
ヤマハモーター台湾は、フラッグシップスポーツスクーター「シグナス」シリーズの最新版として、125ccのスポーティな名称の「シグナスX」を復活させるとともに、155cc版「シグナスXR」をブランニュー発表。まるでYZF-Rシリーズのようなデザインを与えている。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
シグナスシリーズ、20年の歴史を背負うニューフェイス
以前は空冷エンジン搭載のコンパクトな原付二種スポーツスクーターとして人気を博した「シグナスX」だが、水冷の新世代「シグナス グリファス」に交代したことでいったんその役目を終えていた。しかしヤマハは、グリファスとは別のラインとして「シグナスX」復活の道を選んだ。
ヤマハが台湾で新たに発表したのは、まるでスーパースポーツのような鋭い眼光を持つ新型125ccスポーツスクーター「シグナスX」と、その155cc版「シグナスXR」だ。いずれも水冷エンジンを搭載し、シグナス グリファスよりもワンサイズ細いフロントタイヤを履くなど、軽快で俊敏な走りを目指したスペックだ。
シグナスのブランドコンセプトは「思い通りに操る」で、新たに水冷としたパワーユニットや、ノーズの短いスポーティなデザインなどを特徴とする。心臓部から骨格、デザインまで以前のシグナスXとは全く異なるマシンだ。
フロントマスクは2眼基調とし、LEDプロジェクターはロービーム2灯、ハイビーム1灯という構成。これにLEDのシグネチャーライトを組み合わせる。また、シグナスXRのヘッドライトは色温度を白あるいは温かみのある白に変更できるというから驚きだ。
フロントカウルはXとXRで異なり、シンプルなXとエアインテーク風の意匠が付いたXRという違いが見て取れる。エンジンはいずれもVVA(可変バルブ機構)付きの水冷ブルーコアで、トラクションコントロールシステムやアイドリングストップシステムを採用。シグナスXは2チャンネルABSあるいはCBS(前後連動ブレーキ)が選べ、シグナスXRは標準モデルとDXをラインナップする。
クイックチャージUSB-Cソケットを備え、シート下ストレージボックスは容量28L。メーターはカラータイプだがTFTではなくLCDと表記されているので、あらかじめ配色された液晶が表示されるタイプのようだ。ブレーキは前輪φ267mm/後輪φ230mmのディスクタイプを採用する。
なお、日本への導入については調査中。
YAMAHA CYGNUS X UBS / ABS[2025 Taiwan model]
UBS版とABS版がラインナップされる。ブレーキの違いのほか、VVAエンジン、トラクションコントロールシステム、QC3.0 USB-C、スマートモータージェネレーターに加えて、ABS版のみスマートストップシステム(アイドリングストップに相当)を装備する。
主要諸元■全長1865 全幅715 全高1125 軸距1340 シート高785(各mm) 車重126kg[127kg]■水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 125cc 出力未発表 無段変速 燃料タンク容量6.1L■タイヤサイズF=110/70-12 R=130/70-12 ●価格:9万4500台湾ドル[10万3800台湾ドル] ※諸元は台湾仕様 ※[ ]内はABS
「CYGNUS X」UBS版
White
Black
「CYGNUS X」ABS版
Shibuya Blue (matte) Light Blue
White
Black
YAMAHA CYGNUS XR / DX[2025 Taiwan model]
標準モデルとDXモデルをラインナップ。125cc版XのABS仕様と同じくVVAエンジン、ABS、トラクションコントロールシステム、QC3.0 USB-C、スマートモータージェネレーター、スマートストップシステムを装備するほか、DXモデルのみスマートキーを採用している。
主要諸元■全長1865 全幅715 全高1125 軸距1340 シート高785(各mm) 車重129■水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 155cc 出力未発表 無段変速 燃料タンク容量6.1L■タイヤサイズF=110/70-12 R=130/70-12 ●価格:10万9500台湾ドル[11万5500台湾ドル~] ※諸元は台湾仕様 ※[ ]内はDX
「CYGNUS XR」
Flame Gray (matte) light gray
White (matte)
Black (matte)
「CYGNUS XR」DX版
ICON BLUE competitive blue black
Sharp titanium (matt) gray
White blue (matte)
Black (matte)
【動画】CYGNUS 全面進化 ?20 年傳奇經典,重磅回歸! | Yamaha Motor Taiwan 台灣山葉機車
