
ホンダは、レブル500のエンジンとフレームをベースにスクランブラースタイルに仕立てた「CL500」の2025年モデルを発表した。シートやステップに変更を加えることで快適性を向上し、メーターは外光の反射を抑えた構造になった。価格は11万円上昇している。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ホンダ
471cc並列2気筒エンジン搭載、ロングストロークのサスペンションと大径フロントタイヤを採用
ホンダはスクランブラーモデル「CL500」の2025年型を発表。前19/後17インチホイール、アップマフラー、タンクパッドといった独自の装備はそのままに、メインステップをより足つき性に考慮した形状に変更するとともに、シート内部の素材を変更し、走行中の快適性を向上。メーターは構造を見直すことで太陽光の反射を抑え、日中の視認性により配慮したものになった。
CL500は2023年初夏に初登場したスクランブラーモデルで、CL250と共有する鋼管トレリススタイルのメインフレームは、レブル500/250のものを踏襲しつつリヤフレームをループタイプに変更。φ41mmフロントフォーク(トラベル150mm)と5段階にプリロード調整が可能なリヤショック(トラベル145mm)に組み合わされるホイールサイズは前19/後17インチだ。ブレーキは軽いオフロード走行も想定した扱いやすいバランスとされ、ABSも標準装備する。
ライト類は全てLEDで、急ブレーキ時にハザードランプを高速点滅するエマージェンシーストップシグナルも採用している。
新たなカラーバリエーションは、落ち着いた印象の「パールディープマッドグレー」を新色として設定し、タフな印象の「マットアーマードグリーンメタリック」を継続色とした全2色設定。価格は2023年モデルからプラス11万円の97万3500円で、発売日は2025年10月20日だ。
このほか、CL500の使い勝手や個性をより際立たせる、純正アクセサリーの一部アイテムのカラーリングを変更。ラインナップは、ヘッドライトバイザー、ヘッドライトバイザーストライプ、リアサイドカバー、リアサイドカバーストライプ、ナックルガード、アップフェンダーなど、ユーザーのさまざまな嗜好に応じた幅広い設定となっている。
HONDA CL250[2025 model]
| 通称名 | CL250 |
| 車名・型式 | ホンダ・8BL-PC68 |
| 全長×全幅×全高 | 2175×830×1135mm |
| 軸距 | 1485mm |
| 最低地上高 | 155mm |
| シート高 | 790mm |
| キャスター/トレール | 27°00′/108mm |
| 装備重量 | 192kg |
| エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ |
| 総排気量 | 471cc |
| 内径×行程 | 67.0×66.8mm |
| 圧縮比 | 10.7:1 |
| 最高出力 | 46ps/8500rpm |
| 最大トルク | 4.4kg-m/6250rpm |
| 始動方式 | セルフ式 |
| 変速機 | 常時噛合式6段リターン |
| 燃料タンク容量 | 12L |
| WMTCモード燃費 | 27.9km/L(クラス3-2、1名乗車時) |
| タイヤサイズ前 | 110/80R19 |
| タイヤサイズ後 | 150/70R17 |
| ブレーキ前 | 油圧式ディスク(ABS) |
| ブレーキ後 | 油圧式ディスク(ABS) |
| 乗車定員 | 2名 |
| 価格 | 97万3500円 |
| 発売日 | 2025年10月20日 |
CL500 純正アクセサリー ラインナップ
| 純正アクセサリー | 価格 | |
| ヘッドライトバイザー | 2万9260円 | |
| ヘッドライトバイザーストライプ | 440円 | |
| ナックルガード | 2万20円 | |
| リアサイドカバー※2 | 7590円 | |
| リアサイドカバーストライプ | 770円 | |
| アップフェンダー | 2万350円 | |
| フラットシート | 1万6390円 | |
| ラリーステップ | 1万8634円 | |
| リアクッションカバー | 4961円 | |
| タンクパッド(センター) | 2541円 | |
| サドルバッグ | 本体※3(ラージ) | 2万2770円 |
| 本体※3(スモール) | 2万1417円 | |
| サドルバッグサポート※4 | 2万3595円 | |
| トップボックス38Lワン・キー・システムタイプ | 本体※5 | 3万5200円 |
| トップボックスロック | 1万527円 | |
| ワン・キー・インナーロックシリンダー | 3025円 | |
| キャリアブラケット | 1万527円 | |
| バックレスト(トップボックス 38L用) | 1万7050円 | |
| トップボックスインナーバッグ(トップボックス38L用) | 1万2584円 | |
| リアキャリア※6 | 3万2670円 | |
| アジャスタブルブレーキレバー | 6534円 | |
| アクセサリーソケット | 4598円 | |
| Honda二輪ETC2.0車載器キット※7(アンテナ別体タイプ) | 4万7960円 | |
| スポーツ・グリップヒーター | 本体※8 | 1万2430円 |
| スポーツ・グリップヒーター取付アタッチメント | 1万3431円 | |
| アラーム | 本体※9 | 1万3200円 |
| アラーム取付アタッチメント | 605円 | |
| インジケーターランプ※10 | 1452円 | |
※2 リアキャリアおよびサドルバッグサポートとは同時装着できません
※3 取り付けには、サドルバッグサポートが別途必要です。左側のみの装着
※4 リアサイドカバーと、同時装着できません
