
惜しくも2022年10月に生産終了となったホンダ4気筒の名車、CB400SUPER FOUR。2024年からヤングマシンもその姿を置い続けてきたが、とうとうその全容が見えてきた。この記事では現時点で判明している情報をまとめてお伝えする。
●文:ヤングマシン編集部
型CBは直4サウンドを響かせ復活へ! ティーザー画像から判明したTFTメーターとEクラッチ搭載の可能性
ホンダは中国がSNS『微博』にて、新たなネオクラシックネイキッドのティーザー画像を公開したのは、2025年9月16日のこと。
新型の登場は、2024年秋にホンダの二輪トップが中国市場向け次期ミドル直4の開発を公にアナウンスしたことに加え、ホンダが「CBR400R FOUR」「CBR500R FOUR」の商標を出願していたこと、さらに2025年7月末には日本国内で「CB400 SUPER FOUR」の商標も出願されていたことから、確実視されていた。
このティーザー画像を明るく加工して詳しく見ていったところ、もはやCB400復活は確実と言えるディテールが判明した。まず、丸いヘッドライトにダブルホーンという伝統的なCBの組み合わせを採用している。そして、TFTディスプレイメーター、細身のLEDウインカー、倒立フォーク、そしてスロットルケーブルのないスロットルバイワイヤ(TBW)の採用が確認できたことは、驚きだった。
さらに、スクープ班が得ていた情報によれば、新型CBはHonda E-Clutch(Eクラッチ)を採用する可能性が高いと目されていた。燃料タンクはスペンサーカラーの銀×青に見え、旧CB400SFよりも丸みを帯びた穏やかなラインを描いているようだ。我々ライダーが長らく待ち望んだ直4ミドルネイキッドが、最新装備を纏って帰ってくるのは確実と、この時点でも見られていた。
日本仕様が出れば車名はスーパーフォアになるか ホンダの名車CB400スーパーフォアが生産終了になって今年ではや3年目。入れ替わるようにカワサキから直列4気筒を搭載する「Ninja ZX-4R」が登場し[…]
502ccの新設計4気筒エンジンにEクラッチを融合! 進化した「CB500 SUPER FOUR」が登場
ホンダが新型4気筒エンジン搭載のミドルネイキッド「CB500 SUPER FOUR(CB500SF)」を世界初公開したのは、重慶モーターサイクルショーでのこと。このモデルは、すでに生産終了しているCB400スーパーフォアのDNAを感じさせるボディラインを持ち、フレディ・スペンサーカラーを纏って登場した。
当然、国内向けに「CB400 SUPER FOUR」の商標が出願されており、俺たちのヨンフォア復活は確実となったといえる。
CB500SFの心臓部は新設計の502cc並列4気筒DOHCエンジンで、6速ミッションに加えてHonda E-Clutch(Eクラッチ)を標準採用。とくに注目すべきはEクラッチユニットの配置で、従来車がエンジン右側だったのに対し、CB500SFではエンジンの左側、ドライブスプロケット上あたりに搭載されている。
これは、このエンジンが最初からEクラッチ搭載を前提に設計されたことを示唆している。さらに、電子制御スロットル(TBW)を採用したことで、シフトダウン時のブリッピング制御が可能となり、より短い時間でスムーズなシフトダウンが期待できる。
フレームは、エンジンを剛性メンバーとして使うスチール製ダイヤモンドタイプを採用し、軽量化とコンパクト化に貢献。足まわりも大幅に進化し、リヤサスペンションは旧CB400SFのツインショックからプロリンク式モノショックへ変更され、走行性能が圧倒的に有利になった。
フロントもKYB製と見られる倒立フォークを採用し、剛性感のあるハンドリングが期待できる。メーターはCB1000Fコンセプトと共通と思われる5インチTFTディスプレイだ。
日本仕様の新型CB400スーパーフォアは、このCB500SFとスタイリングをほぼ共有して登場する見込みであり、2026年春のモーターサイクルショーでの初お披露目が予想される。
新設計の4気筒・502ccエンジンにEクラッチを搭載! ホンダは、中国で開催中の重慶モーターサイクルショーにて新型モデル「CB500スーパーフォア(CB500 SUPER FOUR)」を世界初公開した[…]
ホンダの4気筒400ccフルカウルスポーツが30年ぶりに復活へ!! 新型「CBR500R FOUR」重慶ショー登場
ホンダは中国の重慶モーターサイクルショーで、新型4気筒エンジンを搭載したフルカウルスポーツ「CBR500R FOUR」を世界初公開した。このモデルは、同時発表されたネイキッドモデル「CB500 SUPER FOUR」と、エンジンおよびメインフレームの主要骨格を共有している。
搭載されるのは新設計の502cc 4気筒エンジンで、Eクラッチ(Honda E-Clutch)も標準採用と見られる。日本国内では「CBR400R FOUR」の商標が出願されており、この500cc版に続いて、排気量を国内市場に合わせた400cc版が登場する可能性は極めて高い。
もし2026年モデルとして国内に導入されれば、1996年のRVF(NC35)以来、じつに30年ぶりにホンダの400ccクラス4気筒フルカウルスポーツが復活することになる。
CBR500R FOURは、未来感のあるヘッドライトが特徴的で、スーパースポーツというよりは幅広いユーザー層を狙った万能路線であることが、ハンドル位置の高さやブレーキディスク形状から見て取れる。車体にはスチール製ダイヤモンドフレームを採用し、シートレール部分は溶接一体構造だ。
足まわりも充実しており、倒立フロントフォークとプロリンク式モノショック、そしてラジアルマウントキャリパーを装備。ただし、ブレーキディスクはホイールのスポークに直マウントされるタイプで、ガチガチのサーキット志向ではないことがわかる。
タイヤサイズは前後とも17インチで、フロント120/70ZR17、リヤ160/60ZR17を履く。メーターは5インチTFTディスプレイを採用し、スタイリングはこのまま国内仕様として登場する可能性が高い。国内登場は2026年春のモーターサイクルショーでのお披露目、夏以降の正式発表が予想される。
新設計の502cc・4気筒エンジンを搭載するフルカウルスポーツ ホンダは、中国で開催された重慶モーターサイクルショーにて4気筒エンジン搭載の新型モデル「CBR500Rフォア(CBR500R FOUR)[…]
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