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA] | 新型スクーター)
電子制御CVTにより街乗りもスポーティ走りも思いのまま! ヤマハは、インドネシアや日本に続いて新型スクーター「NMAX155」を欧州市場に投入する。これまでNMAX125のみラインナップ(一部地域では[…]
通勤エクスプレスには低価格も重要項目! 日常ユースに最適で、通勤/通学やちょっとした買い物、なんならツーリングも使えるのが原付二種(51~125cc)スクーター。AT小型限定普通二輪免許で運転できる気[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
125ccクラス 軽さランキングTOP10 原付二種は免許取得のハードルも低く、手軽に楽しめる最高の相棒だ。とくに重要なのは「軽さ」だろう。軽ければ軽いほど、街中での取り回しは楽になるし、タイトなワイ[…]
LCDメーターがTFTにグレードアップ、外観も一新! リーニングマルチホイール=LMW採用の原付二種/軽二輪スクーターとして独自の地位を築いているヤマハの「トリシティ125」「トリシティ155」がマイ[…]
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA] | 新型原付二種 [51〜125cc])
通勤エクスプレスには低価格も重要項目! 日常ユースに最適で、通勤/通学やちょっとした買い物、なんならツーリングも使えるのが原付二種(51~125cc)スクーター。AT小型限定普通二輪免許で運転できる気[…]
125ccのMTバイクは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)[…]
MCショーで公開された「オフロードカスタマイズコンセプト」の回答か ヤマハは、今春に開催された大阪モーターサイクルショーにて「オフロードカスタマイズコンセプト」なる謎のコンセプトモデルをサプライズ展示[…]
その姿、まるでハンターカブ×ミニトレ?! タイ仕様は新型に切り替わるとともにカラーバリエーション変更&グラフィックが変更された。 一方ベトナム仕様は、従来モデルを標準仕様として併売。この標準モデルはカ[…]
125ccクラス 軽さランキングTOP10 原付二種は免許取得のハードルも低く、手軽に楽しめる最高の相棒だ。とくに重要なのは「軽さ」だろう。軽ければ軽いほど、街中での取り回しは楽になるし、タイトなワイ[…]
人気記事ランキング(全体)
デザイン刷新&Eクラッチ採用の2024年モデルからカラーバリエーションを変更 ホンダは欧州で、2024年モデルのマイナーチェンジでデザイン変更とEクラッチ(Honda E-Clutch)搭載仕様の追加[…]
新型CBは直4サウンドを響かせ復活へ! ティーザー画像から判明したTFTメーターとEクラッチ搭載の可能性 ホンダは中国がSNS『微博』にて、新たなネオクラシックネイキッドのティーザー画像を公開したのは[…]
電子制御CVTにより街乗りもスポーティ走りも思いのまま! ヤマハは、インドネシアや日本に続いて新型スクーター「NMAX155」を欧州市場に投入する。これまでNMAX125のみラインナップ(一部地域では[…]
ゼロハンが一番熱かった夏 多くの若者がバイクを愛し、GPライダーが同世代共通のヒーローとなった1970年代後半。 それでもフルサイズの“バイク”は、経済的理由や悪名高い“三ナイ運動”の影響からなかなか[…]
低く長いデザインが個性マシマシ! レトロモダンなボバークルーザー 中国から新たな刺客がやってきた! ベンダは2016年設立の新興メーカーで、独自設計のエンジンを搭載したクルーザーを中心に、ネイキッドな[…]
最新の投稿記事(全体)
ハンドルまわりだけでも用語はたくさん 「いつかは旧車に乗り、自分専用のカスタムをしたい」と、憧れを抱いている筆者。その夢を叶えるためには、ひとつの大きなハードルがあったりする。そもそも、各部の名称や役[…]
まめなオイル管理が、良コンディションを維持できる秘訣 新型スーパーカブが発表されて以降、新型のシリーズモデルは、週末に限らず、毎日のように街中で見かけるようになった。軽く気ままに走ることができるモデル[…]
電子制御CVTにより街乗りもスポーティ走りも思いのまま! ヤマハは、インドネシアや日本に続いて新型スクーター「NMAX155」を欧州市場に投入する。これまでNMAX125のみラインナップ(一部地域では[…]
本当に初速でZX-10Rを上回ると感じる加速っぷり エンジンにプラスしてモーターの力で走るハイブリッド(HV)モード、モーターのみで走るEVモード、それに加えて自動クラッチにATミッションと、現在にお[…]
初の2ストGPマシンNS500を応援するホンダファンは3気筒のエンジンのMVX250Fに目が釘づけ! 1979年、ホンダは世界GP復帰宣言で500ccの4ストロークV型4気筒(当初はオーバルピストン3[…]
- 1
- 2