒーターを内蔵しており、一般的な電熱ベストより発熱面積が広い[…]
コスパ全開の冬用インナーがここまで快適になるとは 冬用フェイスカバーと聞けば、息苦しさ/ムレ/メガネの曇りといった不安が先に立つ。それに対しカエディアのバラクラバは、通気性を確保したメッシュパネルと高[…]
バッテリーで発熱する「着るコタツ」で冬を快適に ワークマンの「ヒーターウエア」シリーズは、ウエア内に電熱ヒーターを内蔵した防寒アイテム。スイッチひとつで温まることから「着るコタツ」として人気が拡大し、[…]
「着る換気扇」サーキュレーターメッシュ 今回紹介するのは、2025年9月の発売からわずか2ヶ月半で累計3万枚を突破したという「サーキュレーターシリーズ」だ。最大の特長は、裏地に採用された「サーキュレー[…]
「天然のエアコン」が汗冷えを防ぐ 厚着をしてバイクで走り出し、休憩がてら道の駅やコンビニに入った瞬間、暖房の熱気で生じる汗の不快感。そして再び走り出した直後、その汗が冷えて体温を奪っていく不安。ライダ[…]
最新の関連記事(バイク用品)
想像を上回る使い勝手のよさ SHOEIが2026年1月9日にSHOEI Gallery(SHOEI Gallery Online Storeを除く)で先行発売する電子調光ドライレンズ「e:DRYLEN[…]
カブトの技術を結集した150個限定仕様 「F-17R Mips」の最大の特徴は、その帽体構造にある。最新のハイパーガラス繊維と高強度有機繊維素材、そしてカーボンを組み合わせた「A.C.T.-2+C(精[…]
ホコリや汚れを呼ぶ潤滑スプレー 鍵を差すときに動きが渋いなーとか、引っ掛かるなーと感じたことはありませんか? 家の鍵や自転車の鍵、倉庫の南京錠など、身の回りにはいろいろな鍵がありますが、屋外保管しがち[…]
邪魔にならない超薄型設計で快適ライディング ハーフデイツーリングウエスト最大の魅力は、なんといってもその薄さ。一般的なウエストバッグにありがちな「腰回りの出っ張り感」がほとんどなく、装着しても体のライ[…]
16か所発熱で走行中の冷えポイントを広くカバーする 冬の走行時にとくに冷えやすいのが、肩/背中/腹部などの体幹部である。本モデルは16か所にヒーターを内蔵しており、一般的な電熱ベストより発熱面積が広い[…]
人気記事ランキング(全体)
3Mシンサレート採用の4層構造で冬走行の冷えを軽減する 本商品は、防風ポリエステル生地/3Mシンサレート中綿/裏起毛の4層構造で手全体を効率よく保温する設計。一般的なポリエステル綿と比べて中綿が軽く、[…]
バイク整備は、だいたい汚れとの戦いから始まる バイク整備をしていて、より深く分解していくと避けて通れないのがグリスやオイルの汚れです。今回の場合は古いモンキーのフロントフォーク。オイルは入っていない代[…]
4気筒CBR250との棲み分けでさらに長期モデル化の一途へ! ホンダが1982年5月にリリースしたVT250Fは、パワフルな2スト勢に対抗できる唯一の存在として瞬く間に10万台を突破するベストセラーと[…]
16か所発熱で走行中の冷えポイントを広くカバーする 冬の走行時にとくに冷えやすいのが、肩/背中/腹部などの体幹部である。本モデルは16か所にヒーターを内蔵しており、一般的な電熱ベストより発熱面積が広い[…]
16日間で211万着の「メディヒール」が物量攻勢で復活 ワークマンが展開するPBリカバリーウェア「MEDIHEAL(メディヒール)」シリーズが、いま爆発的なヒットを記録している。2026年、秋冬商戦に[…]
最新の投稿記事(全体)
美しく静かな4秒間 1990年くらいから、撮影の場をWGP(現MotoGP)からF1にシフトし始めた。F1撮影歴が100戦を超えた、1999年F1イタリアGPの予選でのことだ。ジョーダン・無限ホンダの[…]
〈1988年8月〉SR400[3HT1]/500[3GW1]:負圧式キャブ採用 負圧式BSTキャブレターに変更して始動性や加速性を向上。カムシャフトも変更して、扱いやすさを高めた。エアボックスの容量ア[…]
GSX-Rで培ったフラッグシップでもライダーに優しい高次元ハンドリングを追求! 1999年にデビューしたスズキGSX1300R HAYABUSAは、いまも最新世代がカタログにラインアップされるロングラ[…]
今回は2部門 現行モデル/過去〜現在の全国産モデル その年に販売されていたバイクから、皆さんの投票で人気ナンバー1を決める“マシン・オブ・ザ・イヤー”。ヤングマシン創刊の翌1973年から続く、毎年恒例[…]
想像を上回る使い勝手のよさ SHOEIが2026年1月9日にSHOEI Gallery(SHOEI Gallery Online Storeを除く)で先行発売する電子調光ドライレンズ「e:DRYLEN[…]
- 1
- 2















