※5 取り付けには、トップボックスロック、ワン・キー・インナーロックシリンダー、キャリアブラケット、リアキャリアが必要です
※6 リアサイドカバーと、同時装着できません
※7 Honda二輪車ETC車載器セットアップ店での取り扱いになります。別途、取付費用とセットアップ費用、決済用のETCカードが必要です
※8 取り付けには、スポーツ・グリップヒーター取付アタッチメントが必要です
※9 取り付けには、アラーム取付アタッチメントが必要です
※10 インジケーターランプ単体では作動しません
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新型大型二輪 [401〜750cc] | 新型ヘリテイジ/ネオクラシック)
低中回転域とリヤブレーキがスムーズな走りにつながる 新生BSAのゴールドスターは、ビッグシングルエンジンを搭載した新型ネオクラシックモデル。レースではこれまで単気筒エンジンばかり操縦してきたので、そも[…]
ひっそりと終了したスズキの名Vツイン スズキのミドルクラスを長きにわたり支えてきた傑作ネイキッド、『SV650』およびカフェレーサースタイルの『SV650X』が、ついにその生産の歴史に終止符を打った。[…]
それぞれホイール色も異なるカラー展開 カワサキがZ650RSの2026年モデルを発表した。カラーバリエーションは2色とも新色に置き換わり、黒ボディにレッドストライプ&レッドホイールのエボニー、メタリッ[…]
デザイン刷新&Eクラッチ採用の2024年モデルからカラーバリエーションを変更 ホンダは欧州で、2024年モデルのマイナーチェンジでデザイン変更とEクラッチ(Honda E-Clutch)搭載仕様の追加[…]
イタリア魂が込められたフルサイズ125ccネイキッド 2018年デビュー以来、その美しいスタイリングと俊敏なハンドリングで世界を魅了してきたキャバレロは、今回の2025年モデルで「クオーレ・イタリアー[…]
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 試乗インプレッション/テスト)
バイクはお兄さんの影響 メグミさんは昔からバイクに興味があったのだと言います。 「兄が二人いて、どちらもバイクに乗っていたんです。小さいときからその様子を見ていたので、自然に自分も乗りたいと考えるよう[…]
丸山浩直伝! ホンダCB1000Fの嗜み やっぱりCBはストリート=公道のヒーローだった。 まず何が素晴らしかったかと言えば、低速域におけるトルク感とかあのドロドロっとした大排気量直4CBならではのフ[…]
共通の仕様変更はわずかだがその効果は想像以上だった 2017年4月に発売され、翌2018年から軽二輪クラスのベストセラー街道をばく進中なのが、ホンダのレブル250だ。今年は一部の仕様変更とともに、待望[…]
フロントまわりの軽さも操縦しやすさに大きく貢献 猛暑が続いていても、やっぱりバイクに乗りたい…というわけで、今月はCB750 HORNETでプチツーリングしてきました! このバイクは、アドベンチャー系[…]
これぞCBだ! そう直感的に思えるライダーの視界 跨った瞬間に「CBだ!」と思えた。視界に入る燃料タンクの大きな面積や両腿の内側に感じる存在感、そして昔で言う“殿様乗り”が似合う大きくアップライトなラ[…]
人気記事ランキング(全体)
超高回転型4ストローク・マルチのパイオニアはケニー・ロバーツもお気に入り 今回ご紹介するバイクは1985年春に登場した超高回転型エンジンを持つヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)です。 フェー[…]
KTMの進化ポイントを推測する 第17戦日本GPでマルク・マルケスがチャンピオンを獲得した。ウイニングランとセレブレーションは感動的で、場内放送で解説をしていたワタシも言葉が出なかった。何度もタイトル[…]
フルレプリカのフォルムが遂にリッタークラスへ及びヤマハもラインナップ! 1980年代後半になると、スポーツバイクがレプリカとカテゴリーで区別されるほど、レーシングマシン直系にまでエスカレートしてきた中[…]
フレディ・スペンサーが絶賛! 軽さと「フォーギビング」な安定性を評価 伝説のライダー、フレディ・スペンサーがHSR九州でCB1000Fをガチ走行し、そのインプレッションを語っている。スペンサーは、CB[…]
輝かしい歴史を持つXT500は、なんと2002年まで生産 そもそもXT500は、1976年にヤマハが初めて作った4ストロークのビッグシングル搭載のトレールバイク。2スト全盛ともいえる時期に、空冷4サイ[…]
最新の投稿記事(全体)
オフロードでASAはプラスに感じられる場面が多い! 驚いたのは写真の緑の機体・オートマチックのASAを積んだR1300GS ツーリングASAのオフロード性能。微妙なクラッチ操作を多用するオフロードでA[…]
前バンクはクランクリードバルブ、後バンクにピストンリードバルブの異なるエンジンを連結! ヤマハは1984年、2ストロークのレプリカの頂点、RZシリーズのフラッグシップとしてRZV500Rをリリースした[…]
足元やシュラウドをダーク調で締める 2017年モデルで「ネオスポーツカフェ」モデルの末弟としてCB300R、CB1000RとともにデビューしたCB125Rの、欧州仕様2026年モデルが発表された。20[…]
論より証拠! 試して実感その効果!! クルマのボディケア用品の名門として語られることが多いシュアラスターですが、同社の本質は“洗車関係”にとどまりません。じつは、燃料がどう燃え、エンジンがどんな性格を[…]
YZF-R7、R1譲りの電子制御を獲得し大幅進化!【海外】 新型YZF-R7が欧州と北米で発表。R1由来の6軸IMUと電子制御スロットル(YCC-T)を新たに採用し、電子制御が劇的な進化を遂げた。バン[…]
- 1
- 2









































